モンキーのフライホイールを軽量化しようと思っているのですが、インナーローターとアウターローターの違いがイマイチ分かりません。
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、インナーローターとアウターローターの違いについて簡単に紹介していきます。
【モンキー】インナーローターとアウターローターの違い
インナーローターとアウターローターの最大の違いは、コイルの取り付け位置がフライホイールの内側に来るか外側に来るかの違いです。
これはバイク用のモーターに限った話ではなく、全てのモーターに付随する内容です。
- インナーローター コイルが外側
- アウターローター コイルが内側
- 左側 インナーローター
- 右側 アウターローター
アウターローターの場合は、コイルをフライホイールの内側に設置するため、フライホイールの大きさ(重さ)を小さくしていっても、どうしても限界がすぐに来てしまいます。
内側に設置するコイルと干渉してしまうためです。
- 純正 約1000g
- アウターローター 400g
これに比べて、インナーローターの場合はコイルをフライホイールの外側に設置するため、フライホイールの大きさを極限まで小さくすることが出来ます。
- 純正 約1000g
- インナーローター 160g
インナーローターの右側にあるアウターローターは、モンキー用の商品にしてはかなり小さめに作られており、重量もかなり軽い部類に入るものの、インナーローターと比較してしまうと、純正のフライホイールに見えちゃうぐらい。
ただし、インナーローターの場合はコイルをローターの外側に設置することに加えて、点火に必要な最低限の電力しか発電しないため、電装部品が使用出来ません。(バッテリーの充電ができない。)
その他インナーローターのメリットとデメリットについては、こちらの記事で紹介しています。
バイクのインナーローターは基本的にはレース用
モンキーに限らず、インナーローターが商品化されるケースは基本的にはレース用部品になります。
そのため、発電機能が付随しない代わりに、極限までフライホイールのサイズを小さくしてローター重量を抑えたものになっています。
モンキーよりも、2サイクルエンジンのフルカウルのバイクに装着される方が多い印象。
バイクに乗り終わったらバッテリーを充電して、夜間は走行しない。電装部品は必要最低限のウインカーとテールランプだけ。このぐらいであれば、街乗りで使用することも十分出来ますが。
まとめ
モンキーのインナーローターとアウターローターの違いは、コイルの設置場所の違いから、フライホイールを軽量化使用とした時の制限に大きな差が生まれます。
軽量品のアウターローターでも、鋭いレスポンスを手にすることが出来ますが、インナーローターを取り付けた場合は、段違いのレスポンスを手に入れることが可能です。
激しいレスポンスを手に入れることが出来る反面、電装部品に必要な発電は失いますけどね…。
何かを得る時には、何かを手放す必要がありますね…。
▪️モンキーに使用しているインナーローター
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