これからステアリング交換をしたいけど、初めてでやり方が分からない…ちょっと不安。
そんな方も多いと思います。
そこでこの記事では、そんな方に向けてステアリング交換のやり方や注意点をお話ししていきます。
ちょうど、先日ステアリング交換を行いましたので画像多めでいきます。
ステアリング交換に必要なもの
- ステアリング
- ステアリングボス
- キャンセラー
- ソケット(サイズは車種ごと異なる)
- スピンナーハンドル
- ギボシ(配線加工に必要なもの)
- 圧着ペンチ
- マイナスドライバー
車種ごとに異なる場合もありますので、一概には言えませんがあらかたここで紹介した工具でステアリング交換が可能です。
新しく付け替えるステアリングはもちろん。ステアリング交換には社外ステアリング用のボスが必要です。
ステアリング交換のやり方
ステアリング交換をする手順はこんな感じ。
- バッテリーのマイナス端子を外す
- ハンドルロックを掛ける
- エアバックを外す
- センターボルトを緩める
- ステアリングを後ろから叩いて外す
- 配線を加工する
- ステアリングボスを付ける
- ステアリングを付ける
順番に分かりやすく画像付きで解説していきます。
バッテリーのマイナス端子を外す
ステアリング交換を行う際、まず初めにバッテリーのマイナス端子を外します。
これは、もし何かヘマをしてエアバックに電流が流れてしまい、エアバックの破裂を防ぐ為です。
可能性は極めて低いですが、エアバックのカプラーを外した後、何かの過ちで通電してしまうと大怪我の可能性が…
そんな理由から、ステアリング交換する際バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
外してから10分15分ぐらい時間を空けるのがベストです。
電流が滞留している可能性がある為です。
ハンドルロックを掛ける
ハンドルを外す際にボルトを緩めようと思っても、ステアリングが供回りしてしまいます。
それを防ぐために、ハンドルロックを掛けます。
キーを抜いた(スマートキーは別として)状態でステアリングを少し左に回せばハンドルロックが掛かります。
エアバックを外す
エアバックの外し方は、車種やメーカーによって異なりますが…
ピンが引っかかって、固定されている場合が多いです。
ステアリングの横にサービスホールが2カ所あり、そこからマイナスドライバーを入れてピンを押すことでエアバックが外れます。
※ステアリング周りのカバー類を外して作業する車も多いです。
固定ピンを解除して、エアバックが外れたらコネクターを外しましょう。
画像の配線は、前オーナーがステアリングを変えていた時に弄られた配線です。
※後で綺麗に仕上げます。
センターボルトを緩める
エアバックを外すと、ようやくセンターボルトに到達可能になります。
エアバックの真裏にあるボルト1本で、ステアリングは固定されています。
そのためコイツを緩めます。まずは緩めるだけです。
ステアリングのセンターナットは硬いので、スピンナーハンドルを用意しておきましょう。
タイヤのナットを脱着する十字レンチもよく使われます。
ステアリングを後ろから叩いて外す
先ほど、ボルトを緩めて完全に外しきらなかったら理由は、ステアリングを後ろから叩いて外す為です。
ボルトを残しておかないと、ステアリングが外れた際自分にヒットします。
ステアリングはボルトを外しても、すんなり抜けるものではありません。
しっかりスプラインにハマっているので、叩いて衝撃を与えて外します。
配線を加工する
ステアリングが外せたら、配線を加工していきます。
- エアバックの配線
- ホーンの配線
純正ステアリングの配線は、カプラーになっているのでカプラーを切断し、ギボシ端子に付け替えます。
ホーンは純正の配線とホーンボタンの平端子に接続してあげればOK。ホーンボタンはただのスイッチですので、繋ぐ配線はどっちでもホーンがなります。
エアバックの配線には、キャンセラーを接続しましょう。これも繋ぎ方に向きはありません。
※ステアリングボスにキャンセラーが付属する場合もありますので、購入前に確認しましょう。
配線加工用に圧着ペンチ(電光ペンチ)とギボシ端子を用意しておきましょう。
よく、配線加工する際に【エレクトロタップ(通称カニ)】を使いたがる人がいますが接触不良の原因になるのでおすすめしません。
ちなみにコレです。
配線をコレで連結させるやつを身近でも目にする機会がありますが、大体そういう人には何やらせても駄目ですね…
ステアリングボスを付ける
配線の加工が終わったらステアリングボスを取り付けます。
■センターボルトのトルク
- 30〜35N・m
※車種ごとに多少の差があり。
※画像が色々前後しているので、この画像は配線加工する前です。先ほどお話ししたエレクトロタップが使われてますね…
ステアリングボスは、純正ステアリングを取り付けるようにスプラインを合わせてはめ込みます。
ステアリングボスをはめたら、純正ステアリングを固定していたボルトでボスを固定していきます。
ステアリングボスをズラして取り付けると、ハンドルセンターが狂っちゃうので注意です。
※ズレたらやり直せば良いだけ
ステアリングを付ける
ステアリングボスをしっかり固定したら、ステアリングボスにステアリングを取り付けていきます。
多くの社外ステアリングは、ビス6本で固定する場合が多いです。
ステアリングとセットで付いてくる場合もあれば、付属しない場合もあります。
OMPのステアリングには、ビスが付属しませんでしたので、HKBのビスを使いました。
ステアリングビスを締め込む時は、ホイールのナットを締め付ける時同様に対角で締め込みます。
ビス固定する際は、ボルトを6本仮止めしてから対角で本締めしましょう。
ステアリング交換の注意点
ステアリング交換の注意点は以下の4つです。
- バッテリーのマイナス端子を外す
- センターボルトのトルク管理
- ステアリングビスの取り付けトルク
- ステアリングビスは対角止め
ステアリングボスの固定トルクとステアリングビスの取り付けトルクには注意です。
ステアリングビスはM5と細いので、締め込み過ぎに注意しましょう。締めすぎると折れちゃいます…
スパイラルケーブには無闇に回してはいけない
1つだけ大事なことを伝え忘れていました…。
ステアリングを外すとスパイラルケーブルというグルグル回せる配線を格納しているパーツが付いています。
これがあるお陰で、ハンドルを切っても中で配線が絡まることが無いのです。
これは無闇に回さないようにして下さい。グルグル回してセンターがズレた状態でステアリングを組み付けてしまうと、ハンドルを切っている際に、中の配線が切れてしまいます。
切れるとどうなるの?
これはエアバックの配線になるので、エアバックの配線が断線するため警告灯が付きっぱなしになります。(エアバックが動作しなくなる。)
そんなこんなで、純正のステアリングを外したらスパイラルケーブは回さないように…。
多少のズレに関しては、矢印が2つあると思いますのでその矢印同士を合わせたところでボスを組み付けてやればOKです。
まとめ
ステアリング交換はそれほど難しい作業ではありません。
一連の流れを理解しておけば、誰にでも可能な作業です。
それでもやっぱり不安だな…
そんな方は無理せずに、近くの車屋さんにお願いしましょう。
それでは。
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