先日、走行中にメーター内にブレーキパッドの残量警告灯が点灯しまして…
ブレーキパッドの残量を見てみると、パッドが減っていることに気が付きましたので、ブレーキパッドとブレーキセンサーの交換作業を行いました。
そこで、この記事ではR56ミニクーパーのリアブレーキパッドの交換方法とパッドセンサーの交換方法について紹介していきます。
▪️フロントのブレーキパッド交換
使用する工具
- コンビレンチ(13、16ミリ)
- ラチェットとソケット
- トルクスT20
- ブレーキピストンツール
R56のリアキャリパーは、ブレーキとサイドブレーキが兼用になっているため、専用のピストンツールが無いと、飛び出たピストンを戻すことが出来ません。
そのため、フロントのブレーキパッド交換時に使用する一般的なピストン戻しではなく、キューブ状になっていて爪がある特殊工具が必須です。
ミニクーパーに限らず、サイドブレーキが兼用になっているキャリパーを使用している車であれば、必要になる工具です。
車種ごと爪の種類が異なりますが、複数の爪が付いているのでどれを購入しても、どこかしらが使用可能かと思います。今回も、別にミニクーパー用に購入したわけではなく、別の車で使用した家に転がっていた工具をそのまま使用しました。
【R56】ミニクーパーのリアブレーキパッド交換方法
車をジャッキアップし、タイヤを外したらキャリパーを固定しているボルト2本を外してやると、キャリパーをブラケットから取り外すことが可能です。
上の画像のように、13ミリで固定ボルトを回して、スライドピン側に16ミリのスパナを差し込み、供回りを防ぎながらボルトを緩めます。
ボルト2本だけ取ってやれば、こんな感じでキャリパー本体をブラケットから取り外すことが可能です。もしボルトを2本取ってもキャリパーが外れない場合は、サイドブレーキの確認を…。当然、サイドブレーキが掛かっていると、キャリパーは外れませんよ。ジャッキアップして、タイヤを外した段階でサイドブレーキは解除しておいてください。
ブレーキパッドの脱着
あとは、ブレーキパッドを横にスライドしながら取り外し、パッドレールも合わせて外しちゃいます。
パッドレールはハマっているだけですので、クリップ外し等で少しこじれば簡単に取り外し可能です。取り付け時にも、ハマっていた向きで押し込んでやれば、簡単に取り付け可能。
レールを外すと、ダスト汚れが溜まっているので、ワイヤーブラシ等で軽く擦って掃除してからの組み付けをお勧めします。
あとは、レール部分との接触面とキャリパーとパッドのあたり面にグリスを塗ってやれば、ブレーキパッドの組み付けは完了です。
画像には収めてませんが、スライドピンも一度引き抜き、古いグリスを拭き取ったあと、そこにもグリスアップしておくことも忘れずに。
- 左側 外したブレーキパッド
- 右側 新品のブレーキパッド
大体このぐらいの厚みになると、パッドセンサーが削れて警告灯が点灯します。(使用しているパッドセンサーによっても、多少の誤差はあるかと思いますけどね。)
正直、まだ使えないこともないので、ギリギリまで使用したい方は、パッドセンサーだけ引き抜いて、数ヶ月後にパッド交換をしても良いかと思います。今回は、変えちゃいますけど、この車両はたまにしか乗らないので、あと1年ぐらい持つかと…。
今回使用したブレーキパッドは、MEYLE製です。BMW全般をメンテする際には、いつもお世話になっているメーカーさんです。
ピストンの戻し方
冒頭でもお伝えした通り、ミニクーパーのリアキャリパーは、サイドブレーキが兼用になっているため、ピストンを押し込んでもピストンは戻ってくれません。
そのため、上の画像のようにキャリパーのピストンにある溝に合うように、専用ツールの爪をあてがい、ラチェットを使用して回してやるとピストンが戻っていきます。
※押し込む必要はなく、単純にボルトを締め込む向きに回してやると、ピストンが戻っていきます。
これだけピストンを戻してやれば、新しいブレーキパッドであっても組み付け可能です。
ピストンを戻す際には、必ずボンネットの中にあるフルードタンク量を確認しつつ、ブレーキフルードをスポイトか何かで吸い上げて下さい。
今回みたいに、パッドが完全に減っている状態まで行っていると、両側のピストンを押し戻すとフルードが溢れるかと思います。(フルードが規定量入っていればね。)
パッド交換の細かい説明は、こちらの記事で行なっていますので、ブレーキパッドの交換方法で不明点がある方はこちらをご覧ください。
パッドセンサーの交換方法
リアのパッドセンサーは、運転席側に取り付けられています。フロントは助手席側ですので、反対側にあります。
インナーフェンダーの下側を固定してる、トルクスのボルトをT20のビットを使用し取り外してやると、インナーがめくれて、パッドセンサーのカプラーにアクセス可能です。
- 青色のカプラー ABSセンサー
- 白色のカプラー パッドセンサー
カプラー部分は、爪を押しながらセンサー側を軽く引っ張ってやると、センサーのカプラーが取り外し可能です。
古いセンサーが取り外し出来たら、あとは元々のセンサーと同じ取り回しで新しいセンサーの配線を固定してやれば、センサーの交換が完了です。不安な方はセンサーを取り外す前に、取り回しの写真を撮っておくと良いかと思います。
センサーの先端は、ブレーキパッドの切掛け部分に差し込むだけ。
※元々の配線が、タイラップも使用されていましたので、再度タイラップも使用していますが、これが純正の状態でもあるのかは知らん…。
使用するパッドセンサーは、正直どこのメーカーでも良いかと思います。今回使用したブレーキパッドのメーカー、MEYLEにもセンサーはありますが、安物のセンサーを使用しておりますが、特に問題なしです。
今回使用したセンサーは、2個目の安いやつです。
ブレーキパッドを交換するタイミングが、ブレーキパッドの残量警告灯が点灯してから、部品の交換に取り掛かった場合は、パッドとセンサーを交換しただけでは、ブレーキの警告灯が自然に消えることはありません。
こちらの記事で、ブレーキ警告灯の消し方について紹介しています。
まとめ
ブレーキパッドの交換方法は、比較的簡単な作業ですが、ブレーキに関わる整備になりますので、少しでも不安要素があるのであれば、車屋さん等に依頼されることをお勧めします。
それでも自分でやりたい。という方がいれば、整備士の友人にお願いして面倒でも見てもらうと良いかと思います。
日本車と違って、ブレーキパッドの減りが早いので、今後もミニに乗り続けるのであれば、またブレーキパッドの交換時期を迎えるユーザーも多いかもしれませんね。
▪️フロントのブレーキパッド交換方法
それでは。
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