ホンダ車のホイールナットは、球面座だから気を付けた方が良いよ!って言われたんだけど、球面座って…?
こんな疑問を持たれる方も多いと思います。
そこでこの記事では、球面座ナットについて軽くお話していきます。
ホイールナットの球面座とは?
球面座のホイールナットは、ホイールとの接触面がテーパーでは無く、【球面】になっているホイールナットを意味します。
※この記事で出てくるのは、ナットだけですが欧州車用のボルトにも球面座が存在します。
比較のイラストを用意しました。
- 左側 テーパーナット
- 右側 球面座ナット
イラストからも分かるように、テーパー部分が球面になっています。
当たり前ですが、ホイールナットだけではなく、ホイール側も同じように球面になっています。
ちなみに実物はこんな感じです。
球面座ナットの存在を全く知らないと、気が付けない人も多いかも知れませんね。
- 左 テーパー座
- 中 テーパー座
- 右 球面座
球面座ナットのメリットは何か?
日本車にはあまり馴染みのない球面座仕様のホイールナット。
これって何かメリットがあるの?
球面座ナットを使用するメリットは、ナット側の球面とホイール側の球面の【精度】が多少悪くても確実に【線接触】出来る点にあります。
これはあくまでもテーパー座と球面座を比較した時の話しです。
テーパー座では精度不良があった場合、綺麗な線接触にならないリスクがあります。
そうなれば、ホイールの固定が不安定になるリスクがあるという意味にもなります。
その反面、ナットとホイールの製造コストが上がるのが欠点だと思います。(だから他のメーカーは球面じゃないんだと思う。)
余談ですが、日本車意外だと【ベンツ】や【ポルシェ】も球面座です。(全部の車ではないかも。)
球面座ナットにも種類がある
球面座ナットにも種類があります。
テーパー座ナットがテーパーの角度で種類分けされてるように、球面座ナットの場合は、球面部分の半径で種類が分かれています。
- R12
- R13
- R14
※R=半径
球面座ナットの場合は、R○○と言う寸法でナットを分けています。
球面座ナットの場合は、ホンダ車のみですので【R12】しか出回りませんが、ホイールボルトの場合は、メーカーによって球面座のR(半径)が異なるので注意です。
まとめ
球面座ナットは日本だと【ホンダ車】しか使っていない形状なので、なかなか目にする機会も少ないと思います。
球面座ナットは一般的なホイールナットがテーパー角でホイールとナットの位置関係を合わせているように、球面状でそれを行う仕組みのホイールナットです。
日本車だと、ホンダ。外車だとベンツやポルシェなどに球面座が採用されています。
球面座でもテーパー座であろうとも、ホイールとナットの形状だけはしっかり合わせたものを使用するようにして下さい。
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