先日、こちらの記事にてブレーキパッドの交換方法を紹介しました。
この記事では、それの続編としてブレーキローターの交換方法を紹介していきます。
使用する工具
- ラチェット
- ソケット
- メガネレンチ
- 不要なボルト
不要なボルトに関しては、ブレーキローターを外す際に使用します。
後ほど、分かりやすく解説します。
ブレーキローターの交換方法
ブレーキローターを交換する手順は以下の通りです。
- ジャッキアップする
- キャリパーを外す
- ブレーキローターを外す
- 元に戻す
車をジャッキアップし終わったら、ブレーキキャリパーをを外してやります。
キャリパーをナックルに固定するボルトを2本外して、キャリパーを丸々外してしまっても良いし、ブレーキパッドの交換時のようにスライドピンでキャリパーを持ち上げるように外しても大丈夫です。
ブレーキローターが激しく段付きを起こしていると、キャリパーを丸々外そうとしても引っ掛かってそのまま外せないと思います。っそのような場合なら、ブレーキパッドを交換するようにスライドピン側を外してやるのが良いかと思います。
下の画像の状態にしたら、手で持ったまま奥側にスライドしてやれば、スルッとスライドピンが抜けて外せます。
ブレーキパッドの交換とセットでやる人が多いと思うので、こっちの方がやりやすいかな。
※車によっては、この方法ができない場合もあります。その場合は、キャリパーを固定するボルトを外して丸々外さないと交換が出来ません。
丸々外すなら、下の画像のようになります。キャリパーがすんなり抜けてローターのみの交換をする場合なら、丸々外してしまった方が楽だと思います。
※この辺はケースバイケース。
あとはブレーキローターを引き抜くだけです。ブレーキローターは固定されておらず、ハマっているだけです。
※正確には、ホイールナットでホイールと共締めされています。
ハマっているだけですが、錆やグリス等による固着が酷く、手で引っ張ったぐらいでは抜けない車が大半です。
そのため、ブレーキローターに空いているネジ山にいらないボルトを差し込み、ラチェット等でボルトを締め込んで行くと…ブレーキローターがじわじわと出て来て外れてくれます。
M8のネジ山が切ってあることが多いです。(車種によっても違うかも。)
ハブ側を見ると、先ほど締め込んだボルトの跡が付いていますね。ローターからはみ出たボルトがハブを押してローターが外に出てくる仕組みです。
ブレーキローターが外せたら、あとはハブの周りをブラシ等で掃除し、新しいブレーキローターをはめてキャリパーを元に戻してやるだけです。この時、ブレーキローターは、不安定になると思いますが、それで大丈夫です。
新しいブレーキローターは錆びないように、油が塗ってあります。装着前にパーツクリーナーで洗浄(脱脂)してから付けるようにして下さい。(やらないと、最初ブレーキを掛けても上手く止まれない恐れあり。)
キャリパーがハマらない時は?
ブレーキパッドとブレーキローターをセットで交換される方は大丈夫だと思いますが、ブレーキローターだけを交換しようとすると、キャリパーがハマらなくて困る人が出てくるかもしれません。
ブレーキローターを交換する際にも、少しピストンを戻してやる必要があります。
ブレーキローターだけの交換なら、少しだけ戻せば十分なケースが大半だと思います。
ブレーキローターが摩耗していたり、段差が出来ている場合だと新品のローターに交換した際、ブレーキキャリパーが元に戻せない恐れも…。
※日本車の場合は、欧州車ほどブレーキローターが減る訳ではないのでなんとも言えませんが、減っていくのは間違いありません。
その場合は、ブレーキパッドを外してピストンを少し戻してやりましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
基本的には、ブレーキローターを交換される際には、ブレーキパッドをセットで交換される方が多いと思います。
もし、ブレーキローターだけの交換をされる場合は、キャリパーを丸々外してしまっても良いし、スライドピンだけを外して交換してもどちらでも構いません。
ただし、中にはブレーキキャリパーをサポートごと外してやらないとブレーキローターが外せない場合もあるので、その辺りは注意です。
それでは。
▪️関連記事はこちら