冷却水が減っているんだけど、きっと蒸発してるだけだよね?漏れてる場所見当たらないし。
こんな意見を耳にすることがあります。
そこでこの記事では、冷却水(クーラント)が減る理由について、蒸発よりも漏れを疑うべきと言うテーマでお話ししていきます。
冷却水が減る原因
※ココはサブタンクではないよ。
車のエンジンを冷やすための大切な水。冷却水(クーラント)が減る理由は2つあります。
- 蒸発
- 漏れ
冷却水が減る理由はこの2つになります。
冷却水(クーラント)はただの水では無いので、水に比べたら蒸発は少ないですが、全く蒸発しないわけではありません。
ただし、冷却水の蒸発といっても、蒸発によって冷却水のサブタンクがすっからかんになることはほぼありません。(何年も時間が経てば話は別だけども。)
蒸発よりも漏れを疑うべき理由
蒸発しないわけではないですが、冷却水の減りが気になるような車の場合、蒸発ではなく漏れを疑うべきです。
蒸発するとは言え、車の冷却水はそうそう減るものではありません。
そんなに蒸発してしまう液体であれば、街中でオーバーヒートを引き起こす車は後を経たないでしょう。(冷却水の量を気にするのは確実に少数派ですから。)
でも冷却水はどこからも漏れてないもん。
そのように思う人もいますが、ぱっと見では見えない箇所での漏れや、些細な滲みなど確認不足なケースも多いです。
以前乗っていたBMWのクーラント滲みの写真です。
ちなみにこちらのミニは、周りのパーツを外さないと確認出来ないような箇所からの滲みがありました。
ボルトの周りが濡れていますね。
このように明らかに漏れ出さなくても、ジリジリ滲み出てくるケースもあります。(漏れ出すのも時間の問題ではある。)また、ぱっと見では確認できない箇所からの漏れも然り。
中には、本当に外観からの漏れが無い場合もあります。
そのようなケースでも、まだ漏れの可能性が1つだけ残っているので注意です。それはシリンダーヘッド付近の冷却水漏れで、漏れた冷却水がエンジン内部に入り込んでしまうケースです。
エンジン内部に冷却水が入り込むため、外観からは確認することは出来ません。(当たり前だけど。)
車種によっても異なりますが、シリンダーヘッドのガスケットがダメになり、ウォーターラインから漏れる冷却水がエンジン内部に漏れ出す車も珍しくはありません。
車によっては定番の水漏れになっている場合もありますので、外観からの水漏れが無く、冷却水の減りが気になる方はガスケットを変えるなり車屋さんに相談してみると良いと思います。
まとめ
車の冷却水は蒸発によっても減りますが、明らかな減りは水漏れが原因にあるケースが大半です。
数ヶ月とかで減るようであれば、蒸発ではなく漏れの可能性がほとんどです。(減っている了解にもあるけど…)
冷却水は蒸発ではそうそう減るものでは無いので注意です。
ぱっと見では確認が出来ない箇所からの漏れや、エンジン内部への漏れも珍しくないので頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。
それでは。
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