先日、当サイトの読者様よりこんな質問を頂きました。
ホイールのオフセットがどこにも記載されていないのですが、オフセットを測る方法が知りたいです。
そこでこの記事では、ホイールのオフセットをメジャーにて測る方法を解説していきます。
ホイールのオフセットをメジャーで測る方法
ホイールのオフセットをメジャーで測る際に必要になる情報は以下の通りです。
- ホイールの全幅
- リムからディクス面
この2つの寸法を測っていくと、簡単にオフセットを調べる事が可能です。
寸法を2つ測ったらその数値から、計算でオフセットを割り出す事が可能です。
今回、試しにこちらのホイールでオフセットを計測していきます。
手順ごとに解説していきます。
ホイールの全幅を測る
ホイールをひっくり返して、リム端とリム端に【糸】を貼り付けます。
※ホイールのリムに傷が付いちゃうので、マスキングテープ等を貼っておく事をお勧めします。
この時、糸にたるみが出ないようしっかり張ってから、養生テープ等で貼ります。
あとは、メジャーを地面に当てて糸の部分が示す寸法を控えます。
今回は【202】ミリでした。
リム端からディクス面を測る
全く同様の方法で、次はディスクの裏面にメジャーを当てて、糸までの長さを計測します。
このメジャーを当てるディスク面は、ホイールを車体に取り付けたい際に接地する面です。
ここの数値は150ミリでした。
計算でオフセットを割り出す
あとはこの2つの数字から計算し、オフセットを割り出してあげます。
ホイールのセンターがオフセット0なので、その基準となるオフセット0ミリを割り出します。
単純に先ほど計測した全幅を半分にしてあげればOKです。
【202】÷2=101
つまり、リム端から101ミリのところがこのホイールのオフセット0ミリになります。
今回の計測では【150ミリ】だったので…
【150】−【101】=49
このホイールのオフセットは+49ミリという計算になります。
このホイールは正確なオフセットがわかっていますので、今回計測した数値を照らし合わせると…
- 正確なオフセット +48ミリ
- 計測から割り出したオフセット +49ミリ
1ミリ誤差が出ていますね…
おそらく、ホイールにタイヤが付いている状態なので、地面にしっかりリムが当たっていない事が原因かと思われます。
ホイールのJ数が分かってても全幅を測る
ホイールの太さ(J数)が分かっていれば、そこから全幅を測れそうですが…
ホイールの太さ(J数)が分かっている場合でも、ホイールの全幅はこの方法で計測して下さい。
理由はホイールの【J数】はリムの耳までの幅が入っていないため、正しいオフセットが割り出せないのです。
今回計測に使ったホイールは【7J】なので、計算から幅を出すと…
【7J】×【25.4】=177.8
※1Jは約【25.4】ミリ
実際に計測した寸法は、202ミリと比較してみるとその差は歴然ですね。
リムの耳が片側、約12ミリあったと言うことになります。
この分はホイールのJ数には入っていないのです。
ホイールのオフセット計測に使ったモノ
- メジャー
- 水糸
- 養生テープ
今回、僕が使っていたのは、水糸と呼ばれる糸で、大工さん達が基準に使うための糸です。
正直タコ糸でも充分ですが、たま〜に使う機会があって目に入ったので使いました。
長い鉄の物差しとかがあった方が量りやすいかも。
まとめ
ホイールのオフセットの仕組みさえ分かっていれば、オフセットをメジャーで計測する事は可能です。
オフセットが良く分からない…
と言う方はこちらの記事で詳しく解説しています。
メジャーを使ってオフセットを測る事は、理論的には可能なのですが、タイヤが組まれている状態だとリムが地面にしっかりつかない場合も…
そんな事も想定出来ますので、あくまで目安程度で考えておきましょう。
ホイールのオフセットが分からなくて困っている方は参考にしてみて下さい。
それでは。
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