ホイールナットのピッチを見分ける方法を教えて下さい。
先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。
そこでこの記事では、ホイールナットのピッチを見分ける方法を3種類紹介します。
ホイールナットのピッチを見分ける方法
ホイールナットのピッチを見分ける方法は以下の3つです。
- ホイールナットをハブボルトに入れる
- ピッチゲージを使ってピッチを調べる
- 市販のボルトを使ってピッチを調べる
基本的には、ハブボルトにホイールナットを入れてみればすぐに分かります。
とは言え、手元にハブボルトがない状況でも見分けることは可能なので、その辺の方法についても紹介しておきます。
ホイールナットをハブボルトに入れる
言うまでもありませんが、これが最もオーソドックスなピッチの見分け方になります。
ハブボルトにホイールナットを入れてみて、スルスル入ればハブボルトと同じピッチだし、入らなければ異なるピッチです。
仮に、ピッチが異なるホイールナットを入れると、すぐに固くなり回らなくなります。
- P1.5にP1.25のナット 約1/4周
- P1.25にP1.5のナット 約1/2周
大凡の回転数ですが、ピッチの異なるナットを入れると、このぐらいまでは入るけど、そこから回らなくなります。
逆を言えば、ピットが違うホイールナットでも少しはネジ山が入っていってしまいます。硬くなって回らなくなれば、ピッチが異なる証拠です。
それ以上、ホイールナットを入れ込んではだめです。(ネジ山が終了します。)
普通はこれでホイールナットのピッチを見分ける事が可能です。
ピッチゲージを使ってピッチを調べる
ホイールナット単体で、ホイールナットのピッチを見分けるためには、ピッチゲージを使用します。
※そんな場面いつあるのかイマイチ分からんけど。
ピッチゲージの使い方については、こちらの記事で解説しているので、こちらをご覧下さい。
市販のボルトを使ってピッチを調べる
ピッチゲージなんて持ってないんだけど…
そんな方も多いと思います。そんな時は、市販のボルトをピッチゲージ代わりに代用することが可能です。
※ピッチゲージ持っていると結構便利だけどね。
- M8 P1.25
- M10 P1.5
M8とM10の標準ピッチが、ホイールナットに使われるP1.25とP1.5です。
この2本のボルトを用意すれば、ホイールナットのピッチをピッチゲージなしで見分ける事が可能です。
やり方はピッチゲージ同様に、ボルトのネジ山をホイールナットに合わせてやるだけです。
ボルトのネジ山とホイールナットのネジ山がピッタリ合わされば同じピッチになります。
この方法を試す場合は、用意するボルトのピッチに注意です。
- M8 P1.25
- M10 P1.5
これはあくまで標準ピッチのお話です。ボルトには、細目ピッチも存在します。(ホームセンター等で入手出来るピッチは標準ピッチが大半だけども。)
ボルトの値札やパッケージにピッチが記載されているので、購入前に確認しておきましょう。
ピッチが同じボルトを当てがうと、ピッチゲージを使用している時と同様にぴったりネジ山が重なるため、ピッチを確認することが可能です。
確実にピッチを計測したいなら、ホームセンター等で1本100円以下で購入できるボルトを使用するのも1つの手ですね。
まとめ
ホイールナットのピッチを見分ける方法は以下の3つです。
- ホイールナットをハブボルトに入れる
- ピッチゲージを使ってピッチを調べる
- 市販のボルトを使ってピッチを調べる
P1.5とP1.25のホイールナットが両方存在している状態であれば、2つのネジ山を目視して見分けることも可能です。
- ネジ山が細かい方 P1.25
- ネジ山が荒い方 P1.5
余談ですが、ピッチが細かい方がネジ山の高さが低くなります。(1.25と1.5だと微々たる差だけども。)
参考になれば幸いです。
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