アルミのパーツをバフ掛けしようかな?どのぐらい綺麗になるかな?
アルミで出来ているパーツをバフ掛けされる人は少なくありません。車でもバイクでもアルミパーツにバフ掛けは醍醐味ですね。
そこでこの記事では、アルミのバフ掛けってどのぐらい綺麗になるの?というテーマでお話していきます。アルミをバフ掛けする際のポイントだったり、注意点なんかも少しお話していきます。
バフ掛けのやり方については、こちらの記事で解説済みです。
アルミをバフ掛けするとこうなる
アルミパーツをバフ掛けすると、こんな感じに仕上がります。(1例です。)
パーツはまちまちですが、全てアルミで出来ているバイク部品です。
バフ掛け後の仕上がりは、ステンレスほどの【鏡面】にはなりにくいですが、それなりに物が映り込むぐらいまでには仕上がります。
腕次第ではかなりリカバリー可能ですが、それだけではどうにもならないことも…。
アルミの番手次第で綺麗さが異なる
一言でアルミといっても、アルミには沢山の種類があります。(番手と呼ばれる事が多いです。)
この番手というのは、中に含まれる成分の割合によって決まるのですが…
この番手によって、バフ掛けした際の綺麗さがまるで違います。同じ人がやっても、パーツごとに光沢の出方が異なるのはそういう理由です。
アルミの中でもより光沢が出る有名な物が【ジェラルミン】と呼ばれる材料です。
番手で言う所の、【A2017】。
※この番手は別に綺麗になるとかならないとかでは無く、あくまでも中の含まれる成分であり、強度に関する数字です。
ちなみにジェラルミンのバフ掛けがこれ。よりメッキを掛けたような鏡面に仕上がります。(ど素人の僕が磨いても。)
アルミをバフ掛けする際の注意点
アルミをバフ掛けする際の注意点は2つ。
- アルマイト処理を剥離する
- バフ掛け後白くくすむ
順番にお話していきます。
アルマイトを剥離する
アルミ製のパーツの多くは、アルマイト処理がされています。
よくアルミ製のパーツがカラフルな色になっているのがまさしく。中には、クリアやシルバー(アルミの下地カラー)と言った、ぱっと見で判別出来ない色のアルマイト処理がされている部品もあります。
アルマイト処理が行われているパーツは、そのままバフ掛けしても綺麗になりませんので、事前に剥離する必要があります。
時間をかけると、アルマイトの厚みによっては、バフ掛けによってアルマイトが剥がれますが、作業効率的に…。
少し、バフ掛けをしても一向に綺麗になる様子がない時は、アルマイトの剥離から入るようにしましょう。
アルマイトの剥離はこちらの記事でお話しています。
バフ掛け後時間が経つと白くくすむ
アルミはステンレスとは違い、せっかくバフ掛けしても時間が経つと白くくすんでいきます。
これが磨いた後と、半年後の姿。
▪️磨いた直後の写真
▪️半年が経過(放置)
これはアルミが酸化してしまうためです。アルミをハブ掛けした後の表面は、当然アルミの地ですので酸化していきます。
この白くくすむのは、鉄で言うところのサビと同じ扱いですね。
そのため、定期的に磨き直すかクリア塗装をする必要があります。
僕の場合は、人前にバイクを出す際に再び磨き直すので、クリア塗装はしていません。
素人が下手にクリア塗装するぐらいなら、定期的に磨き直した方がクオリティは維持できると思います。
まとめ
※キックアーム以外の部品は全てバフ掛けされたパーツ。8割アルミ。2割ステンレス。
アルミパーツをバフ掛けする際は、以下の2点だけ注意です。
- アルマイト処理はされていないか?
- バフ掛け後、時間が経つと白くなる
2つ目はどうすることも出来ませんが、クリア塗装をすると白化を防ぐことが可能です。
それが嫌なら、メッキ加工に出すのが手っ取り早いですね。
バフ掛けの話と、僕が普段から使用している液体研磨剤については、こちらの記事で解説しています。
それでは。
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