先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。
これからホイールのインチアップを検討しているのですが、メリットとデメリットが知りたいです。
そこでこの記事では、これからホイールのインチアップを考えている人に向けてメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
ホイールをインチアップするメリットとデメリット
■メリット
- 見た目がカッコよくなる
- ハンドリング性能が上がる
- ブレーキ性能が上がる
- 車のロールが減る
■デメリット
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪くなる
- ロードノイズがうるさくなる
- タイヤ代金が高くなる
メリットとデメリットについて、もっと詳しくお話ししていきます。
ホイールをインチアップするメリット
- 見た目がカッコよくなる
- ハンドリング性能が上がる
- ブレーキ性能が上がる
- 車のロールが減る
色々書いていますが、大きく分けると見た目がカッコよくなるのと【走行性能が上がる】という事です。
順番に解説してきます。
見た目がカッコよくなる
多くの方がホイールをインチアップする目的はここにあると言っても過言ではありません。
もちろん、見た目意外にもメリットがあるのですが、やっぱり街中を走っている車がインチアップしている理由は見た目です。
- 上側 16インチ
- 下側 18インチ
※画像はローダウン済み
ホイールをインチアップする事によって、ホイールが大きくなりタイヤが薄くなるので、見た目がどっしりとしたイメージになります。
下の画像はかなり極端な例ですがイメージはこんな感じです。
- 上側 12インチ
- 下側 15インチ
また、純正ホイールには無いようなデザインのホイールを履けて、クルマが自分好みになると言うのも大きなメリットです。
ステアリング性能が上がる
ホイールをインチアップする事で、タイヤが薄くなる事で、ハンドリング性能が良くなります。
イメージとしては、今までよりも曲がりやすくなる感じです。
タイヤが薄くなる事で、タイヤの【たわみ】が少なくなる事で【ロス】が減ると言う解釈が分かりやすいと思います。
ステアリングのレスポンスが良くなった!
こんな表現をされる事も多いです。
ブレーキ性能が上がる
ホイールをインチアップする事で、ブレーキ性能も上がります。
これも先ほどのステアリング操作と全く同じ理由ですが、ブレーキを掛けた際にタイヤのたわみが減るので、車が止まりやすくなります。
タイヤが分厚いと、ブレーキに合わせてタイヤが寄れる(たわむ)ため、ワンテンポ遅れて車体が止まり始めます。
このロスが無くなる事で、車体が止まりやすくなります。
もちろん、微妙な違いではありますが…
車のロールが減る
ホイールをインチアップし、タイヤが薄くなる事で、車体のロールが減ると言うのもインチアップのメリットです。
※ロールとは、車体が横に傾く動きをイメージして下さい。
車のスピードが出ている状態で、カーブに差し掛かれば大きく車体は横に傾きます。
この傾きが小さくなると、イメージして貰えば分かりやすいです。
これも、タイヤが薄くなりタイヤの【たわみ】が減るためです。
ホイールをインチアップするデメリット
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪くなる
- ロードノイズがうるさくなる
- タイヤ代金が高くなる
デメリットも当然あります。
しかしながら、それほど極端にインチアップしなければ、あまり違いが分からない方や気にならない方も多いです。
とは言え、理論上実際に起こる事なので順番にお話していきます。
乗り心地が悪くなる
ホイールをインチアップしてしまうと、タイヤが今より薄くなります。
これは、路面からの衝撃吸収量が減ってしまうと言う意味でもあります。
路面からの衝撃はサスペンションが吸収しています。分かりやすく伝えるならバネですね。
しかし、タイヤも路面からの衝撃を吸収してくれています。
これはタイヤがたわむ事によって、路面からの衝撃を吸収する事が出来ます。
しかし、インチアップしてタイヤが薄くなるとその役割を果たせなくなってしまいます。
クッションの厚みが薄くなったイメージを持ってもらうと分かりやすいです。
その分、乗り心地が悪くなったと感じてしまう方もいらっしゃいます。
燃費が悪くなる
ホイールをインチアップすると、基本的に燃費が多少なりとも悪くなります。
これには理由が2つあります。
- ホイールが重くなる
- 地面との接地面積が増える
ホイールが重くなれば、その分車はエネルギーを消費することになり、燃費が悪くなります。
