先日当サイトの読者様よりこんな質問を頂きまきした。
軽自動車では、ツライチにする事が出来ないと聞いたのですがそれは本当ですか?
これは残念ながら、事実です。しかしながらそんな事実を覆す裏技もあります。
そこでこの記事では、なんで軽自動車ではツライチに出来ないのか理由を解説します。
それでも絶対にツライチにしたい!
そんな方に向けた、裏技についてもお話していきます。
軽自動車でツライチが出来ない理由
軽自動車でツライチが出来ない理由は、ストロークした際にタイヤが真上に動いてしまうためです。
これは、サスペンションの構造上仕方がない事です。
- フロント ストラット
- リア アクスル(ホーシング)
左右のタイヤが1本のアクスルによって繋がってしまっているので、ストロークした際にタイヤが真上にしか稼働しないのです…
※ケースによっては若干内に入る場合もある。
そのため、画像のようにツライチにしてしまうと、ストロークした際にフェンダーとホイールがガッツリ当たってしまう。
ツライチを行なっている車両は上の画像を含めて、ダブルウィッシュボーンやマルチリンクと言った独立構造のサスペンションを採用している車です。
つまり、ストロークと共に、ホイールが内側に入る(車高を下げただけでキャンバーがつく構造)サスペンション構造です。
コチラの記事で、ツライチに出来る足回りと出来ない足回りについて分かりやすく解説しています。
独立アクスルを使うという裏技
それでもやっぱりツライチにしたい!
そんな願望を叶えてくれるのが、【独立アクスル】です。
独立アクスルは、純正のアクスルを半分に切断し中央部分をリンク形状にした事で、ツライチセッティングを可能にしてくれるパーツです。
アクスルを2分割にする事で、マルチリンクやダブルウィッシュボーンと同様、ストローク時にタイヤが円弧を描きながら内側に入る動きを行います。
ちなみにこれが独立アクスルです。
※画像:ヤフオクより引用(メーカー/ちび鬼)
▪️独立アクスルを販売しているショップ
- アヒル商会
- ちび鬼 など…
コチラにチビ鬼さんのTwitterをリンクしておきますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
30プリウス可変アクスル
控えめに10度設定…♪*゚
MAX15度😅
もちろん車検対応製品。
フロントが出来たら前後アライメントとって完成。
リアもトーイン調整OK…♪*゚
チャクリキダンパーのカラーもあってよく映える♛︎#ちび鬼#30プリウス#RT宜しく御願い致します pic.twitter.com/DGybA2Oxl8— BODY-WORKS ちび鬼 (@Chibioni_works) March 9, 2020
バネネートを上げてストロークを制御するという方法もあるが…
独立アクスルは高くて買えないけど、それでもやっぱりツライチにしたい。
そんな風に考える人は少ないです。
最終手段として、バネネートを高めに設定したり、無理やりバンプタッチを行いストローク制御する事でツライチを実現する事は可能。
しかし、このやり方を行なってしまうと、メーカー側が全く予想もしていない負荷が車には掛かり、サスペンションが壊れるリスクを伴います。
具体的なトラブル例を挙げると、サスペンションの付け根が耐えら無くなりフレームが突き抜けてしまう可能があります。
そんな事滅多にないでしょ〜。
実際にそのようなトラブルを引き起こしているユーザーも少なくありません。
本来、段差からの衝撃をサスペンションが吸収するはずだったものの、フレームがもろに受け続けると、溶接面が割れてしまいショックが突き抜ける事は十分に想像出来る範囲内のトラブルです。
また、加工アクスルを使っているユーザーだと、アクスルが折れてしまった事例も少なくありません。
まとめ
軽自動車でツライチが出来ない理由は、サスペンションの構造上ホイールの可動範囲的にフェンダーを交す事が出来ないためです。
選択肢は3つです。
- 諦めてツラウチにする
- 独立アクスルを使う
- ハイレートバネでストロークを止める
記事中でもお伝えした通り、ストロークを極端に制御してしまうと、車が壊れるリスクがあるという事だけは頭に入れておいて下さい。
もちろん、絶対に壊れるよ!という訳ではないですが、僕はお勧めしません。
それでは。