先日、クラッチワイヤーのダストブーツを交換するために、一度クラッチワイヤーのタイコを外して、再度タイコの付け直しが必要に…。
そのため、クラッチワイヤーに半田付けにてタイコの取り付け作業を行いました。
そこでこの記事では、クラッチワイヤーの補修方法を紹介していきます。タイコを制作して、半田コテにて取り付ける方法です。
用意するもの
- 半田コテ
- フラックス
- 半田ワイヤー
- タイコ
クラッチワイヤーとタイコに半田を浸透させるため、フラックスという液体を使用しています。
タイコに関しては、真鍮の丸棒から自作したものを使用。簡単に作れるので、タイコは使い回さずに、新規で制作した方が良いかと思います。
クラッチワイヤーの補修方法。タイコを半田付け
クラッチワイヤーの補修(タイコの半田付け)の作業手順は以下の通りです。
- ワイヤーとタイコの脱脂
- ワイヤーにフラックスを塗る
- ワイヤーに薄ら半田を付ける
- ワイヤーにタイコを通して半田付け
クラッチワイヤーとタイコに油分があると、半田がうまく付かないので、まずはパーツクリーナー等を使用して、脱脂をしておきます。そしたら、いきなりタイコとワイヤーをくっつけるのではなく、ワイヤーに薄ら半田を付けておきます。
これをやっておくと、タイコの中側にも半田が流れていきやすくなるため、タイコが外れにくくなります。
クラッチワイヤーの表面に半田をつけたら、タイコの中にワイヤーを通して、上から半田を付けたら完了です。
クラッチワイヤーに半田を付ける時も、タイコとクラッチワイヤーを半田で固定する際にも、半田付けの前にはフラックスという液体を塗ってから半田付けを行います。
※半田付けをする表面に異物や酸化被膜がある状態だと、上手いくいきません…。(ただ乗っかるだけになっちゃう)それを防ぐ役割を担っているのがフラックスです。だから絶対に必要。
半田を付ける際には、タイコから少しワイヤーを出して、ワイヤーの先端をバラして花のように開かせてやることで半田の接着面積を増やして強度を増す方法があります。
今回は、ワイヤーの長さにそこまで余裕がありませんでしたので、やってませんが、先端を開かなくてもそう簡単には取れないので問題ないかと思います。
最後に、はみ出た半田を紙ヤスリで削ってやれば、クラッチワイヤーの補修作業が完了です。
タイコの裏側からも半田が少し垂れてきましたので、タイコの中側にもバッチリ半田が流れ込んでいますので、外れることは無いでしょう。
まとめ
クラッチワイヤーが新品で購入できるのあれば、正直新品を購入するに越したことはありません。
ただ、今回のように半田付けでクラッチワイヤーのタイコを固定する補修でも、タイコが取れることなくクラッチが切れるようになります。
クラッチワイヤーがすぐに届かない…。クラッチワイヤーが届くまでの繋ぎに。というのあれば、クラッチワイヤーの補修もかなり有効です。
昔乗っていた400ccの中型バイクのクラッチワイヤーをこの方法で補修したことがありますが、クラッチワイヤーのタイコが外れることはありませんでした。(何だかんだで補修したワイヤーを1年ぐらいは使ってたかな…。)
それでは。
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