マニュアル車のミッションオイル交換をしたいんだけど、どうやってやるの?エンジンオイルの交換と同じかな?
そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、マニュアル車におけるミッションオイル(ギアオイル)のオイル交換についてお話ししてきます。
用意する工具とモノ
- ミッションオイル
- 廃油処理パック
- ラチェットとソケット
- ※ジョウゴとホース
- ※サクションガン
- ※灯油ポンプ
※このマークを付けた3つに関しては、オイルを入れるための道具なので、どれか好きなやつ1つがあればOKです。
ミッションオイルの場合は、エンジンオイルの様に入れることが出来ないのでそのような道具を使う必要があります。
マニュアル車のミッションオイル交換方法
マニュアル車のミッションオイル交換は以下の手順で作業します。
- ジャッキアップする
- フィラーボルトを開ける
- ドレンボルトを外してオイルを抜く
- ドレンを締めてオイルを入れる
ジャッキアップについてはこちらの記事をご覧下さい。
フィラーボルトを開ける
ジャッキアップが出来たら、まずはミッションオイルを入れるためのボルトを緩めます。この時、フィラーボルトから外すように。もし万が一、フィラーボルトが回せないようなことになれば…
先に、ドレンボルトを外しオイルを抜いていたら、走行出来なくなります。
エンジンオイルとは違い、フィラーもボルトになっているため、トルクが掛かっていることや、滅多に開けることがないこともあり、熱によりボルトが硬くなっているケースがあります。
そうすると、ミスった時にボルトを舐めってしまいボルトが外せないなんてことも…。実際に開かなかったことはないし、周りでもそういう話を聞いたことはありませんけどね。
ドレンボルトからミッションオイルを抜く
フィラーボルトを完全に外すと、空気が入るためオイルが勢いよく出てきます。ミッションオイルはこぼしたり服に付けると、匂いが取れないので、わざとボルトを入れた状態でチマチマ抜いています。
ここに関しては、好きにやれば大丈夫です。
ミッションオイルを抜くまでは、エンジンオイルの交換と全く同じですね。
ミッションオイルは、新しかろう古かろう臭いので、服とかに付けないように気をつけて下さい。捨てても良い服装でやったほうが良いと思います。
ドレンを締めてミッションオイルを入れる
オイルが抜けきったら、ドレンボルトを締めてミッションオイルを入れていきます。
ミッションオイルを入れる際には、最初に緩めたボルトの穴から入れるため、エンジンオイルを注ぐようにはいきません…。そのため、道具を用意して入れてやる必要があります。
今回僕がやる方法は、ジョウゴに耐油ホースを差し込み、エンジンルーム上側からホースを垂らし、ミッションケースにホースを差し込みオイルを入れていく方法です。
これで規定量まで入れてやれば、ボルトを締めて作業完了です。
言い忘れてましたが、ミッションオイルを抜いたり入れたりする際には、車の前後を持ち上げ平らにして作業するのが理想です。※あくまでも理想。
絶対とは言いませんが、ミッションが傾いている状態だとオイルが抜けきらないことや、入れる際のオイル量が少なくなったりする恐れがあります。
とか言いながら、僕自身も面倒になってフロントだけ持ち上げてミッションオイル交換した経験もありますが…。基本は車を平行にした状態での作業になります。
ミッションオイルの量はどうやって確認する?
ミッションオイルの場合、エンジンオイルのようにゲージが無い車が多いです。中にはゲージがある車もあるようですが、これまで僕が乗ってきた4台のマニュアル車にはゲージがあった試しはありません。
ゲージがあれば、ゲージで量を調節してやればOKです。
ゲージが無い車に関しては、入れ口からミッションオイルが溢れてくればそこが規定量になります。
その車の規定量を調べて、その量を入れたらそこからチマチマ溢れるまでミッションオイルを継ぎ足していけば規定量に達しますので、ボルトを締めて作業完了になります。
ミッションオイルを入れる3つの方法
今回、ミッションオイルを入れるのにジョウゴとホースを使用して、入れましたが….
大きく以下の3つの入れ方があります。
- ジョウゴとホースを使う
- サクションガンを使う
- 灯油ポンプを使う
ミッションオイル交換をした人に聞けば、大概の人はこの3つの方法を教えてくれるでしょう。
サクションガンと灯油ポンプに関しては、オイル缶からミッションオイルを吸い上げそのまま、ミッションケースにオイルを入れていくことになります。
昔は、サクションガンを使ってミッションオイル交換をしていましたが、DIYでやる場合ジャッキとウマでの作業になり体勢の悪さから面倒になり、今回みたいにジョウゴとホースを使って上から入れる方法に行き着きました。
サクションガンや灯油ポンプの方が作業時間は短いです。吸い上げるので。重力の力で下に垂らしていく場合だと少し時間は掛かります。
潜ってポンプで入れるよりは、個人的には楽だと思いますけど。
ドレンボルトにも種類あり
最後に少しだけオマケの話をしておくと、車種やメーカーによってドレンボルトの種類が2つあります。
- ボルト
- イモネジ
1つは今回の車みたいに、エンジンオイルのドレンボルト同様、カサがあるボルトのタイプと、もう1種類はボルトのカサがなくイモネジタイプのドレンボルトが存在します。
前に乗っていたスズキ車がそっちのタイプでした。ちなみにこのような形状ですね。
ボルトであれば、エンジンオイルのドレン同様にドレンワッシャーが使えますが、こっちのタイプだと当然ドレンワッシャーが使えません。
ワッシャーを押し込むカサが無いからね。
そのような時には、シールテープをドレンボルトに5.6週ほど巻き付けて締め込んでやればOKです。シールテープを巻かないと、ミッションオイルが漏れてきてしまいます。
水道の配管等に使用する漏れ止め専用の特殊なテープですね。
※通常のドレンボルトの場合は、シールテープを巻く必要は一斉ありません。
まとめ
マニュアル車のミッションオイル交換方法は以下の手順で作業すれば、DIY作業でも比較的簡単に行えます。
- ジャッキアップする
- フィラーボルトを緩める
- ドレンボルトを外してオイルを抜く
- ドレンを締めてオイルを入れる
ミッションオイルの入れ方が少し特殊ではありますが、やっていることはエンジンオイル交換と何ら変わりはありませんので、自分でやってみたいな〜。と思っている人は気軽にチャレンジしてみると良いと思います。
必ず、フィラーボルトから緩めることだけ忘れずに。
それでは。
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