車を購入した際から、時期にクーラントが漏れ出すことを予測していたので、やっぱりか。という感じですが…
ラジエターのアッパーホースよりクーラントが漏れてきましたので、交換作業を行いました。
そこでこの記事では、E46のアッパーホース交換方法についてお話ししていきます。比較的、簡単な作業ですのでDIYでトライしやすい作業かと思います。
合わせてここはセットで交換しておいて損はないよね。という部品があるのでそちらも紹介しておきます。※参考までに。
使用する工具
- マイナスドライバー
- プラスドライバー
アッパーホースを交換するのに、特別な工具は一切不要です。
マイナスドライバーに関しては、ホース部分のロックを解除する際に使用します。※マイナスドライバーじゃなくてもOKです。
E46のアッパーホース交換
E46のアッパーホースを交換する作業手順は以下の通りです。
- カバーを外す
- ロックピンを解除する
- アッパーホースを引き抜く
- 新しいアッパーホースの取り付け
- クーラントのエア抜くをする
作業ごとに解説していきます。
※カバーの脱着に関しては、今回作業する車にはカバーがついていないので、省略いたします…
ちなみに今回の作業は【318】です。直列4気筒のイッチバンショボいやつ。積んでいるエンジンによって多少の違いはあるにせよ、大まかな作業は変わりません。
アッパーホースを引き抜く
ご存知の方も多いかもしれませんが、BMW車に使用されているホース類の脱着は、こちらのロックピンで行います。
このピンが溝にハマって、ホースが固定されています。
ホースを外す際には、このピンをマイナスドライバー等で上に持ち上げてやれば、ロックが解除されます。ロックを解除したら、そのままホースを引き抜くことが可能です。
※ホース内のパッキンが固着していて、簡単に引き抜けない場合も多いです。
無理やり引っ張ると、受け側(ホースがハマっている方)が破損するリスクがあるので注意です。
ホースを引き抜く際は、以下の手順がおすすめです。
今回、アッパーホースだけの交換なので、クーラントは抜かずに作業しています。
そうなれば、当然ですがクーラントが少し漏れてしまいます。
先に左側(①)を抜いておけばおおよそのクーラントが排出されます。②の方の下には【オルタネーター】がいらっしゃるのでクーラントを浴びせるのは宜しくありません。
そんなこんなで左側を抜いて、そこからクーラントを出しておくという意味の順番です。
新しいアッパーホースの取り付け
アッパーホースが外せたら、ホースがハマる部分を綺麗にしてから、新しいホースをはめ込んでやります。
この時、ロックピンは引き上げた状態で差し込み、後からロックピンを入れてやるのが良いと思います。
※ロックピンを下げた状態でも、ホースをはめることが出来るのだけども。
ピンと受け側に無駄な負荷をかけるので、個人的にはロックを解除した状態ではめてやるのが良いかと。
- 左側 古いアッパーホース
- 右側 新しいアッパーホース
今回、ホースの状態はそこまで悪くありません。プラスチック部分の劣化の方が問題です。
大体、このように茶色がかった色に変色している場合は、アウトです。水漏れしてなくても時期に漏れます。
ちなみに、この変色している部分のプラスチックを割ってみると…
現行車は分かりませんが、このぐらいの年式のBMWはみんなこんな感じになります。※環境問題の観点から使用する素材がうるさいのがこの結果です。
E46以外にこれまで乗ってきたBMWもみんな同じような感じです。
クーラントのエア抜きをする
新しいアッパーホースを繋いだら、タンクよりクーラントを入るだけ補充してエア抜きしてやります。
理想は、BMWの純正クーラントの使用です。ちなみに量は2リットル弱使いました。
- キャップを閉める
- エンジンをかける
- ヒーター温度マックス
- 風量は最小
ここまでやったら、アッパーホースにあるエア抜くボルトを緩めて、気泡が混ざってないクーラントが出来たのを確認して締めこみます。
当然、ボルトを緩めるとクーラントが出てくるので、タオル等で押さえて作業します。特に奥側は下にオルタネーターがいるのでなおのこと。
※手前に関しては、後で洗えば垂れ流しでもいいかな。(個人的に。)
ここのエア抜きボルトはプラスチックなので、締め過ぎに注意です。
※そんなりトルクをかけなくても、漏れてきません。
正直、これだけだとエアーが完全に抜けきならいので2回ほど繰り返し作業。
あとは、後日完全に冷めきった状態でクーラントの減りを確認してあげましょう。(減っていたら補充。)
ジョイント側もセットで交換するのが理想
ラジエターのアッパーホースを交換する際は、ジョイント側もセットで交換してやるのが理想です。
こちらからの水漏れも定番になります。(本体が割れるかブロック側にあたるゴムパッキンがダメになるか。)
せっかく、アッパーホースを外しているし、クーラントの補充とエア抜き作業を行うので、同時に作業した方が断然効率が良いです。
もっと言うと、エクスパンションタンク(サブタンク)もよく漏れるので、ここも交換がおすすめです。
今回、僕の車は前のオーナーさんがラジエターとタンクを交換していたので、交換していませんがそれがなければ、同時作業していました。
最悪の場合、アッパーホースを引き抜く際に、割れるリスクも十分有り得るレベルです。
まとめ
アッパーホースからの水漏れと言うよりかは、【滲み】の段階で交換作業を行いました。
この手の漏れ方の場合は、いきなり漏れ出すと言うよりかは滲みから始まるケースが多いです。
滲みを確認したら早めに交換するようにしましょう。
比較的、自分で交換すれば費用も安く済む内容です。
全ての作業が終わったら、垂れたクーラントを綺麗に掃除しておくことも忘れずに。
▪️今回使用した部品
それでは。
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