クラッチを踏んだ時に【シャー】という音が出ているんだけど、原因は何?これ放置してたらヤバいやつ?
先日、マニュアル車に乗る友人より、こんな質問を頂きました。
そこでこの記事では、クラッチから出る異音の原因について少しお話ししてきます。合わせて、その異音を放置し続けるとどうなるのか?という点についてもお話しします。
結論、レリーズベアリングからの異音で、放置しつ続けるとレッカー移動になるかもしません。
クラッチから異音が出る原因
クラッチから異音が出る原因の多くは、レリーズベアリングにあることが大半です。その名の通り、ベアリングなのでベアリングがダメになり、回転する際に音が出ている状況です。
こちらは先日クラッチ交換をした僕の車のレリーズベアリングです。
クラッチペダルを踏み込み、耳を澄ますと、【シャー】っと音が発生しておりました。ミッションを下ろして、手で回すと同じ音が発生します。
クラッチから出る異音の原因はほとんどここにあると言っても過言では無いと思います。※問題なく走行出来ているのであれば。
レリーズベアリングは、クラッチを踏んでいない状態では、回転しておりません。クラッチペダルを踏んだ際、クラッチカバーのダイアフラムスプリングに押し当てられ、エンジン側の回転によって初めて回転します。
クラッチカバーを見ると、レリーズベアリングが当たる部分が削れているので良く分かると思います。
そのため、クラッチペダルを踏み込むと異音が出て、クラッチペダルを離せば異音が消えるのです。
レリーズベアリングがダメになるのは仕方ない
レリーズベアリングから異音が出るケースは、珍しくありません。
定期的にグリスアップや清掃が出来れば、寿命は明らかに長くなると思いますが、レリーズベアリングをメンテナンスしようとすれば、ミッションを降ろす必要があります。
気軽にレリーズベアリングのメンテナンスをするのは難しいのです。
つまるところ、クラッチ交換をする手間と変わらないと言うことです。
そのため、クラッチディスクかレリーズベアリングのどちらかがダメになったタイミングでクラッチ交換時期と言うことになります。乗り方によっても変わってきますが、日本車であれば10万キロぐらいはもってくれるケースが多いと思います。
異音を放置しつ続けるとどうなる?
レリーズベアリングの異音を放置して、車を走らせ続けるとどうなる?
レリーズベアリングから多少異音が出ている程度では、すぐにどうこうなることはありません。しかし、レリーズベアリングからの異音を永遠に放置し続けてしまうと、レリーズベアリングが破損することがあります。
レリーズベアリングの外見にプラスチックを使っている車もあり、そのプラスチックが溶けてしまったり、はたまたベアリングが粉砕してしまったり…。
回転物なのでスムーズに回転出来ず、熱を持ち過ぎてしまうことも影響していたりします。
ちなみにレリーズベアリングが破損するとクラッチが切れなくなります。(クラッチカバーを押せなくなってしまうため。)つまるところ、レリーズベアリングの異音を放置し続けた末路は、不動車になると言うことです。
レリーズベアリングが破損した車は、クラッチペダルを踏み込んでもペダルが戻ってこなくなります。
少し耳を澄ますと【シャー】っと聞こえる程度の状況なら今すぐにとは言いませんが、異音が大きくなったり音質が変わったら、自走不可になる日が刻々と迫っているかもしれません…。
昔、友人が走行中にレリーズベアリングが破損し走行不可の状態に陥りましたが、最後は急に来るようです。
こちらの動画がレリーズベアリングの破損した車のクラッチ交換を紹介してくれています。
まとめ
クラッチから異音が出ているのは、レリーズベアリングがダメになり回転時に音が発生しているのが原因です。(絶対とは言い切りませんが、大概の場合は。)
多少、音が出ている程度であれば、すぐにどうこうなる問題ではありません。しかし、音が明らかに大きくなったり、すればいつレリーズベアリングが破損してしまうか分からないので、早めにクラッチ交換を依頼されることをお勧めします。
レリーズベアリングを交換する際には、クラッチディスクとカバーの3点セットで交換するのがお決まりです。
それでは。
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