車高調やアームを購入する際に、中古品を見ていると商品説明に【ピロが緩い】と記載されていることがありますがイマイチ意味がわかりません…。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、車高調やアームの中古品における、【ピロが緩い】とはどのような状態。意味するのか?と言うテーマでお話ししていきます。
ピロが緩いってどういう意味?
結論ですが、ピロが緩いとはガタは無いけど抵抗が無く、スルスル可動する状態を意味していることが大半です。
新品のピロボールは、手で動かそうとしても硬くて簡単には動きません。
※ピロボールによるけど、車のサスペンション周りに使われるピロは大概硬い。
しかしながら、長年使用しているとピロボールが擦り減り、手で触ると簡単に動くようになるケースも珍しくありません。
このような状態をピロが緩いと表現したりします。
ピロが緩いと問題がある?
ピロボールで1番問題なのは、ガタが生まれてしまうことです。
ピロが緩い程度であれば、(本当にガタが無いなら)使用には問題ありません。
しかしながら、ピロが緩くなるまで使い込まれた中古品を購入すると、最初は問題ないかもしれませんが、後々ガタが発生することも…。
どのぐらい使用したら、ピロが緩くなるかは使用状況や物によるのでなんとも言えませんが、2、3年程度の使用ならそうそうそうはなりません。
ココは難しい選択ですが、その部品を長く使いたいと考えているなら、その商品はやめておくか、補修用のピロボールに交換する前提で購入するぐらいの気持ちでいた方が良いと思います。
車高調のアッパーマウントに使用されているピロボールなら、補修品を購入すればボルトでの脱着にて簡単に交換が可能な商品が多いです。
オークションやフリマアプリでの出品物だと、実はガタがあった…。そんなことが起きても不思議ではないと思います。
アーム類の付け根に使用されているピロボールは、圧入されているため自宅で簡単に交換するのが困難だったりしますので、その辺も考慮しつつ、検討するのが良いと思います。
写真のように、アームのピロボールはゴム製のダストブーツでピロが隠れている事が多いです。(見えているシルバーの部分はただのカラーで中にピロボールがあります。)
まとめ
車高調やアーム類における【ピロが緩い】と言う表現は、ピロボールが抵抗なくスルスル動く状態を意味します。
ピロが緩くても、ガタが無い状態であれば異音が発生したりすることはありません。
しかしながら、そこまで使い込まれた部品がどこまで長持ちするかは…。
もし、購入しようとしている商品にピロが緩いと記載されていた場合は、ピロボールを変えなくてはいけなくなる可能性があると言うことは頭の片隅に入れておきましょう。
補修品のピロボールがいくらするのかを事前に調べておけば、その商品がお買い得か否かがハッキリすると思います。
それでは。
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