モンキーのリアワイド化に伴い、チェーンラインを20ミリオフセットする必要があるのですが、カウンターサポートを必要としないオフセットスプロケットを使用すれば、カウンターサポート無しでイケますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、スプロケットをオフセットする際に、カウンターサポートを取り付けてくても大丈夫なのか?というテーマでお話ししていきます。
カウンターサポート無しで20ミリオフセットでも大丈夫?
最近はあまり見かけなくなりましたが、ノーマルのスプロケットを取り付ける形で、20ミリエンジン側のスプロケットをオフセットするタイプのスプロケットが存在します。
この、スプロケットが深リムホイールみたいな形状になっているタイプです。
コレなら、ノーマルのスプロケットと固定方法が同じなので、カウンターサポートをつける事なく、オフセットが可能になります。
ただ、これを使用して走行していると、カウンターシャフトの外側にチェーンが掛かる点。スプロケットの固定部分よりも外側にチェーンが掛かるため、スプロケットに無駄な力が加わります。
そのため、最悪の場合カウンターシャフトのスプラインがズタズタになり、使い物にならなくなる可能性があります。コレは実際にそうなった方の話を聞いたことがあります…。
そんな理由から、カウンターサポートを必要としないタイプのオフセットするプロケットは使用しないことをお勧めします。
ジャズシャフトの場合もサポート無しはNG
ジャズミッションを使用する場合は、スプロケットがモンキーよりも20ミリオフセットされた位置で固定されます。
純正のスプロケットカバーは、内側にベアリングが装着されており、そこにカウンターシャフトの先端がはまり込み、回転軸を支えるサポートの役割を担っています。
※上の画像が、ジャズ純正のジェネレーターカバー裏面
しかしながら、ジェネレーターカバーをモンキー用に変えてしまった場合は、実質カウンターサポートがない状態。
この状態で走行をしていると、先ほど紹介したスプラインがダメになるリスクに加えて、カウンターシャフトが曲がってしまう可能性が出てきます。
そんなこんなでジャズミッションを使用しているケースに関しても、純正のジェネレーターカバーを使用するかカウンターサポートを取り付ける必要があります。
▪️ジャズシャフトに使用できるサポート
まとめ
モンキーのチェーンラインを20ミリ近くオフセットする場合は、オフセットと仕方を問わずカウンターサポートが必要になってきます。
カウンターサポートをつける事なく、スプロケットをオフセットさせることが出来るスプロケットがありますが、こちらのタイプを使用すると、大きなトラブルに繋がるリスクがありますので、基本的にはお勧めしません…。
チェーンラインを確かめるために使用するぐらいであれば、良いかもしれませんが…。
カウンターサポートを使用しないと…
- スプラインがダメになる
- カウンターシャフトが曲がる
上記のようなトラブル発生の原因に繋がりますので、注意が必要です。
乗り方にもよりますが、エンジンのトルクが上がれば上がるほど上記のトラブルが発生しやすくなります。
それでは。
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