この記事では、l150ムーヴのアクスル交換についてお話しします。正確には【ABS無し】のアクスル交換です。
ご存知の方も多いかもしれませんが、l150、l350、l550など50系と呼ばれるダイハツ車のアクスルは、ABS有無でドラムブレーキの構造が全く違います。
ABS有の車体に乗られている方はこちらをチェックしてみて下さい。
アクスル交換に必要なモノ
- スピンナーハンドル
- ラチェット
- ソケット(12、17ミリ)
- メガネレンチ(17ミリ)
- グラインダー
ABS有のアクスル交換には、トルクスボルト(T55)が使われていますが、ABS無しのアクスルには使われていません。
そんなこんなで、ABS無しのアクスル交換には、コレと言って特別な工具は不用です。
l150ムーヴのアクスル交換方法(ABS無し)
ABS無しのアクスル交換は以下の手順で行います。
- ドラムカバーを外す
- ドラムプレートを外す
- ショックを外す
- アクスルを外す
ABS有のアクスル交換と比較すると、かなり楽な作業内容です。
※ABS有が特別大変ってわけじゃ無いんだけども…
作業手順ごとに解説していきます。
ドラムカバーを外す
ドラムカバーを外す際には、センターナットを外す必要があります。
ドラムカバー中央にある、カバーをマイナスドライバーで外すと、センターナットがありますのでこちらを緩めます。
センターナットには、割りピンが入っていますので、割りピンを抜くことも忘れずに。
この手の割りピンは、原則再利用禁止です。再利用される方は自己責任で。
とは言え、この手の割りピンはただの回り止め(保険)です。
説明不要かもですが、割りピンは折り曲げてあるので、一度伸ばしてから引っ張るだけで外せます。
ナットの頭は17ミリです。
ナットの前に、ワッシャーが一枚入っているので、そちらも忘れずに外し、戻す際も忘れずに。
センターナットを緩める際は、サイドブレーキはかけなくて大丈夫です。※構造的に供回りはあり得ないため。
むしろ、解除しておかないとドラムカバーが外れないのでサイドブレーキは解除しておきます。
ドラムプレートを外す
ドラムカバーが外れたら、プレートにある4つのナット(12ミリ)を外します。
ここを外す際は、ディープソケットが必要です、ショートのソケットだとナットに到達出来ないと思います。
車を触る上ではこのような機会も珍しく無いので、ディープソケットのセットを持っておくことを強くお勧めします。
※バックプレートって言うのかな?正式な部品名は分かりません。調べるのも面倒です。すみません。
ナットを4つ外すと、ドラムのプレートがこのように外れます。
ここのボルト背面は、ツマミのようになっているので、緩める際に供回りする場合は手で押さえながら回せばOKです。
プレートを外す際は、ブレーキ配管に気を配りながら外します。
※余程無理をさせなければ、ブレーキ配管をやっつけることは無いけども。
後は、ブレーキ配管を固定している箇所のクリップを外し、切断して切り離します。
グラインダーもしくは、金属バサミ等で切断可能です。ブレーキ配管をやっつけないように注意です。
アクスルを付け変えた後は、サイドステーを折り曲げるなどして、タイラップで固定。
このぐらい綺麗に戻しておけば、クリップが使えるかも。
ここはタイラップで固定していても、ブレーキホースが固定されていれば、車検にも通ります。
※少なからず、僕がユーザー車検で指摘されたことは一度もありません。
ここを切りたく無い人は、10ミリと17ミリのメガネレンチを使って外してやればステーを痛めずに外せます。
中古で加工アクスルを買うと、結構な割合で切断されていますが…。
当たり前ですが、ここを外すとブレーキフルードが漏れます。アクスルを付け替えたあとに、エア抜きをしないとダメです。
エア抜きする際は、画像にも写っていますが、ワンウェイバルブを用意しておくと便利です。
ショックを外す
アクスルを固定している4本のうち、2本に該当するショックアブソーバーの付け根を外します。
ボルトの頭は17ミリです。
※アクスルにジャッキを当てつつね。ジャッキ当てておかないと、アクスルが下に下がっちゃいます。
この時に、スプリングも外しておきましょう。ショックの下側を外したら、スプリングもそのまま外せます。
アクスルを外す
最後に、アクスルと車体を固定するボルト(17ミリ)を左右で2本外せば、アクスルが取り外せます。
ここのボルトは結構な長さがあります。
アクスルを固定しているボルトを全て外したら、ジャッキごと引っ張り出せばアクスルを引き出せます。
戻す際は、逆手順で戻していくだけです。この記事を逆に読んで貰えたら作業可能です。
まとめ
ABS有のアクスル交換と比較すると、ドラムブレーキの分解作業がないので、その分楽チンです。
僕の場合は、ABS有の車体にABS無しのアクスルを取り付けているので、両方の作業プラスアルファー余分な作業が入りかなり手間…
ココに関しては、こちらの記事で詳しくお話しています。
それでは。
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