先日、当サイトの読者さんよりこんな質問を頂きました。
ロングハブボルトに交換したら、ホイールスペーサーは何ミリまでいけますか?
そこでこの記事では、ロングハブボルトに交換した際、何ミリまでホイールスペーサーを使えるか?というテーマでお話していきます。
※人によって賛否両論あると思いますので、参考までに。
ロングハブボルトはスペーサー何ミリまでいける?
早速本題ですが、ロングハブボルトを使用した際に使えるスペーサーの厚みは【10ミリ】までです。
※賛否両論あるよ。これはあくまでも個人的な意見。
仮に知らない人が15ミリのスペーサーを使っていても否定はしませんが、友人だったら【囁く】ぐらいはするかもしれない。
少し話が脱線しましたが、理由は2つあります。
- ハブボルトが折れるリスク
- 大手メーカーが10ミリ以上のスペーサーを出さない
ホイールスペーサーを使用して、ホイールを外にオフセットした場合、ハブボルトが力を受ける点も同じだけオフセットされます。
※下手くそなイラストでごめん。
このような状況になると、ハブボルトが受ける力が大きくなります。(Xの距離が長くなればなるほど。)
理由はシンプルで、支点と力点の距離が離れる事で曲げモーメントが大きくなるためです。
※テコの原理をイメージしてもらえると分かりやすいです。(テコの原理ではないんだけども。)
そして、もう一つの理由は大手メーカー(ホイールスペーサーだとKYO-EIが有名かな)が10ミリまでのホイールスペーサーしか販売していないと言う点。
あまり説得力がないですが、強度的問題をクリアしていて使用に差し支えないのなら15ミリや20ミリスペーサーが流通していてもおかしくないですよね。
※単純に売れないから出してないだけかもしれないけど。笑
15ミリからはワイトレをおすすめするよ
先ほどお伝えした通り、あまりもハブボルトを長くして、挟み込むホイールスペーサーの厚みを厚くしてしまうと、ハブボルトが折れる可能性があります。
そんな理由から、10ミリ以上ホイールを出したいのなら、15ミリのワイトレを使用することをおすすめします。
12ミリとか、13ミリは?
その辺は好きにしたらいいと思う。あくまでも僕なら、10ミリスペーサーでやりくりするか、15ミリのワイトレを使うかの2択にします。
※15ミリのワイトレも個人的にはあまり信用していないから、20ミリのワイトレを無理やり…。僕ってそういうやつです。
1枚モノのスペーサーならまだしも、複数枚のホイールスペーサーを挟んだ上、10ミリ以上ホイールを出すのはリスクが大きいと判断するためです。
欧州車は少し話が別
欧州車の場合、15ミリほどのスペーサーを使用する人をよく見かけますが、あれはハブボルトを使用してないため話が別です。
※そもそも、欧州車にワイトレという概念は無い。
もちろん、ハブボルトと同じようにボルトに掛かる負荷は大きくなるんですが…
ハブボルトにホイールナットで固定する日本車と、ボルトで直留めする欧州車では、そもそもの強度が異なります。
それに加えて、欧州車の場合はM14のボルトを使用しているケースも多いです。
そんなこともあって、欧州車用のホイールスペーサーは、日本車用と比べて厚めの商品が多かったりします。
この手の問題に正解はない
最後に補足の意味も込めて、この話をしておきます。
ホイールスペーサーで出し過ぎるのは良くないと言う人いれば…
ワイトレを使用した結果、ハブボルトに掛かる負荷は軽減できる反面、スペーサーが受ける新たら負荷によってプラマイだからどっちもどっち。それだったら、ホイールスペーサーの厚みを増してもいいんじゃない?
そんな風に考える人もいます。
※その考え方も否定はしない。
最終的な判断は自分自身が下す為、信用できるショップ等からのアドバイスを参考にするなり、自分の中に考えを信じるなりの判断基準が必要になります。
この手の問題に正解はありません。そもそも論、ホイールスペーサーなんか使わずに、ホイールのオフセットでリカバリーしろよ!と言えばそれも正。
まとめ
ロングハブボルトに打ち替えた際に、使えるホイールスペーサーは10ミリまでです。
※あくまでも個人的な意見。どこかで区切りを付けなければ、話にならないので10ミリと言い切っている。
ハブボルトの長さに余裕があるからと言って、ホイールスペーサーの厚みを増やしていくとハブボルトが耐えられず折れるリスクがあるためです。
10ミリを超えるスペーサーを使用したいのであればワイトレの使用を検討することをおすすめします。
事実として20ミリロングのロングハブボルトも売っているんだけど、それでもやっぱり10ミリ以上のホイールスペーサーは少し考えた方がいいと思います。
それでは。
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