ロアアームを延長するとどんな効果がありますか?また、どんな目的があってロアアームを延長するのでしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ロアアームを延長する目的と効果についてお話ししてきます。
結論ですが、効果であったり目的は1つではありません。場合によって異なります。
ロアアームを延長して得られる効果
ロアアームを延長して得られる効果と目的は以下の通りです。
- キャンバーを付ける
- ドラシャのドン突き解消
- トレッド幅を広げる
順番に少しだけお話ししてきます。
キャンバーを付ける
1つ目の効果は、キャンバー角の調整です。
ロアアームを延長することで、ネガティブ方向へのキャンバー増しが可能になります。ただし、これは、ダブルウィッシュボーン式やマルチリンク式での話です。
はみ出たホイールを収めるためにロアアームを延長して、キャンバー角を操作してようとしている人がたまにいますが、これではその目的は達成することが出来ないので注意です。
詳しくはこちらの記事でお話ししています。
ロアアームを延長してキャンバーを付けた方がお金が掛かったり、苦労する場面もありますがアッパーアームでキャンバーを付けた時は異なるメリットがあります。
これをストラット車でやろうとすると、ドライブシャフトが抜ける可能性が出てきます。
ドラシャのドン突き解消
次にドライブシャフトのドン突き解消を目的とした、ロアアーム延長です。
主に、FFのストラット構造におけるパターンです。
これは別の方法でキャンバーを付けていたり、車高の下げ幅によってドン突きを引き起こしている車両に延長ロアアームを組み込むことで、ナックルの位置がオフセットされて、ドライブシャフトを元の位置まで戻すことが可能です。
ドライブシャフトのドン突きについては、こちらの記事で解説済みです。
トレッド幅を広げる
最後はトレッド幅を広げる目的です。
ドリフトをされているユーザーに良く見られるロアアーム延長は、トレッド幅を広げるために行われています。シルビアとか多いですよね。
トレッド幅を広げることで左右方向への荷重移動が少なくなるため、コーナリング時での踏ん張りが大きくなることが1つの狙いです。遠心力に耐える力大きくなるということです。
ハンドリングもクイックになります。
僕自身、ドリフトの知識はゼロなので間違いがあったらすみません。
まとめ
ロアアームの延長は、その車によってロアアーム を延長する目的だったり、得られる効果が異なります。
そのため、一概にロアアーム延長はこういう目的でこういう効果があります。とひとことで言い表すことが出来ないのが事実です。
基本的にはこの3つの中のどれかが目的になっています。
- キャンバーを付ける
- ドラシャのドン突き解消
- トレッド幅を広げる
車によってはむやみにロアアームを延長してしまうと、ドライブシャフトが抜ける恐れがあるので注意が必要です。(FFのストラット車です。)
それでは。
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