ホイールナットはなぜ先端がテーパーになっているの?あれってどういう意味があるの?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ホイールナットの先端はなぜテーパーになっているのか?というテーマでお話ししていきます
※全く理由が分からない人向けに書いていきます。何と無く理由が分かっている人にはあんまり参考にならないかも。
ホイールナットがテーパーになっている理由
ホイールナットの先端がテーパーになっている理由は、大きく以下の2つが挙げられます。
- ホイールのセンターを出すため
- ホイールと面接触させるため
順番に解説していきます。
ホイールのセンターを出すため
ホイールナットがテーパー形状になっている最大の理由は、ホイールをセンターで固定するためです。
ホイール側のテーパーとホイールナットがテーパーになっていることで、ホイールは意識せずともナットを締めこむだけでセンターに寄せられていくことになります。
ホイールナットを固定する際に、センターにホイールが来るよう調整しながら、固定したことがある人はいないと思います。
もし、ホイールナットがテーパーでは無く平らなナットだった場合、ホイールをセンターで固定することは容易ではありません。
下手くそなイラストですが、テーパー座面と平の比較です。
ホイール側の穴とハブボルトの太さってそこそこブカブカだから、ハブ径が合っていないホイールだとセンターで固定するのは不可能かもしれない…。
ハブボルトがM12だった場合、ホイールの穴径は13ミリ前後ぐらいあると思います。
伝えたいことは、穴径とハブボルトの正確なクリアランスでは無く、多少なりともガタがあるのでその分ホイールがズレちゃうよね。ってことです。(ナットがただの平面だった場合。)
ホイールは精度よく作られているため、このテーパーをガイドすることで、バッチリセンターを出すことが可能になります。
ホイールと面接触させるため
※厳密にはここまで綺麗に接していません。(ホイールがアルミだと締め付けトルク次第で変形して、この形に近づくことは間違いありませんが。)
この画像に関してはあくまでもイメージです。
ホイールナットがテーパーになっていることで、ホイールとナットの接地面は、点では無く面で接することになります。
これによって、ナットの力をホイールに均等に掛けることができます。
また、均等にナットの力を掛けることによって、ホイールナットの緩みにくさにも繋がります。
ホイールのセンターを出すためだけのテーパーであれば、ハブ径だけでも問題をクリアすることが可能ですが、このような理由も合わさり、テーパー形状が採用されています。
まとめ
ホイールナットがテーパーになっている理由は…
- ホイールのセンターを出すため
- ホイールと面接触させるため
これらが挙げられます。
ホイールナットの接地面を増やすためというのも理由の1つに挙げらることもありますが、そこに関してもこの上の2つの理由の中に入っています。
記事中にも出てきましたが、ナットの緩み防止も理由の1つでもあります。
ただし、車のメーカーによっては必ずしもテーパーとは限りません。その辺に関して、興味がある人はこちらの記事をご覧下さい。※大半はテーパーだけども。
- 球面座
- 平面座
※トヨタの純正ナットはテーパーでは無く平面…。その辺りもこちらの記事でお話しています。
それでは。
▪️僕が使用しているホイールナット
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