モンキーのエンジンをこれから組み付けるのですが、紙のガスケットにはオイルを塗ってから組みますか?
先日、このような質問を頂きました。
これに関しては、色々な意見があり正直正しい情報は知らない。そのため、1つの参考程度に紙のガスケットにはオイルを塗った方がいいのか?というテーマでお話ししてきます。
紙ガスケットを組み付ける際には、オイルは塗りますか?
エンジンに使用される紙ガスケットに、エンジンオイルを塗って組み付けるのか、オイルは塗らずに乾いた状態で組み付けるのか、色々な意見がありますが、個人的にはオイルを塗って組む時もあれば、オイルを塗らずに組む時もあります。
あくまでも参考までにですが、個人的には開ける可能性のあるクラッチカバーやヘッドカバー等であれば、オイルを塗りますが、上の画像のようにクランクケース等のガスケット(気軽に開けないところ)であれば、オイルは塗りません。
▪️オイルを塗る理由
- 次回ガスケットが剥がしやすい
- ガスケットが水分を含むのもを防止する
- ガスケットが膨らみ、密閉性が良くなる
▪️オイルを塗らない
- オイル漏れの原因になる
バイク屋さんによっても、紙のガスケットを組み付ける際にはオイルを塗るところもあるし、オイルを塗らないところもあります。実際にバイク屋さんに聞いたこともあるし、YouTube等でエンジンの組み付け作業を拝見しても、正直まちまち。
※ただ最もなことを言えば、メーカーのエンジン組み付け手順書などにガスケットにオイルを塗布してと記載されているのを見たことがない点から、オイルは塗らないのが基本なんじゃないかな?というのが個人的な意見。
そのため、どっちが正しいとかそいう問題ではなく、その人それぞれの持論に基づいてオイルを塗ったり塗らなかったたりだと思います。
個人的に、オイルを塗って組み付ける場合は、次回エンジンを開けたときにガスケットがスムーズに剥がせるようにオイルを塗ります。長い年月が経てば、正直オイルを塗ろうがガスケットは綺麗に剥がれませんが、そこまで長期間にならなければ、オイルを塗っておくとスムーズにガスケットが剥がれます。
このエンジンを組み付ける際には、うっすら紙のガスケットにオイルを塗って組み付けています。
今の所、オイル漏れはありませんね。一度エンジンを全部バラして、半年後に再度バラして部品の組み替えを行なっていますが、その時にはガスケットはスムーズに剥がすことが可能でした。(走行は200キロほどですけどね…。)
オイルを塗ってないクランクケース部分は、やっぱりこのぐらいの走行距離でも綺麗には剥がれません。
シリコングリスを塗るのが良いらしい
これは以前、バイク屋さんに聞いた話ですが、オイルを塗るよりも紙のガスケットにはシリコングリスを塗って組み付けるのが良いらしい。
- 密閉性の向上(オイル漏れ抑制)
- ガスケットが水分を吸わない
- ガスケットの貼り付き防止
実際に自分が試したわけではなく、バイク屋さんから聞いたけだけの話ですが…。
あくまでの1つの参考までに。
まとめ
紙のガスケットにオイルを塗って組み付けるか否かは、正直バイク屋さんでも意見が分かれるぐらい、正解の無い議論かと思います。
個人的には、すぐに開けたりすることができる箇所のガスケットにはオイルを塗ることもありますが、そうそう開けない箇所のガスケットに関しては、オイルを塗らずにそのまま組み付けます。
オイルを塗るとオイルが漏れるという話も聞きますが、個人的にはそれが原因でオイルが漏れた経験はありませんね…。
あくまでも参考までに。
それでは。
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