モンキーにボアアップキットをの組み付け作業を予定しているのですが、ボアアップはエンジンを車体から下ろさずに積んだまま作業可能でしょうか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ボアアップキット組み付けはエンジンを下さなくても出来るのか?というテーマでお話ししていきます。
ボアアップキット組み付けはエンジンを下さなくても出来る?
モンキーのエンジンをボアアップする際、エンジンは下ろさなくてもボアアップキットの組み付け(腰上の分解組み立て)は可能です。ただし、車体の仕様によっても話は変わりますが、基本的にはフロントタイヤを取り外す必要があります。
フロントタイヤがフロントフォークに固定されている状態だと、シリンダーヘッドをスタットボルトから引き抜く際に、タイヤに干渉して取り外し出来ません。
上の画像を見ると分かりますが、エンジンとタイヤまでのクリアランスがそれほどありません。この状態だと、シリンダーヘッドとシリンダーを外すことができません。
車体の状態によっては、ハンドルをどちらかに切った状態なら、外せる場合もあります。
基本的には、フロントタイヤを外した状態であれば、そのままボアアップキットの組み付けが可能です。
当然、車体に積んだままクラッチ周りの分解も可能ですので、強化クラッチを組み込んだり、オイルポンプを強化品に交換という作業も車体に積んだまま完結します。
エンジンを下ろす作業と比べたら、フロントタイヤを外す方がずっと楽かと思います。
タイヤを外さない方法もある
タイヤも外したくない。なんとかならないかな〜。
そんな方もいらっしゃるかもしれません。先日、ダックスのシリンダーヘッド周りを分解したのですが、この時はタイヤを外したくないので、フロントタイヤを外さずに腰上の脱着作業を行いました。
この方法は、かなり荒っぽいですが、トップカバーを分解したら、その状態でスタッドボルトを4本引き抜いてしまいます。このような方法を取ってやれば、スタッドボルトからシリンダーとシリンダーヘッドを抜くという動作が不要になるため、フロントタイヤを外さなくても、ボアアップキットの組み込みが可能です。
フライホイールを回して、ピストンが下死点にある状態を作ってから、腰上を分解してやれば、タイヤとヘッドのクリアランスがそれほどなくとも分解出来ます。多少はタイヤ側にズラす必要があるので、本当にパツパツだと無理ですけどね。
組み付け時にも、あらかじめスタッドボルトをシリンダーとヘッドに通して、かつ各所にはノックピンやらガスケットを入れた状態で組み付けるので途中から入れ忘れたものに気がつくとやり直し。ま〜作業出来ないことはないですけど、あまりお勧めはしません。
無事に、フロントタイヤを外さずに、腰上の分解組み付け作業が完了しましたので、この方法も紹介しておきました。
まとめ
モンキーのエンジンをボアアップする際には、フロントタイヤだけを外した状態にしてやれば、ボアアップキットの組み付け作業が可能です。
車高が純正よりも上がっている車両だったり、フレームの全長が伸びていたりする場合は、ハンドルを切るだけでボアアップキットの組み付けが出来たりする場合もあります。
どうしても、フロントタイヤも外したくないという方は、スタッドボルトごと引っこ抜いてしまい、組み付け時にスタッドボルトを通した状態で一気に組み付けるという方法もあるにはあります。
それでは。
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