長いボルトを短くしたいんだけど、どうやって短くしたら良い?
先日、友人からこんな質問をされました。
そこでこの記事では、長いボルトを短くする方法についてお話していきます。合わせて、ボルトを切断した後の処理方法についてもお話します。
長いボルトを切断して短くする方法
長いボルトを短く切断する方法は、2通りあります。
- サンダーで切断する
- 電工ペンチを使う
この2つの切断方法について、画像付きで実際に切断した様子を紹介しながら紹介してきます。
サンダーで切断する
長いボルトを短くしたい時は、サンダー(グラインダー)で切断してしまうのが、最も手取り早い方法です。
ボルトを切りたい位置にマスキングテープを巻いてやり、そこを目印にサンダーで真っ直ぐ切断してやればOKです。ボルトも簡単に切断可能です。
ご覧の通り、ボルトが短くなりました。
上手に切断すると、ボルトの先端が切りっ放しでもナットが入ります。(慣れとセンスです。)慣れている人だと、ボルトの切断場所を考慮して切るのでそれが常に出来ると思います。
※ナットが入る状態でも後処理はした方が良いです。後処理については、後ほど解説します。
電工ペンチを使う
もう1つの方法として、サンダーは使わずに電工ペンチを使用して、長いボルトを短くする方法があります。
電工ペンチにあるこちらのネジ山部分に、切断したいボルトを取り付け、ペンチを手で握ってやるとボルトが切断可能です。※僕はやりませんが…。
※ネジサイズが記載された穴は、タップ(ネジ山)が切ってあります。
電工ペンチにもよりますが、【M5】サイズぐらいまでのネジ山が用意されている商品が多いです。ただし、この方法は握力を使って切断するため。M5サイズが切断しきれるか否かは、その人の握力次第です。
正直、そのクラスの太さだと、電工ペンチでの切断はかなりキツいです…。
ボルトを切断した後の処理方法
※僕が切っているのでバリは小さいですが、バリがあるのが確認出来ると思います。
ボルトの切断した後は、切断面を処理してやる必要があります。
これをやらないと、ナットであったりネジ山に上手くボルトが入り込まなかったり、相手のネジ山をダメにしてしまう恐れがあります。逆を言えば、切断後ネジ山に上手くナットが入らなくなったボルトでも、処理をしてやれば再びナットが入るようになります。
ボルトを切断した後の処理は、切断面がテーパー形状になるようにボルトの先端を削っておいてやります。
サンダーの刃をペーパーに切り替え、ボルトをペーパーに当てながら回してやるイメージで、切断面を削ってやると綺麗な後処理が可能です。
コツは、左手でサンダーを手に持ち、右手でボルトをペーパーに当てる感じで作業すると良い感じに仕上がります。※互いの持ち手が右とか左とかはどうでも良いけど。
エアツールの小さいサンダーがあれば話は別ですが、サンダーはそこそこ重量があるので、サンダー側で削りにいくと、難易度が上がります。
切断面の後処理をしたボルトの先端がこちらの画像です。
ボルトの先端から次のネジ山までを意識しながら、そこに向かって斜めにボルトを削りましょう。これが出来れば、ボルトの切断方法が下手でも、ナットが入らなくなることはありません。
替えが無いボルトで失敗が怖いなら
このボルトはホームセンター等で替えが手に入らないから、失敗したどうしよう…。
そんな時は、切断前の状態でタップダイスを通しておくと失敗しません。
タップダイスを通した状態で、切断部分にマスキングテープを貼り、切断。切断後もタップダイスは入れたまま、切断面の後処理(テーパーに削る)をやってやれば、ネジ山が使い物にならなくなることを防ぎます。
後処理が終わったら、タップダイスを外してやれば外しながら切断面のネジ山が整います。
セットで1000円ぐらいで販売されている、タップダイスセットを1つ持っておくと結構便利ですよ。
まとめ
長いボルトを短くする方法は、マスキングテープを貼り付け、そこを基準にボルトをサンダーで切断してやるだけです。
M3のボルトであろうと、M20のボルトであろうと、この方法で短くすることが可能です。
ボルトを切断後は、ネジ山部分にバリが出て相手のネジ山を破損させてしまう(ネジが入らなくなる)恐れがあるので、必ず後処理をすることも忘れずに行いましょう。
そんなに難しい作業ではありませんが、初めての人で失敗が怖いならいらないボルトを1本切断してみてから、本番に入ると良いと思います。
それでは。
▪️関連記事はこちら