車高調のアッパーマウントから出る異音にはどんな原因が考えられますか?
先日このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、車高調のアッパーマウントから異音が出る原因についてお話ししていきます。
アッパーマウントから異音が出る原因
車高調のアッパーマウントから出る異音は、以下の原因が考えられます。
- ボルトの緩み
- ピロボールのガタ
- ゴムブッシュの劣化
- ベアリングの砂噛み
順番に解説してきます。
ボルトの緩み
フレームに固定するナットやトップナット、ピロボールを固定するボルトが緩んでいると異音が出ます。
ココに関しては、まだ先に確認しておくべきポイントになります。
車高調を外さなくても確認可能なのですぐに調べることが可能です。
ピロボールのガタ
車高調の場合、ピロボール式のアッパーマウントを採用することも多く、このピロボールにガタが出ることで異音が発生します。
ピロボールにはダストブーツが設けられておらず、砂が噛んだり錆びたりとガタが出ることも珍しくありません。
※そんなにすぐガタが出ることも無いですが。一度だけガタガタのピロボールをお目にしたことがあります。
長年使用している場合なんかだと、ピロボールのガタも出てくる可能性が十分に考えられます。
メーカー次第ですが、補修部品として、ピロボールだけで購入可能です。
ゴムブッシュの劣化
ピロボールを使用していない場合は、ゴムブッシュの劣化により異音が出ることがあります。
ピロボール式ではないものに加えて、純正アッパーマウントを流用するタイプも同様のことが起こる可能性があります。
ここのブッシュが劣化によって切れたりすれば、当然ガタが生まれることが原因です。
アッパーマウントに使われているゴムブッシュが切れたりしてないか、確認してみると原因解明につながるかもしれません。
ベアリングの砂噛み
車高調によっては、アッパーマウントにベアリングを導入している場合があります。
スラストベアリングと呼ばれるベアリングです。
車種によっては、純正ショックのアッパーマウントにも使われていることがあります。
知っている限りだとストラット式のBMWとか。
当然、ベアリングなので砂が噛めば異音の原因に繋がります。
ベアリングの清掃で異音が解決することもあれば、部品を交換しなくてはいけないケースも。
一度車高調を分解点検してみる
各部のボルトが緩んでいないかどうかだけ始めに確認してみて、そこに問題がない場合は、一度車高調を外して車高調をバラしてみることをお勧めします。
車高調の分解方法はこちらの記事で解説済みです。
アッパーマウントからの異音に関しては、バラして見てみないと原因が確認しずらいケースが多いです。
まとめ
車高調のアッパーマウントから異音が出る原因は以下の4つが怪しいポイントです。
- ボルトの緩み
- ピロボールのガタ
- ゴムブッシュの劣化
- ベアリングの砂噛み
一度、各部のボルトが緩んでいないかを確認してみて、緩んでいないようでしたら一度車高調を取り外して、各部をバラしてみることをお勧めします。
車体に取り付けられている状態では、原因が分からないケースも多いです。
それでは。
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