先日、当サイトの読者さんよりこんな質問を頂きました。
これからホイールを購入するのにPCDの違うホイールを購入してPCD変換を使おうと思っているのですが、メリットとデメリットが知りたいです。
この質問にお答えすべく、この記事ではPCD変換を使うメリットとデメリットについて解説していきます。
PCD変換のメリット
PCD変換のメリットは1つです。
これは言うまでもないですが、ホイールの選択肢が増えます。
- 入手が困難なPCDのホイール
- そもそも車体に合うPCD設定が無いホイール
このようなホイールを履けるようになるのが、PCD変換を使うメリットです。
PCD変換のデメリット
多くの方はデメリットの方が気になると思いますので、デメリットについて念入りに解説していきます。
PCD変換を使うデメリットはこの3つです。
- オフセットが稼げなくなる
- PCD変換は地味に高い
- 割れたり外れたりするリスク
順番に解説していきます。
オフセットが稼げなくなる
PCD変換は、ワイドトレッドスペーサーと同様に、厚みが20ミリ前後あります。
そのため、PCD変換を使うと変換スペーサーの厚み分、ホイールが外側に出てきてしまいます。
そうなれば当然、オフセット量やホイールの太さを変更して、変更スペーサーの厚みを補う必要がありますよね。
深リムのホイールが履きたい!
なんて方だとPCD変換の厚み分のオフセットすら惜しいって思っちゃいますよね…
これはPCD変換を使う最大のデメリットと言っても過言ではありません。
PCD変換は地味に金額が高い
PCD変換は、ワイドトレッドスペーサーと全く同じ仕組みでありながら、ワイドトレッドスペーサーよりも金額が高いです。
PCD変換を使う際は、当然4つ(2セット)購入しなければならないので、意外と金額が高くなります…
PCD変換にお金を払ってでも履きたい!というのであれば構いませんが…
このホイール安いからPCD変換使って履こうかな〜
という考えなら一旦考えた方が良いと思います。
割れたり外れたりするリスク
これはPCD変換だけに限らず、ワイドトレッドスペーサーにも同じ事が言えますが、ホイールの間にスペーサーを入れるというのは、少なからずリスクになるという事は頭に入れておきましょう。
安物のPCD変換を使ったり、取り付けトルクを守らなければ、外れたり割れたりする場合だって当然あります。
必ず、トルクレンチを使ってトルク管理を行いましょう。
先ほどもお伝えした通り、PCD変換は金額が高いです。
しかしながら、価格の安いPCD変換も販売されているのが事実です。
安物のPCD変換を使うことで割れたり破損のリスクが大きくなると言うことを頭に入れておきましょう。。
こんな時にはPCD変換がおすすめ
- 履きたいホイールに合うPCDが無い時
- 車体側のPCDが特殊(需要が少ない)
個人的に、こんな場合にはPCD変換を使うのが良いんじゃ無いかな〜?
そんなパターンについても解説していきます。
履きたいホイールに合うPCDが無い
自分の車体側のPCDが特殊、もしくはホイール側のPCDが特殊で、中々入手出来ないホイールもあります。
中には、自分の車に合うPCDがそもそも設定されていない(販売されていない)というケースもあります。
そんな時は、迷わずPCD変換を使うのがおすすめです。
ホイールは車の印象を決める大事な部品です。
PCDが合わなくて、本当に履きたいホイールが履けないのは残念ですよね…
そうならないために、PCD変換が販売されているので使わない手は無いと思います。
車体側のPCDが特殊
これは主に外車のユーザーに言える事です。
外車の多くが国産車とPCDが異なります。
- PCD120
- PCD112 など
外車のPCDに合わせてホイールを購入してしまうと、当然国産車には履けないホイールになってしまいます。
そうなれば、当然そのホイールを手放す時にも売りにくくなります。
これは必然的に売る時の金額が安くなるという事です。
だったら、リセールバリューを考えて初めから、国産車に合わせたホイールをPCD変換で履いてしまった方が後々良い事が多いです。
僕自身も、以前に乗っていたBMWはPCDが120だったのですが、ホイールのリセールバリューを考え、114.3のPCD変換を迷わず使いました。
この考え方は外車に限らず、トヨタのプリウスや86 (BRZ)などにも共通して言える事です。
18インチクラスのホイールでは、114.3のホイールが主流なのでPCD100の需要は極めて低いです。
その事を考えると、PCD変換を使って114.3のホイールを履いてしまった方が、売る時に高くなります。
多分僕が、プリウスや86 に乗る事があれば間違いなくPCD変換を使うと思います。笑
PCD変換を購入する際の注意点
PCD変換を購入する際には以下のことに気をつける必要があります。
- PCD変換の厚み
- 安物のPCD変換
PCD変換を使うことで、オフセット量が稼げなくなってしまうと言う点から、薄いPCD変換を使いたいのは分かりますが、ある程度の厚みは確保しましょう。
PCD変換は、変換スペーサー本体のギリギリにボルトナットが来てしまう場合が多いです。
ボルトナットの位置がギリギリになると言うことは、強度が弱くなります。
そんな理由で、薄いPCD変換は割れるリスクがワイドトレッドスペーサーに比べて高くなります。
なので変換スペーサーの厚みには注意しましょう。
全く同じ理由で、安物のPCD変換は避けましょう。
安物のPCD変換(スペーサー等)はアルミ(材質)をケチっている場合があり、強度の低下が予想出来ます。
アルミは物凄い種類があり、強度がまちまちです。またそれに合わせて金額もばらつきます。
アルミの種類は、ぱっと見で判断できるような物では無いので、信頼の置けるマーカーからの購入をお勧めします。
まとめ
PCD変換には当然ながらデメリットがあります。
しかし、購入前にしっかり把握しておけば、事前に対処できるものがほとんどです。
デメリットさえ把握しておけば対処も出来るし、自分の履きたいホイールを履かせられる便利なアイテムです。
購入前にきちんとデメリットを把握しておきましょう。
それでは。