先日、当サイトの読者さんよりこんな質問を頂きました。
車高調って付けたら、純正車高まで上げる事は可能でしょうか?
そこで、この記事では車高調の上げ幅(純正車高まで上がるの?)について解説していきます。
結論を先にお伝えしておくと、大半の車高調は純正より数センチ低くなります。
車高調は純正車高に出来ない?
- 上 ほぼ全上げ
- 下 全下げ
タイトルや、先ほどからお伝えしている通り、多くの車高調(車種)では純正車高まで上げる事が出来ません。
これは、車高調を付ける目的がどこに向いている人が多いのか?
と言うことを考えた時に、【車高】を下げたい人が付ける事が多いためです。
純正車高まで上がるように作れば良いじゃん!
なんて思うかもしれませんが、そうすると車高の下げ幅が確保出来なくなるのです。
そんな理由から、大半の車高調は純正車高まで上げることが出来ません。
※絶対とは限らない。
車高調の全上げは純正比とどのぐらい差が出る?
では、具体的に車高調を全上げ状態で、車に取り付けた場合どのぐらい車高が下がってしまうのか?
メーカーや車種によっても異なりますが、大半の場合は…
純正比【マイナス20〜30ミリ】前後は車高が低くなる場合が多いです。
これは、メーカーのホームページを確認して頂くと、大半の場合車高の調整幅が記載されています。
例としてプリウスの車高調を確認してきました。
■ブリッツ
- フロント 0〜-60ミリ
- リア -30〜-70ミリ
■テイン
- フロント -14〜-75ミリ
- リア -33〜-69ミリ
こちらのマイナス数値は、純正よりも下がると言う意味です。
ブリッツのフロントは純正車高まで上がる記載になっていましたが、リアはどちらのメーカーも純正よりも低くなるようです。
少し余談ですが、多くの車でリアの車高の方が下がりにくいため、フロントは純正車高まで上がるメーカーでもリアは純正車高まで上げられないケースが多いです。
ただし、メーカーが記載している車高調整の幅に関しては、バネレートを上げている場合は、記載の数値より全上げ状態の車高は高くなります。
車高調は上げすぎも良くない
上げ過ぎは良くない!と言うと少し語弊がありますが…
車高調はメーカーが決めている(推奨している)長さ内で車高を調整しないと危険を伴う場合があります。
車高調を上げる方向に限界まで調整してあげれば、メーカーのホームページより少し高めの車高に出来るよ?
って方もいらっしゃると思います。
確かにそうなんです。
しかし、車高調を長くし過ぎると(車高を上げ過ぎると)ロアブラケットがネジ山にあまり掛かっていない状態になってしまいます。
そうなれば、必要以上にネジ山に大きな負担を与えて、最悪の場合車高調が壊れる事も…
そんな理由から、車高を上げる方向に調整する場合は取扱説明書に記載されている【噛み込み量】を守って車高調を使う必要があります。
詳しくはこちらの記事をご確認下さい。
多少の下げ幅なら多くの場面で問題無い
車高調を取り付けて、純正の車高になるか?
こんな心配をする多く方は、以下の点を考えている事が多いですね。
- 冬場車高が上がらないと困る
- 家族内に車高調を入れた事がバレないか
- そもそも車高は下げたくない
多くの車で20ミリ前後の下り幅であれば、冬場の対応は充分可能です。
東北方面に住んでいる方でも、車高調で出来るだけ車高を上げて冬を越す方も多いです。
家族内に車高調を入れた事がバレるのは困る…
と思っている方もいらっしゃると思います。
実際に過去、知人にそのような方がいました。
結局その方は車高調を入れて、数センチ車高が下がりましたが気が付かれなかったようです。
大半の場合は20ミリ前後の下り幅であれば、気が付かない人が多いです。
正直車を気にして見ていないと分からないケースが多いです。
それよりも、注意するべき問題は【乗り心地】にあると思います。
2.3センチのダウン量よりも、乗り心地の方が皆さん敏感です。
車高調を付けても、車高を低くしなければ乗り心地は悪くならないと思われている方もいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
乗り心地の悪い車高調を使えば、車高を下げようと下げなかろうと乗り心地は悪いです。
まとめ
車高調を取り付ける目的や状況は人それぞれだと思います。
車高調を付けたいけど、純正車高まで上がるのかな?
こんな疑問を持つ方も実際に多いようです。
重複になりますが結論は、多くのメーカーの車高調は純正よりも20ミリ前後低くなります。
僕が全てのメーカーの車高調を確認した訳では無いので、気になる方は色々なメーカーの商品説明欄をチェックしてみて下さい。
大半のメーカーは車高の調整幅を記載しています。
それでは。
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