ATFの量を確認したいんだけど、エンジンオイルと同じ感じ?
先日こんなコトを聞かれました。
先日ATFを訳あって全量一気に交換(普通はこんなコト出来ない)したのでそちらの補足も兼ねて…
この記事では、ATF(オートマフルード)の量の確認方法についてお話していきます。
ゲージでオイル量を確認するところに関しては、エンジンオイルと同じですが、そこに行くまでの過程がありますので注意です。
ATFの量を確認する方法
ATFの量を確認する方法は、以下の手順です。
- ATFを暖める
- シフトを1、2往復させる
- ゲージで確認する
ATFを温めるには、アイドリングだけではダメで15〜20分程度、車を走らせる必要があります。走行しないと暖気出来ません…。
ある程度走行したら、シフトをゆっくり1往復(P→R→N→D→3→2…)させて…
そしたら、エンジンは掛けたままPレンジにシフトを入れて、そのままゲージを抜いてゲージを拭き、もう一度抜き差しして確認すればOKです。
ちなみに、この写真のゲージに付着ているATFが泡立っていないのは、ATFを入れてエンジンを一度も掛けていない状態だからです。
エンジンを掛けたまま量を確認するところも、エンジンオイル量の確認方法とは異なる重要なポイントですね。
ATFを補充した場合は?
もし、ATFが少なくて補充された際には、シフトを【P→R→N→D→3→2…】上から順番にゆっくりチェンジしていき、下まで行ったらまたゆっくり戻す。
各ギアごと5秒前後止めるイメージです。
これが出来たら、ギアをPレンジに入れて再びエンジンを掛けたまま、ゲージで確認してやればOKです。
ATFを補充してそのまま量を確認すると正確な量が分からないので注意です。ちなみにそのまま確認すると、実際の量よりもゲージの位置が高くなります。
ゲージを拭く際は綺麗なウエスで
ATFのゲージを一度抜いて、付着しているATFを拭き取る際は綺麗なウエスで拭くようにしましょう。
これとか有能で結構出番が多いです。キッチンペーパーとかでも良いかも。
エンジンオイルも綺麗なウエスで拭いた方が良いに決まってますが、エンジンオイル以上にオートマは異物混入にシビアです。
ただ、内部にゴミが入らぬようにフィルターもあるので、物凄くシビアになる必要は無いと個人的には思います。タオルの糸くずみたいな、目視で確認出来るようなゴミだけは絶対入れないように。
オートマのオイルパンを外すとこんな感じでフィルターが装着されています。(真下にある黒いトレーがフィルターです。)
ゲージを拭いた後はゴミが付着していないかどうかだけ確認してから、差し込むことをお勧めします。差し込む際にエンジンルームのあちこちにゲージを当てないようにも注意です。
オートマトラブルの原因になるリスクも…。入れたことないから知らんけども。
車種によっては確認方法が異なる場合もある
多くの車は先ほど説明した手順で、ATFの量を確認することが出来ます。
しかしながら、車種(メーカー)によっては異なる場合もあるので絶対ではありません。
ホンダ車のオートマが良い例で…
- エンジンを完全暖気(ファンが回るまで)
- シフトレンジを往復させる
- Pレンジに入れたらエンジンを止める
- 60秒以内にゲージで確認
ホンダ車のAT構造は特殊らしく、量の確認方法も異なるので注意です。
他にもイレギュラーな確認が必要な車もあるかもしれません。
まとめ
ATFの量を確認する際は、まず車を走らせて暖気する必要があります。暖気後、シフトをPレンジに入れた状態で、エンジンも切らずにゲージで確認します。
エンジンオイルの確認とは少々方法が異なるので注意です。
車を全く走らせずに、ゲージでATFの量を確認すると、ゲージの量がかなり多く表示されますので注意です。そこでATFを抜いたりしないように…。
ATFの量を確認する機会って滅多に無いですけどね…。
それでは。
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