車のドアスピーカーをDIYで交換してみようと思うけど、自分にもできるかな?
こんな疑問を持たれる方も少なく無いと思います。
スピーカー交換はそこまで難易度の高い作業では無いので、初めても方でも問題なく作業可能だと思います。
そこでこの記事では、これから初めてスピーカー交換する方に向けて、ドアスピーカーの交換方法を出来るだけ細かくお話していきます。
初めてのスピーカー交換に役立てば幸いです。
スピーカー交換に必要なモノ
- 内張外し
- プラスドライバー
- 圧着ペンチ(電光ペンチ)
- ギボシ端子セット
- スピーカーバッフル
車種によって、スピーカーの固定方法が異なったり、内張を外すのに必要な工具が異なる場合もあります。
大半の車は、このあたりの工具のみでスピーカーの交換作業が可能です。
配線をギボシに変更する場合は、ちゃんと電子ペンチ(圧着ペンチ)を使わないと、接触不良を起こしたりギボシが取れたり…
ラジオペンチとかで、やる人もいますがお勧めしません。あとエレクトロタップも…
スピーカー交換のやり方
スピーカー交換の手順は以下の通りです。
- 内張を外す
- スピーカーを外す
- スピーカーバッフルを固定する
- 配線を加工する
- スピーカーを固定する
- 内張を元に戻す
一連の流れは、大半の車種で同じです。
作業工程ごとに詳しくお話していきます。
内張を外す
内張を外すには、ネジを外して内張外しで内張を剥がす必要があります。
内張を固定するネジの箇所は、当然車種ごとによって違います。
基本的には…
- 日本車 プラスネジ
- 欧州車 トルクスネジ
このネジで固定されています。
ほんの一例に過ぎませんが、内張の外し方について書いた記事をリンクしておきます。
純正スピーカーを外す
内張が外せたら、スピーカーを外していきます。
純正スピーカーの固定方法は…
- リベット
- ボルト
ボルトで固定されている車もあれば、リベットで固定されている車もあります。
※トヨタ車やダイハツ車はリベット固定が多いかも…。
リベットの外し方については、こちらの記事をご覧ください。
兎にも角にも、スピーカーを外せたら、あとはカプラー(配線)を外せばスピーカーが外れます。
説明するまでも無いかも知れませんが、カプラーは爪を押しながら引っ張れば外せると思います。
ちなみに、ドアのパネル側にスピーカーが付いている車が大半ですが、内張側にスピーカーが固定されている車種も存在します。
※外し方は同じです。
スピーカーバッフルを固定する
スピーカーを外したら、純正スピーカーが固定されていた穴を再利用して、バッフルを固定します。
基本的には、社外スピーカーに交換する場合、スピーカーを固定するためのバッフルが必要になります。
これは、純正スピーカーはスピーカーを直接ドアに固定できるよに、バッフルが一体になった形状をしている事が多いためです。
つまるところ、バッフルが無いとドアの穴の方が大きく、スピーカーが固定できないケースが多いという事です。
すごい分かりやすい写真をアップしておきますね。
ドアに空けられた、スピーカー用の穴と社外スピーカーのサイズがうまく合えば、バッフルを使わなくてもドアに直接スピーカーを固定できる場合もあります。
※その場合は、ドアに新たな穴を空ける必要があるかもだけども。
スピーカーバッフルは自作することも可能です。
配線を加工する
車種専用のスピーカーキットを使わない限り、配線を加工する必要があります。
配線を加工と言っても、そんなに難しい話ではなく、配線をカットしてギボシ端子に付け替えるだけです。
純正スピーカーは、カプラーでの固定ですが、当然社外スピーカーにそのままカプラーが使えるはずはありません。
※車種専用キットだと、純正のカプラーに合う変換キットが付属すると思います。
そんなこんなで、カプラー部分を切断し、ギボシ端子に交換する作業が必要です。
ちなみに、スピーカーの配線に関しては、プラスマイナスが入れ替わろうと、問題なく音が出ます。
