先日、モンキーのフロントに4Jホイールを導入したところ、ホイールのセンターが無茶苦茶に…。
そこでフロントホイールのセンター出しを行いましたので、フロントホイールのセンター出しについて少しお話ししていきます。
今回はスペーサーは使わず、加工で行います。
使うモノ
- グラインダー
- ヤスリ
- サンディングブロック
モンキーのフロントホイールをセンター出しするためには、ハブのドラムパネルを加工する必要があります。
そのため、グラインダーとヤスリを使用します。
ヤスリを使う場合は、サンディングブロックを使います。言ってしまえば、当て板ですね。
【モンキー】フロントホイールのセンター出し
それでは早速センター出しをするのですが、まずは現状のホイール位置を把握しておきます。
現状はこんな感じです。メーターギア側にガッツリホイールが寄っています。ブーツに直撃する程です…。
- パネル側 12ミリ
- ギア側 0ミリ
つまりホイールをハブのパネル側に6ミリ寄せてやれば、フロントホイールのセンターが出る計算になるので、パネルを6ミリ削っていきます。
なるべくパネル側にはワッシャーやカラーは入れたくないので、パネルは慎重に削っていきます。
ある程度削れたら、再びパネルを戻しホイールを仮組み。そしてセンターが出たら、削ったパネルの面を、サンディングブロックを使って平らに仕上げます。
ここがうねうねしていると(面が出ていない)、パネルがインナーフォークに綺麗に当たらなくなってしまうので色々と問題ありです。
これで完璧に平行出しが出来るのか?と問われればそれは無理な話ですが、自宅で加工するなら、この方法ぐらいしかありません。ホイールが回転するのに差し支えないぐらいには仕上がっていると思います。
ここは各々のセンス次第だと思います。
フライス盤でもあれば…。
そんなこんなでモンキーのフロントホイールのセンター出しが無事に完了しました。
作業前には、左側(メーターギア側)によっていたホイールも、左右のインナーフォークとのクリアランスがバッチリ揃ってセンターに誘導されています。
パネル側を削ったら、メーターギア側にその分カラーを補充してセンター出しが本当の完了になります。とりあえず、M12のワッシャーを複数枚用意しておいて、厚みが確定してからカラーの購入をすれば良いと思います。
言い忘れましたが、パネルを削る量によっては、インナーフォークにある突起(パネルの周り留め)がパネルの奥側に干渉してしまうので、その場合はインナーフォークの周り留めも削ってやる必要があります。
今回、少しだけ削りました。
おおよそ、3、4ミリほどは奥行きに余裕があるので、そのぐらいの削り幅なら振れなくても大丈夫かと思います。兎にも角にも、仮ぐみをする際には、そこもしっかりチェックしておきましょう。
スペーサーでセンター出しする方法もある
今回は見栄えの問題でハブのパネルを削ってセンター出しをしましたが、削らなくてもスペーサーを使ってセンター出しをする方法もあります。
このようなスペーサーを購入し、ハブの取り付け部分に噛ませてやることでハブの位置を強制的にズラし、ホイールのセンターを調整する方法です。
大半の方はこれを使用してセンター出しをすると思います。
どうしてもスペーサーを使用してしまうと、ホイールとハブがぴったりくっつかない点に納得できないので、今回はパネルを削り反対側にカラーを追加する方法でセンター出しを行いました。
まとめ
モンキーのフロントホイールをセンター出しする際には、ここで紹介したようにパネルを削ってセンターを出すかスペーサーを使用してやる必要があります。
- パネルを削る
- スペーサーを使用する
どちらかの方法を選択し、ホイールのセンター出しをしてやりましょう。
ディスクブレーキにする場合なら、カラーが入るので多少融通が利きますが、純正のドラムブレーキのまま行く場合はカラーがないのでカラーでの調整は不可能です。
こんなことをせずに、ポン付けを希望するなら、Gクラフトさんみたいな国産メーカーが販売するホイールを購入することをお勧めします。
中華ホイールはホイールのセンターなど気にしている余裕は無いのでしょう。きっと。(使っておきながらこんなこと言うのもどうかと思いますが…。)
それでは。
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