また、ホイールをインチアップする場合、多くの方が純正タイヤよりも地面の設置面が太いタイヤを履く事になります。
そうなれば、地面との接地面積が増える事で、【路面抵抗】が増え燃費が悪化します。
とは言え、そんなにびっくりするほど燃費が悪くなると言う事はそうそうあり得ません。
同じ車種でも、グレード等によってホイールのインチサイズが異なりますが、あからさまに燃費が異なるようならクレーム物です…
ロードノイズがうるさくなる
これは燃費が悪くなる原因の1つでもある、路面抵抗が増えるのが理由です。
ホイールのインチアップに伴い、タイヤが太くなることで地面との接地面積が増え、摩擦力が大きくなるためです。
物理的に、大きいものと小さいものを転がした際の、音量をイメージしてもらえたら良く分かると思います。
正直、ここに関しては履かせるタイヤメーカーや種類でどうにでもリカバリー出来ることなのであまり気にしなくてもいいのかな?というのが僕の率直な意見です。
タイヤ代金が高くなる
ホイールのインチアップをすると言う事は、当然ながらタイヤのサイズが大きくなるのですが…
これによってタイヤの商品代金が高くなると言うデメリットもあります。
タイヤのインチサイズや太さが変わると、タイヤの料金は高くなります。
気になる方は、ご自身で一度調べてみて下さい。
ホイールをインチアップする際に注意する点
ホイールをインチアップする際には以下の注意点を頭に入れておきましょう。
- タイヤ外径を合わせる
- 車体各部との干渉に注意
もう少し噛み砕いて説明していきます。
タイヤ外径を合わせる
ホイールをインチアップする場合、当然ながら今までとは絶対に違うタイヤサイズを履くことになります。
例えばですけど、15インチ→16インチにインチアップしたのであれば、16インチに15インチのタイヤは使えませんからね。
そこで注意するのが、タイヤの外径です。
ホイールをインチアップアップさせた場合、タイヤの扁平率をその分下げてあげないと、タイヤの外径が今より大きくなってしまいます。
▪️タイヤの外径を合わせないと…
- スピードメーターが狂う
- タイヤが車体に干渉する
- 車高が変わっちゃう
これらのトラブルが発生してしまう恐れがあります。
車体とタイヤの干渉を確認する
ホイールをインチアップしても、タイヤの外径を変えなければ何も干渉しないと思うかもしれませんがそうとも限りません。
インチアップと同時に、ホイールやタイヤが太くなる事が大半なので、サイズを間違えると干渉してしまいます。
そのため、自分の車にはどのぐらいのホイールが履けるのかを確認してから購入するようにしましょう。
そんなの自分じゃ分からないんだけど…
そのような場合は、お店の人に聞いてから購入しましょう。
安易にネットショッピング等で購入しない方が良いです。
ホイールの選び方についてはこちらの記事で紹介しています。
タイヤ外径を変えないためには?
先ほど、ホイールのインチアップをする際には、タイヤ外径に気を付けて!そんな風にお伝えしました。
でも、どうやってタイヤの外径を合わせればいいかよく分からない…
そんな方でも大丈夫!こちらのサイトを使うと【どのタイヤサイズ】を選べば良いかが一目で確認出来ます。
もちろん誰でも【無料】で使えます。
必要な情報は今履いているタイヤサイズのみで大丈夫です。
先ほどのリンクを開いて、ここに今のタイヤサイズを入力すると、タイヤサイズの交互性が分かります。
数値を入れて、【計算する】のボタンを押すと…
このように外径差等色々な情報が一目で分かります。
タイヤ外径【0ミリ】のタイヤサイズを履いてあげれば、外径が変わらずにホイールをインチアップする事が可能なのです。
このサイトは普段から僕自身も使っているサイトですので、ぜひ使ってみて下さい。
まとめ
ホイールのインチアップには、メリットもデメリットもあります。
デメリットを聞いて、やっぱりやめようかな…
そんな風に感じた方もいらっしゃると思います。
しかし、同じ車種の車でもグレードによってホイールのインチサイズが異なる事は、当たり前のようにある話です。
例えばベースグレードは15インチだけど、その上のグレードは16インチを履いている。
これは見た目の問題もありますが、メーカー側もインチアップにおけるメリットに強みを感じているからです。
1インチや2インチ程度のインチアップであれば、それほどデメリットを大きく感じる事は少ない範囲内である場合がほとんどです。
特に、元から小さめのホイールを履いている車なら尚更です。
その辺りも考えながら、ホイールのインチアップを検討してみて下さい。
それでは。
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