ホイールスペーサーを使用する際、ホイールナットは何周掛かっていれば安全ですか?
先日、こんな質問を頂きました。
コレに関しては、色々な意見があると思います。この記事でお話ししていく内容は、あくまでも僕自身のボーダーラインです。
この記事では、ホイールナットのかかりしろは何ミリあれば安全か?と言うテーマでお話ししていきます。
ホイールナットのかかりしろは何ミリあれば安全か?
一般的に、ボルトのかかりしろはボルトの直径分、掛かっているのが理想です。(この記事の本題はそこじゃない。)
※ちなみにそれ以上、ネジ山を噛ませてもボルトナットの強度に変化はありません。
ホイールナットの場合、大半の車(日本車)はM12なので12ミリと言うことになります。
これを回転数にすると…
- p1.5 8周
- p1.25 9周半
純正のホイールナットはこのぐらいかかりしろがあると思います。(純正の状態で気にしたことないけど。)
ホイールスペーサーを使用した際のかかりしろですが、僕の場合は最低でも4周がギリギリのラインです。p1.5での話なので、ミリに直すと6ミリになります。
p1.5で4周かからないようなスペーサーの入れ方は、避けるようにしています。
ちなみに本締めをした際のかかりしろのハナシなので、手で回した段階では3週半ちょっとぐらいになります。
4周かかっていれば安全か?と言われたら、安全と言い切ることは難しいですが、僕自身は4周のかかりしろでトラブルが起きたことはありません。
※あんまりホイールスペーサーをしないから毎回そのかかりしろって訳じゃないですが…。
サーキットを走っている友人に聞いたハナシか、車屋さんから聞いたハナシかは覚えてませんがそこから4周が目安になりました。
このムーヴは5ミリスペーサーをかませて、かみしろは4周。ムーヴは通勤で年間1万キロほど走行していました。
車種や車の状況によっても異なる
4周が1つの目安にしているとお伝えしましたが、これは車種や車の状況によっては話が変わります。
- 車の車重
- フロントかリアか
- サスペンションの硬さ などなど
軽自動車で4周しかホイールナットがかかっていない場合と、アルファードで4周しかかかっていない場合では、話は全く異なります。
ホイールナットの数が1つ増えるとは言え…。
また、サスペンションの硬さ(バネレートやタイヤの扁平率等々を考慮しつつ)によってもハブボルトとナットが受ける力が変わるので考慮した方が良いと思います。
1例ですが、今乗っているエリシオンであれば、4周しかかからない状況で走行はしないかな…
最低でも5.6周ぐらいはさせておきたいところです。
ちなみにリアだけスペーサーが入っていますが、ホイールナットのかかりしろは【6周】です。
※この辺は感覚というか直感というか…。
かかりしろが少ないからオーバートルクで締めるはやめておけ…
たま〜にスペーサーを入れたことで、ホイールナットのかかりしろが減り、締め付けトルクでカバーをしたいのか、普段よりもトルクを掛けたがる人がいます。
これは100%NG行為です。
ボルトは締めすぎて良いことはありません。
詳しくはこちらの記事でお話ししています。
ただでさえ、ネジ山のかかり数が少ない状況で、オーバートルクを掛けることは自滅行為にもなりかねません…
まとめ
ホイールナットのかかりしろは、最低でも4周は必要です。(個人的に。)
ボルト径の半分ぐらいのかかりしろは見ておいた方が良いと思います。
3周有れば大丈夫と言う人もいるし、確実なギリギリラインを見極めるのは難しい問題かもしれません。
1つの参考になれば幸いです。
少しでも不安に思うなら、車に乗っていても不愉快でしか無いと思いますので、早めにロングハブボルトへの交換をおすすめします。
それでは。
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