先日、足車として購入してきたL175S(ムーヴ)ですが、走行中悪路を走行すると、コトコト異音が発生…。
原因を探っていると、どうやらキャリパーに使用されているスライドピンが悪いらしい。
そこでスライドピンをグリスアップしましたので、L175ムーヴのコトコト音対策について少しお話ししていきます。
コトコト音の正体
L175ムーヴに限らず、同年式ぐらいのダイハツ車あるあるですが、コトコト音の正体は、キャリパーのスライドピンにあるケースが多いです。
コトコト音がすると、サスペンション周りからの音を疑いたくなりますが、ダイハツはスライドピンの可能性も大いにあります。
ブレーキを踏んだ際に、キャリパーがスライドするためのピンなのですが、ガタが大きくキャリパーが振れてしまい、音が発生します。
使用するモノ
- ラバーグリス
- ラチェット
- ソケット(14ミリ)
- ウエス
キャリパーのスライドピンは、14ミリのソケットかメガネレンチがあれば、簡単に外せます。
使用するグリスは、ラバーグリスなりシリコングリスを使用すればOKです。
スライドピンのグリスアップ
車をジャッキアップしたら、キャリパーの下側にあるスライドピンの14ミリの工具にて、外してやります。
ゴムのブーツが付いているやつがスライドピンです。
スライドピンを回して緩めたら、そのままスライドピンが引き抜けます。下側だけスライドピンを引き抜いたら、キャリパーを上に持ち上げるようにしてやり、キャリパーを奥側にスライドさせると、上側のスライドピンを抜けてグリスアップが可能です。
※このやり方だと、上側のスライドピンはキャリパーに固定されたままです。
ちゃんと画像をとれば良かったですが、よく見るとスライドピンに打コンがあります。ガタが大きく振れているためですね…。(これが異音の原因です。)
スライドピンに付着している古いグリスを綺麗に拭き取ったら、新しいグリスを1週塗って逆手順で元に戻せば作業完了です。
写真の塗り方だと塗り過ぎで、はみ出ますでもっと少量でOKです。はみ出たら拭けば良いだけですが。
ただし余り塗りすぎると、スライドピンの動きが悪くなる場合があります。今回は多少ガタツキがあったのでこんなに塗っても問題なく動いていますが…。
そこだけ注意して下さい。
ちなみにスライドピンに塗るグリスは、ラバーグリスやシリコングリスを使用します。
対策品のスライドピンがある
グリスアップをすると、かなり異音は改善されます。今回はほとんど異音が気にならなくなるぐらいまで改善されました。
しかしながら、これでは根本的な解決には至りません…。
ダイハツ側もこのトラブル事例が多かったため、対策品のスライドピンを用意しています。そちらの対策品に交換する方法が、根本的な解決方法になります。
ちなみに、対策品のスライドピンは【47714-B2020】です。
このスライドピンはゴムのラバーが中心にも追加されています。上下で別のスライドピンが使用されています。ラバーゴムが付いているのは、上側のスライドピンのみです。
一応下側スライドピンの品番はこちらです。ほとんど形状は変わってないですが、こちらも対策品になっています。
▪️対策品のスライドピン純正品番
- 上側 47714-B2020
- 下側 47715-97201
対策品のスライドピンへの交換はこちらの記事で紹介しています。
まとめ
ダイハツのキャリパーは、スライドピンが欠陥で、同じような年式のダイハツ車あるあるのようです…。
段差を越える際に、足回りからコトコト、ガタガタ異音が出ている場合は、タイヤを外しキャリパーを揺すってみて下さい。そこでキャリパーが動くようならスライドピンが悪さをして異音が出ている可能性が高いです。
グリスアップで音が消える場合もありますが、対策品のスライドピンに交換するのが得策です。
スライドピンに原因があるかどうかを特定するという意味では、とりあえずグリスアップし異音箇所の特定を先にやれば無駄金を使わずに済むかもしれません。
それでは。
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