近々車のクラッチ交換をやってもらう予定なんだけど、クラッチを交換する時にはフライホイールも一緒に交換した方が良いの?
友人より、こんな相談を…。
そこでこの記事では、クラッチ交換の際にはフライホイールも同時交換した方が良いのか?フライホイールの交換時期っていつなの?というテーマでお話ししていきます。
クラッチ交換時にはフライホイールも交換する?
クラッチ交換をする際、フライホイールに関しては問題がなければそのまま再利用するケースがほとんどです。社外品の軽量フライホイールを組み込む際を除いては。
フライホイールは、クラッチに比べると金額が高価なことに加えて、大きな問題がなければクラッチディスクほど痛みが発生する部品でもありません。
※フライホイールの値段は車種によってまちまちですが。
そのため、状態が良いフライホイールであれば、交換はせずにそのまま再利用します。
過去に交換した走行距離15万キロ程度のエッセもフライホイールは再利用。
クラッチ交換時には、フライホイールの裏側にあるクランクシール(クランクシールリア側)を同時交換するケースが多く、このシールを交換するために、取り外しを行うことはよくある話です。
この時、フライホイールを固定するボルトは、再利用禁止になっていることが多いため、固定用のボルトのみ新品に変わります。
フライホイールの交換時期
基本的には、フライホイールはそのまま使用するケースが大半だ。とお伝えしましたが、クラッチ交換をする際に同時にフライホイールも交換するケースもあります。
先日、クラッチ交換をした自分のミニクーパーは、フライホイールも同時に交換しました。
これはダンパー機能が備わったダブルのフライホイールが使用されていたのですが、そのダンバーが劣化によりガタが出ていたため…。
フライホイールの交換時期は以下の通り
- フライホイールが焼けて歪みが酷い場合
- フライホイールが削れてしまっている場合
- フライホイールにクラックが入っている場合
クラッチディスクが使用限度を超えたまま、交換せずに乗っていると、フライホイールがこのような状態になり、再利用出来なくなってしまうことがあります。
クラッチディスクの使用限度を超えた状態で走行していると、クラッチディスクのリベット部分がフライホイールに当たってしまうため、削れてしまいます。摩耗し過ぎたディスクだと、リベットがフライホイールに当たってしまうため、宜しくありません…。
クラッチが滑っている状態も、フライホイールに余計な熱を加えることで、焼けてしまい、フライホイールが歪む場合も。
歪みがある状態で再利用すると、クラッチディスクとの当たり面に、偏りが出てしまい、せっかく交換したディスクを痛めたり、クラッチにジャダーが発生するケースも。
フライホイールの状態次第では、フライホイールの表面を研磨して、再利用できる状態へ修正が出来る場合もあります。修正が可能であれば、修正してしまった方が、新品へ交換するよりは遥かに費用を抑えることが可能ですね。
まとめ
クラッチ交換をする際、基本的にはフライホイールは再利用するケースが多いです。
クラッチが使用限度を超えた状態まで使用しない限りは、フライホイールに大きなダメージが加わることもないので、何事もなければフライホイールの寿命は長いことから、クラッチ交換のたびに交換する必要はありません。
クラッチ交換が通算で2回目、3回目となってくれば話は変わってくるかもしれませんが。
以下のような状態になっていると、フライホイールの同時交換が必要になってきます。
- フライホイールが焼けて歪みが酷い場合
- フライホイールが削れてしまっている場合
- フライホイールにクラックが入っている場合
状態次第では、フライホイールを研磨することで、再利用が可能なケースも多いです。
こればっかりは、ミッションを下ろしてみないことには分からないのが事実です。
それでは。
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