バイクの燃料コックには、ONとリザーブ(RES)があるけど、あのコックの構造ってどうなっているんだろう?
バイクに乗っている方であれば、誰しも一度はこのような疑問を抱くことがあるかもしれません。僕自身も同様に。
そこでこの記事では、モンキー(バイク)の燃料コックの構造について、画像付きで紹介していきます。また、ONとRESの切り替えで何が変わるのか?と言う点も分かりやすく紹介していきます。
【モンキー(バイク)】燃料コックの構造
バイクの燃料コックは、3つの通り道があり、コックの摘み側には2つの通り道を繋ぐよう、溝が掘ってあります。そのため、つまみを回してやることで、ガソリンの通路を入れ替える構造です。
- ON
- RES
- 出口(キャブ側)
実際にコックのツマミ部分を、プラスドライバーでネジを外して、分解して見るとこのように3つの穴が空いています。
つまみの裏側を見てみると、上の画像のように半月状に溝が掘ってあり、3つある通路(穴)のうち、どれか2つを繋げることが可能です。
上の画像の場合だと、真ん中(出口)と上側(RES)の2つが繋がりますね。
コックをOFFにした場合に関しては、ONとRESが繋がります。この場合、ONもRESもタンク側へと繋がる通路同士ですでので、出口(キャブ側)へはガソリンが流れていくことはありません。
▪️ガソリンコックをOFFの状態にすると…
- 上側の穴 RES
- 下側の穴 ON
ONとRES(リザーブ)の違い
燃料コックをONにしているときも、RESにしているときも同じタンク内からガソリンが流れるに、どんな違いがあるのかイマイチ分からん。
これは、ONの時とRESの時で、ガソリンを吸い込む(流れ込む)穴の位置が異なります。
- ONの時は、タンク底面より高い位置に吸い込み口がある
- RESの時は、タンクの底面に吸い込み口がある
▪️ONの場合
燃料コックをONにしている状態だと、コックに刺さっているパイプの先端からガソリンが流れていきます。
そのため、上の下手くそなイラストからも分かる通り。ガソリンの容量が減ってきて、パイプの先端よりも油面が少なくなってしまった場合、タンク内にはガソリンが残っているが、コック側へとガソリンが流れていくことはありません。
▪️RESの場合
コックのツマミをRES側に向けてやると、ガソリンコックの真下側にある穴からガソリンが流れていくため、タンク底面側までガソリンを使い切ることが可能です。
つまるところ、ガソリンコックのONとRESはガソリンを流すための穴位置が、タンク内で高低差が設けられているため、ONの状態ではタンク内のガソリンを全て使い切れなくしてあると言うことです。
まとめ
今回コックの構造とON、RESの違いについての説明で使用したガソリンコックはモンキー用でしたが、一般的な自然落下式(重力式)の燃料コックを採用しているバイクであれば、基本的な構造は同じです。
※コックにある3つの穴の種類と位置関係までまるっきり一緒とは限りません。
この手のガソリンコックには、ONとOFFそしてRES(リザーブ)の3つがあるケースがほとんど。このONとRESの違いに関しては、ガソリンの吸い込み口に高低差が設けられていることで、ONの状態ではタンク内のガソリンを全て使い切れなくしてある仕組みになっています。
それでは。
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