先日、R56ミニクーパーに乗っている際、気温が高かったため、ACボタンをONにしたのですが、緩い風しか出て来ず…。エアコンが全く効かない状態に…。
いくつか原因になるポイントを手探りに当たって、原因の特定が出来ましたのでこの記事ではR56ミニクーパーでエアコンが効かない場合の原因をいくつか紹介していきます。
もしエアコンが効かなくなった際には、この箇所を順番に点検してみて下さい。
※この記事の内容は風は出るけど、冷たい風が出ない症状に関する原因です。そもそも風が出ない状態に関しては、ブロワモーターの故障で間違いないかと思いますので、その症状に関してはこの記事の内容とは異なります。
R56ミニクーパーのエアコンが効かなくなる原因
R56ミニクーパーのエアコンが効かない際にありがちな原因は以下の4つです。
- エアコンリレーの故障
- 電動ファンの故障
- コンプレッサーの故障
- エアコンガスの量が不十分
R56ミニクーパーでエアコンが効かなくなる場合は、この4つのどれかが原因であるケースが多いです。
まずは、エンジンを掛けた状態でACを入れてみて下さい。その時、電動ファンは回るかどうか?電動ファンが回っていない場合は、電動ファンのリレーを外して、ファンの電源部分を直結する形で電力を流して、電動ファンを強制的に回して確認。
エンジンルームの右側にあるヒューズBOXの蓋を開けると、フタの裏側に電動ファンリレーと記載がありますのでそれを外します。
上側から2つのリレーが電動ファンのリレーになります。
- 上側 高速回転側
- 下側 低速回転側
※この車の電動ファンの回転は、高回転と低回転の2パターンあるため、リレーも2個あります。(使用しているリレーは同じ。)
2本の配線にそれぞれヒラ端子を圧着して、2つの配線にギボシ端子を接続して差し込むのが良いかと思います。
先にリレーの端子部分に2つのヒラ端子を確実に差し込んだ状態にしてから、ギボシ端子を使って直結するイメージです。1本の配線の両端にヒラ端子を圧着して差し込もうとすると、誤ってボディや別の端子部分に触れてしまった際、電気が流れてしまう可能性があるためです。
これで電動ファンが回れば、ファンの故障は無しですね。
次はリレーの確認。これは手っ取り早く確認するために、高速回転側と低速回転側のリレーをそれぞれ差し替えてみると良いかと思います。同時に壊れることは考えにくいでしょうから、差し替えてみて変化がなければリレーには問題ないと判断しても良いかと思います。(絶対ではないですけど…。)
この車体に付いていたリレーはこの品番でした。
電動ファンにも問題無し。リレーも問題無し。この場合は、コンプレッサーの故障によって空気が圧縮出来ていない状態、もしくはエアコンガスの量が少ない、または多過ぎる状態によって正常にコンプレッサーが稼働していない状態かと思います。
- エアコンガスが少ない状態
- エアコンガスが多過ぎる状態
ガスが少なくとも多くてもどちらの状態でも、ACのスイッチをONにしても冷たい風は出ないし、電動ファンも回りません。
ガスの量がかなり減っている状態だと、電動ファンの回る感覚がかなり空きます。ガスが完全に入っていないと、全く回りません。
ガスの量も問題ない場合は、コンプレッサーの故障が原因かと思います。
車高を下げている場合は配管に穴が空いているケースもある
R56ミニクーパーの場合、低圧側のエアコン配管がドライブシャフトの上側を通っています。
そのため、車高を下げていることで、ドライブシャフトに角度が付いてくると、配管とドライブシャフトが干渉して穴が開くケースが多々あります…。
今回、自分の車はこれが原因でした。
車高を下げている車の場合は、この配管に穴が空いてガスが抜けてしまっている可能性もありますので、ここは確認しておくと良いかと思います。
心あたりのある方は、ボンネットの左側(運転席側)にあるエアコンの低圧配管部分のキャップを外して、虫ゴム部分を押し込んで見ると分かります。穴が空いている状態なら、エアコンガスは抜けきっている状態になっているので、ガスが抜ける音がしません。
配管の交換自体は簡単です。
ただ、エアコンガスが抜けてしまっている状態なので交換後には、真空引きを行いガスの補充が必要です。
まとめ
R56ミニクーパーのエアコンが効かなくなる原因は以下の4つが多いです。
- エアコンリレーの故障
- 電動ファンの故障
- コンプレッサーの故障
- エアコンガスの量が不十分
※ミニクーパーに限った原因では無いですが…。ミニクーパーはこの辺りの故障が多めです。
もし車高を下げている場合や、車高を少し低めにしてサーキット走行をしているような個体だと、エアコンガスの配管がドライブシャフトと干渉して穴が空いているケースもちらほら…。
それでは。
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