エンジンの動力をタイヤに伝えて、車を走りらせる為にとても重要な役割を担っているのがドライブシャフトですが…
ドライブシャフトは抜けてしまう可能性もあります。
※滅多に抜ける事は無い。ほとんど無い。でも可能性はある
ドライブシャフトって何で抜けるの?どんな時に抜けるの?
そんな方に向けて、ドライブシャフトが抜ける4つの原因についてお話ししていきます。
そもそもドライブシャフトはなぜ抜ける?
ドライブシャフトは、ミッション(ATやMT)ケースとハブを繋いでいます。
しかし、ナットで固定されているのはハブ側のみで、ミッションケース側には刺さっているだけです。
ドライブシャフトはある程度、押してり引いたり出来る可動可能距離がありますが、キャパが超えるほど引っ張るつ抜けちゃいます。
そのため、ドライブシャフトは抜ける方向に引っ張れば何もせず(意図的にボルトやナットを外さなくても)抜く事が可能です。
ドライブシャフトが抜ける4つの原因
ドライブシャフトが抜けてしまう原因は、大きく分けて以下の4つに分けられます。
- サスペンションが折れる
- ロアアームのボールジョイントが抜ける
- サスペンションの交換時
- ロアアームの延長によるもの
順番に解説していきます。
サスペンションが折れる
事故やドリフト、ジムカーナと言った激しい走行をする場面では、サスペンションが折れる事があります。
サスペンションが折れると、ドライブシャフトの連結先でもあるハブがフリーになってしまいます。
また、ハブが車体の外側方向にズレることもあります。
ドライブシャフトは、ハブ側のみにナットで固定されているので、ハブが車体の外側方向にズレるとドライブシャフトごと引っ張り出すカタチになります。
結果的に、ドライブシャフトが抜けてしまいます。
ロアアームのボールジョイントが抜ける
ロアアームはハブを支える大事な部品ですが、ロアアームとハブを連結する【ボールジョイント】がダメになり抜ける事があります。
ロアアームのボールジョイントがダメになり、抜けてしまうと、ハブは外側にずれてしまい結果としてドライブシャフトが抜けます。
ロアアームのボールジョイントが抜けるほどダメになる事は、余程異音を無視し続けないとなかなか無いですが…
それでも、古いススギの軽自動車では事例も多いです。
余談になりますが、ススギのボールジョイントは弱いんですよね…
サスペンションの交換時
主に車高調やダウンサスを取り付け時の作業中の話ですが…
サスペンションの交換時にもドライブシャフトが抜けてしまう可能性があります。
サスペンションとハブは直接的には繋がったいませんが、ナックルという部品を返して間接的につながっています。
サスペンションを交換する際に、ハブがフリーになるので、ハブを無闇に引っ張ったりしてしまうと、抜ける場合があります。
欧州車や古いホンダ車に採用されている、差し込み式ストラットの車では、サスペンション交換時にドライブシャフトが抜けるトラブルが特に多いです。
※画像の車はFRなのでドライブシャフトは写っていません。
ロアアームの延長によるもの
当サイトを訪れてくれる方の多くが車を弄っているユーザーが多いのでロアアーム延長による原因も簡単に説明します。
サスペンション構造によっては、ロアアームを延長してしまう事で、ドライブシャフトが抜ける場合があります。
※車を弄ってないユーザーには、ここは一切関係ありません。
キャンバーを付ける為に、ロアアームを延長すると言うのは時に正解でもあり不正解になる場合もあります。
これはFFのストラット車の場合、不正解になります。
これは、ロアアーム延長によってハブが外側にオフセットさせて、ドライブシャフトの挿さりしろがなくなる事が原因です。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
まとめ
ドライブシャフトが抜けるなんて事は、滅多な事がない限りありえない話ですが…
ドライブシャフトが抜けてしまう原因は以下の4つにまとめられます。
- サスペンションが折れる
- ロアアームのボールジョイントが抜ける
- サスペンションの交換時
- ロアアームの延長によるもの
ドライブシャフトの抜けはあまり現実的な話ではないですが、サスペンションの整備不備(部品がダメになったまま走行を続けている)を放置していたりすると可能性は0ではありません。
また、サスペンションの交換作業中にも抜けてしまう事があるという事は頭に入れておきましょう。
それでは。
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