厳密には、音質に違いが出ることもあるようですが、車のドアスピーカーぐらいでは体感はできないと思います。※少なからず、僕には違いは分かりません。
稀に、エレクトロタップを使って配線を接続される方もいらっしゃいますがお勧めしません。
配線加工のやり方については、こちらの記事にまとめてあります。
スピーカーを固定する
配線の加工が終わったら、配線をスピーカーに接続してスピーカーをバッフルに固定します。
スピーカーを固定するネジは、木ネジを使うことが大半です。スピーカーキットに付属していると思います。
この時、純正スピーカーはオモテ面に配線が来る事が多いのに比べて、社外スピーカーは背面に配線があります。そのため、配線をドアの中に通す必要があります。
ドアには、たくさん穴が空いているので(サービスホールってやつです。)そこを利用して配線をドアパネルの中に通してやりましょう。
場合によっては、配線を延長しないといけないケースもあるかもです。
内張を元に戻す
スピーカーの配線を繋げて、スピーカーを固定したら、内張を元に戻していきます。
この時、内張を戻す前に、音楽を流してみて音が出るか否かを確認してから、戻すことをお勧めします。
もし万が一、音が出なかった際に2度手前になっちゃいます。
ツイーターがない車にツイーターをつける場合
純正の状態から、ツイーターがある車の場合には、純正のツイーターを外して付け替えるだけです。
メインスピーカーと同様に、配線加工をすればOKですね。
しかし、すべての車にツイーターが標準装備されているわけではありません。
もし。ツイーターがない車にツイーターをつける場合は…
純正スピーカーの配線を分岐して、そこにツイーターの配線を割り込ませてやるのが、1番分かりやすくて良いかと思います。
パッシブネットワークが付属するスピーカーの場合には、純正の配線にパッシブネットワークを接続して、そこからメインスピーカーとツイーターの配線につなぐだけです。
ツイーターの配置は、直接耳に向けて設置をしてあげるのが理想です。
ツイーターは高音が出ます。ご存知の方も多いかもしれませんが、高音に関しては真っ直ぐに飛びかつ、障害物にぶつかると音が遮断されてしまいます。
そんな理由で、ツイーターは耳に向けて設置するのが理想です。
僕の場合は、ドアの内張(画像の位置)に置くように配置する事が多いです。配線を内張に挟み込み、ネジor両面テープで固定します。
※この車は、純正でツイーターがあるのでスペースもあるのですが、ココに配置しています。
スピーカー交換時のひと工夫
音質をよくするために行われる、デットニングという作業もありますが、ココで紹介しておく内容は手軽に音質をよくする方法です。
正確には、音質の悪化を防ぐ方法。の方が正しいかも…
- スピーカーの背面に吸音スポンジ
- スピーカーの枠にスポンジ
- 配線にスポンジ
スピーカーの背面に吸音スポンジを貼ると、スピーカーの背面側から出る音を吸収してくれるので、オモテ側に雑音が出てこなくなります。
スピーカー背面から出る音は、ドアの中で跳ね返り【ノイズ】に近い形で耳に入ってきます。
正直、これをやったら、音質が劇的に!ということは無いですが、もし興味があるのであればスピーカーを交換する際、ついでにやっておくのが良いと思います。
あくまで、経験談ですがスピーカーを付けた後に、後からわざわざ付けるほどのモノでも無いと思います。※本当に個人的主観だけども。
ツイーター等の配線にスポンジを巻くと、ビビリ音の防止に繋がります。
※内張の中で配線が振動してしまうと、結構耳障りです。
まとめ
車のスピーカー交換は、比較的簡単で誰でも作業可能だと思います。
純正の配線を切ったりするのは嫌だな〜
そんな方も中にはいらっしゃるかも?そのような方は、少し割高になりますが【車種専用キット】を購入すれば良いと思います。
過去のスピーカー交換の作業記事をリンクしておきますね。
それでは。
■スピーカー交換の作業記事