エアサスを付けようと思っているんだけど、機械式と電磁弁って具体的に何が違う?出来ることも変わってくる?
先日、友人よりこんな質問を頂きました。
そこでこの記事では、エアサスの機械式と電磁弁は何が違うのか?と言うテーマでお話ししていきます。
機械式と電磁弁って何が違うの?
エアサスにおける機械式と電磁弁の電磁弁の違いは、エアの出し入れをするためのバルブを開け閉めする際に、手動で行うか電子制御で行うかの違いです。
機械式の場合は、エアバックにエアを入れたり、抜いたりする際には、エア配管に直接つながるスイッチを使用して、バルブを開け閉めすることで、エアバック内のエア量を調整します。
それに対して、電磁弁の場合はソレノイドバルブと言う電子制御のバルブを使ってエアの量を調整します。
電磁弁の場合も、スイッチだったりボタンを押してエア量の調整を行いますが、あれはあくまでも電磁弁に指令を出すためのスイッチになります。
- 機械式 蛇口を捻って水を出す
- 電磁弁 湯沸かし器のスイッチを押して水を出す
※こんなイメージ。
具体的に何が変わってくるの?
機械式も電磁弁もエアバックの中にエアが入っていて、車高を自分好みに調整できるんだし、大きな差はなさそうな気がするけど、バルブの開け閉めが手動と電子制御だと具体的には何が変わるの?
このような疑問を持たれる方も珍しくないようなので、ざっくりと具体例を交えながら機能・性能に関する違いについてもまとめておきます。
機械式のエアサスに比べて、電磁弁だと…
- 車高の調整スピードが速い
- 車高のメモリー機能が使える
- スマホや専用のリモコンで車高の調整が出来る
- バルブの置き場をトランク側へ持っていける
車高の調整スピードが速い
機械式の場合、スイッチを指の力で開けるため、エアの流量はそれほど多くすることは出来ません。あまりにも流量が多くなると、スイッチ操作が不便になってしまいます。
圧が高くなってしまい、エア量の微調整なんかはかなり難しくなるかと思います。
その反面、電磁弁はバルブの開閉が電子制御になるので、流量を増やせるため、車高の調整スピードが上がります。
そのため、機械式のエアサスと比べると、電磁弁の方が車高の上げ下げスピードが速いです。
車高のメモリー機能が使える
バルブの制御を電子制御にすることによって、エア量を記憶しておけるメモリー機能が使えるようになるのも、機械式との大きな違いです。
自分好みのエア量を記憶させておくことで、ボタン1つで簡単に同じ車高に調整することが可能です。
複数個のエア量を登録することが可能で…
- 走行車高
- 全上げ車高
- 全下げ車高
- 通常よりも高めの走行車高
みたいな形で、ボタン1つで操作が可能になります。もちろん、機械式のようにエア量のメーターを見ながらの微調整も可能です。
スマホや専用のリモコンで車高の調整が出来る
バルブの開け閉めを電動で行うので、家電を操作するような感覚でリモコンで車高の調整が可能になります。
そのため、遠隔操作が可能です。
機械式のエアサスの場合は、エア配管と直通になっているスイッチをその場で操作しない限り、車高の調整は出来ません。
また、メーカーによっては自分のスマホに専用アプリを取り込むことによって、スマホで車高の調整が出来たり、エア量を確認することが可能だったりと、人によっては大きく利便性が良くなるのも大きな違いですね。
ここに魅了を感じて電磁弁を選んだ。と言う方も多かったりします。
バルブの置き場をトランク側へ持っていける
機械式の場合は、自分の手でバルブの開け閉めをすることになるので、スイッチ(バルブ)の設置場所は、必然的に運転席周りの配置が余儀なくされますが、電磁弁の場合は手動での操作でないため、電磁弁(バルブ)を運転席から離した場所に設置が可能です。
電磁弁(ソレノイドバルブ)の設置場所は、トランク付近になるケースが多いかと思います。
大した違いではないかもしれませんが、バルブの設置場所が運転席付近からトランク側に持っていけることで、エア量を調整した際のエアの出し入れ音が聞こえにくくなります。
まとめ
エアサスの機械式と電磁弁の違いは、エアの出し入れを行うためのバルブを手動で操作するか電子制御で行うかです。
身近な例に例えると、蛇口を捻って水を出すのか、湯沸かし器のパネル操作でボタンを押して水を出すかみたいな話です。(少々強引ですが、こんな感じ。)
具体的な性能や機能面の違いは以下の通りです。
- エア量の調整スピードが速い
- エア量のメモリー機能が使える
- スマホや専用のリモコンで車高の調整が出来る
- バルブの置き場をトランク側へ持っていける
それでは。
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