社外アームに純正アッパーアームのボールジョイントを使用したいので、ボールジョイントの脱着を行いました。
この記事では、オデッセイやエリシオンのフロントアッパーアームのボールジョイント交換方法についてお話ししていきます。
今回は油圧プレスではなく、叩き出しで交換します。
必要な工具
- ハンマー
- 32ミリソケット
- 36ミリソケット
- ピックツール
- 木の板(厚み50ミリ程度)
ピックツールに関しては、ゴムブーツのバンドを外すのに使用します。
僕はピックツールを使用しましたが、外せればなんでもOKです。
【オデッセイ】アッパーアームのボールジョイント交換方法
手順は以下の通りです。
- ゴムブーツを外す
- グリスを拭き取る
- ボールジョイントにソケットを乗せる
- ソケットを叩いてジョイントを押し出す
- ボールジョイントをはめる
本来なら、このように油圧プレスで外すのがセオリーですが、一般家庭では…
そのため、叩き出します。
今回は、ボールジョイントギリギリの穴径を開けた丸棒を使って叩きました。会社の旋盤で35ミリの丸棒に15ミリの切穴を開けています。
ソケットでやるなら、32ミリです。
あとは木の板にアームを乗せて隙間を作り、ひたすら叩くだけ。オデッセイのボールジョイントには、Cクリップはありません。
もし、外すボールジョイントを再使用しないのであれば、ヒートガンで周りを温めると抜けやすくなります。(熱膨張させると全然違うよ。)
ヒートガンは持っていると何かと役に立ちます。
ボールジョイントを再利用される場合は、熱によってボールジョイント内の樹脂シートが変形してしまう可能性があるのでやめておいた方が良いです。
抜けたら、ハマる部分をパーツクリーナーで洗浄して、36ミリのソケットで叩き入れれば完了です。
ゴミが入ってしまうと、圧入部分のカジリに繋がります…。
入れる時は、アーム側をヒートガンで温めてから入れると入れやすいです。
※入れたらボールジョイントに熱が移る前に、水等でさっさと冷ますことをおすすめします。
交換後は新品のゴムブーツを取り付けて作業完了です。
ボールジョイントには向きがある
ボールジョイントをはめ込む際には、向きに注意して下さい。
純正のボールジョイントを見ると分かるように、可動域が広い方がアッパーアームの先端側に来るように圧入です。
社外アームに使われるボールジョイントでも、このように向きがある場合があります。
ムーンフェイスのショートジョイントに交換されるユーザーは、向きは無いので気にしなくても大丈夫です。
まとめ
ボールジョイントを交換する際は、ゴムブーツを外す必要があるので、あらかじめ新品を用意しておきましょう。
ボールジョイントを叩き出す際は、ソケットよりも今回使用したカラーのようなものがあると作業しやすいです。
※ソケットでも抜けるけども…。
今回使用したカラーは外径35ミリ、内径は15ミリで作成しました。
余談ですが、ムーンフェイスのLAジョイントに交換される場合は、Cクリップがあるので追加でクリップクランププライヤが必要です。
それでは。
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