車高調のバネを買い換えようと思っているのですが、バネレートを変えずに長さを短くしたら車高は下がりますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、バネレートを変えずに長さ(自由長)を短くしたら車高は下がるのか?と言うテーマでお話ししていきます。
結論、サスペンション構造や使い方によって、車高が下がったり変わらなかったりします。
バネレートを変えずに長さを短くしたら車高は下がるの?
バネレートを変えずに長さを短くした場合、車高が変化する場合もあるし変化しない場合もあります。これは、バネの使い方によって変化します。
バネレートを変えずに、長さを短くして車高が変わる場合と変わらない場合の2ケースの例を元に紹介していきます。
- 車高が下がる場合
- 車高が変わらない場合
自分の車のサスペンション構造や使い方(取り付け方法)によって、車高が下がるか否か確認できると思います。
車高が下がる場合
バネレートを変えずに長さを短くして、車高が下がるのは以下の2つです。
- バネが遊ぶ
- バネが別体式
- 短くした分、ヘルパースプリングを使う
バネを短くしたことで、スプリングのアッパーシートとロアシートの距離より、バネの方が短くなります。ここの長さを変更せず、今より短いバネを組み込んだ場合は、その分(短くなった分)車高が下がります。
実際には、レバー比があるので遊んだ分、ぴったり車高が下がるわけではありませんが…。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
もう1つは、バネが車高調(ショックアブソーバー)と別体式のサスペンション構造の場合です。この場合は、バネの全長によって車高が変化しますので、短くなれば、車高が下がります。
この場合は、必然的にバネが遊んでしまうので、ショックアブソーバー側の全長を縮めて、バネが遊ばないように調整が必要です。
バネが短くなる分を、ヘルパースプリングで補う場合も車高が下がります。
- 200ミリ→150ミリ
- 150ミリ(メイン)+50ミリ(ヘルパースプリング)
車高が変わらない場合
車高調とバネが一体式の場合、バネの全長に合わせて、スプリングシート(ロアシート)の位置を調整して取り付けることで、車高の変化はありません。
理由は簡単で、ストローク幅が変化しないためです。
バネの長さが長くなっても、短くなってもバネレートが変化していない以上、車高には何の変化も現れないのです。
まとめ
バネレートを変えずにバネの長さを変更した場合、車高が下がる場合もあるし、変化しない場合もあります。サスペンション構造や使い方によって変わるので自身での判断が必要です。
バネが短くなることでバネが遊ぶ場合や、ショックアブソーバーとバネが別体式の場合は車高が下がります。
余談ですが、必要以上にバネが長過ぎると、バネのせいで車高調のシェルケースが全開まで縮まらず、車高が下がりきっていない状態にあったりする場合は、バネを短くすることで車高調の全長が今より縮められて、車高を下げることが出来るようになる場合もあったりします。
そこは、車高調をばらして確認してみないと分かりませんが…。
それでは。
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