キャンバーを付けると、どのぐらいタイヤは持つのかな?タイヤの寿命が気になる…
キャンバーを付けることで、タイヤの設置面が減り、タイヤは片減りするので寿命が短くなってしまいます。
そこでこの記事では、これまで実際に僕が体験してきた、キャンバー角ごとにタイヤの寿命についてお話していきます。
キャンバー角が同じでも、タイヤの寿命が長かったり短かったりする場合がありますの。その辺りについてもお話ししていきます。
キャンバーとタイヤの寿命の参考値
これまで、6台の車を乗り継ぎ色々な車で、様々な角度でキャンバー角を付けてきました。
そんな経験を元に参考値程度ですが、一例を順番にお伝えしていきます。
1つの目安にお考え下さい。
- キャンバー 5度
- キャンバー 7度
- キャンバー 10度
- キャンバー 12度
それぞれ順番に、タイヤの画像とどのぐらいの距離を走れたか(タイヤの寿命)について簡単に解説します。
※キャンバー角はおおよその数値です。
キャンバー 5度
こちらのムーヴは現在、通勤車で使用しているものです。
リアのキャンバー角は、おおよそ5度〜6度前後だと思います。
タイヤの寿命は…
- 約7000〜8000キロ
この車に関しては、アクスルの仕様と車高が合っていないため、かなりトー角がズレている状態。(トーイン)
アライメントがちゃんと取れていれば、もっとタイヤの寿命は長くなります。
少し分かりづらいですが、このぐらいのキャンバー角だとタイヤの中央部分も減っていきます。
スリップサインが出る少し前に、内側のトレッド面がツルツルになるぐらいですね。
ちなみに、ここからもう少し走行すると、ワイヤーが出てしまいます。この画像は人生でたった一度だけワイヤーを出してしまった記念の写真です。
キャンバー 7度
こちらは、リアのキャンバー角が7度です。これはアライメント数値です。
タイヤの写真がありませんが…
タイヤの寿命は…
- 約8000キロほど
コチラの車両はアライメントをトー0に調整してもらってあります。
キャンバー 10度
こちらのISは、前後とも約10度ほどのキャンバーです。(もしかしたら10度以上付いているかも…)
タイヤの寿命は…
- 4000〜5000キロ
こちらのISは、アライメント調整をしていませんので、調整すればもう少し持つと思います。
タイヤの減り方は、こんな感じです。1トレッド使いきれず、サイドウォールの文字が消え始める角度です…。
もう一台。こちらのワゴンRもおおよそ10度ほどのキャンバー角なので、合わせて紹介しておきます。
画像は、裏組して裏側も綺麗に使い切った状態です。
タイヤの寿命は…
- 10000キロほど
こちらのワゴンRは、サイドスリップテスターを通して、ほぼトーが出ている状態です。(リア)
本来、サイドスリップテスターでリア側を通すことはありませんが、知り合いのお店でテスターを通してみました。
なぜ、キャンバー角が同じなのに、これだけタイヤの寿命が違うの?
ここに関しては、この後で詳しく解説しますので、先を読み進めてみてください。
キャンバー 12度
こちらのE46は、リアキャンバーが12度〜13度ほど。
タイヤの寿命は…
- 2000キロ程度
ここまで角度が付くと、サイドウォールの文字が綺麗に無くなります…
むしろ、トレッド面はあまり減りません。普通の車なら新品タイヤ同様で使用できるレベルですね。
キャンバー角が10度を超えると、著しくタイヤの寿命は短くなります。
タイヤの寿命は車種によっても変わる
仮に、キャンバー角が全く同じ、トー(アライメント)が完璧な状態であったとしても車種によってタイヤの寿命は異なります。
この原因は…
- 駆動の位置(FFやFRなど)
- 車重の違い
主にこの2つが大きな要因です。
とても分かりやすい例が、先ほどのワゴンRとISです。
仮に同じキャンバーだったとしても、セダン車と軽自動車では車重が全然違うので、タイヤの寿命は大きく異なります。
当然、車種が重ければ重たいだけ、タイヤに加わる路面摩擦が大きくなるためです。
ご存知の方も多いと思いますが、タイヤの寿命は駆動位置によっても変わります。
- FF フロントタイヤが減りやすい
- FR リアタイヤが減りやすい
タイヤのメーカーによっても異なる
タイヤの寿命は、メーカーによっても大きく異なります。
これは、タイヤのゴムの硬さが違うというのが大きな要因です。
それだけでは無く、元々のタイヤの溝深さ(タイヤの厚み)も異なるのも理由の1つですね。
- タイヤが柔らかい 減りが早い
- タイヤが硬い タイヤの持ちは良い
タイヤの持ちだけを考えるのであれば、アジアンタイヤの寿命が長いです。
■寿命が長い
- トライアングル
- コンフォーサー
- ピンソ
- ケンダ
■寿命が短い
- ハンコック
- グッドイヤー
※あくまで感覚値です。
僕自身、別にタイヤマニアではないので、そこまで多くのタイヤを試していませんが、印象に残っているメーカーを参考程度に使って感じたままに分けておきました。
これまで使ってきた感想ですが、中国製のタイヤは減りが遅いメーカーが多いです。(タイヤが硬いメーカーが多い)
詳しくは、こちらの記事で詳しく解説しています。
少し余談ですが、グッドイヤーのLS2000が個人的に好きですが、アジアンタイヤに比べると減るスピードが速いです。
まとめ
正直、タイヤの寿命はキャンバー角だけでは測り知ることは、難しいです。
ここまで記事を書いておきながら、こんな事を言うのもどうかと思いましたが…それが極論です。
ここで紹介した寿命は、1つの参考値程度でお考え下さい。
ここで挙げた数値は全て実体験に基づくものですが、アライメント状況や車種によって大きくタイヤの寿命が変わると言うことは、頭にいれておいて下さい。
それでは。
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