時々SNS等を見ていると、キャンバーを付けたら車高が下がった!!なんて事を耳にする機会があります。
確かに、キャンバー角を付ける前と付けた後を比較すると車高が下がっている。
でも実はアレって車高が下がったように見えているだけで、車高そのものにはあまり変化はありません。(最低地上高の変化)
では一体何故車高が下がったように感じるのでしょうか?理由は至って簡単です。分かりやすく説明していきます。
車高が下がったように感じる理由
キャンバー角を付けていくとタイヤはどうなりますか?
外側のタイヤが浮いて地面と設置しなくなりますよね?これがキャンバー角を付けた事で車高が下がったように見える原因です。
もっと分かりやすく言うと、キャンバー角を付ける事で『フェンダーとホイールの隙間が無くなる!』と言う事です。
車体から外したタイヤを2つ用意して1つを垂直に、もう1つを斜めにして壁に立て掛けて見るとイメージしやすいかもしれません。
簡単なイラストを描いてみましたので見てみて下さい。
※下手くそ!というクレームは受け付けていません。
キャンバー角を付けた事で外側のタイヤが浮いていると言う事は同じ分だけ上側も持ち上がります。
この図で言うと点線部分の幅分、『フェンダーとホイール』が近付いた。と言う事になります。
誰だってフェンダーとホイール(タイヤ)の隙間を1番に見て車高の変化を感じ取るケースがほとんどです。
そのため皆さんキャンバー角を付けた事で車高が下がった!と感じられる方が多いのでしょう。
こちらの比較画像は、キャンバーを増す前と後の写真です。車高は一切調整していません。
下の画像を見ると、ホイールとフェンダーの距離が縮まっているのは一目瞭然ですよね。
キャンバー角を付ければ低く見せる事が可能
これってつまり…頑張って車高を下げなくてもキャンバー角を付けてホイールとフェンダーの隙間を埋めてやれば車を低く見せる事が出来る!と言う事ですね。
当然、ある程度までは車高調やエアサスなどといったもので車高を下げていく事が絶対条件ですが、キャンバー角を上手く利用して車を低く見せてやる事が可能です。
更にメリットとして、ぱっと見車は低くなったように感じますが実際の車高は変わっていないため、地面からの最低地上高は確保したままなので腹下を気にする必要もありませんね。
これを知っておくと更に上のカスタムが目指せそうですね。
キャンバーのつけ方次第では下がる場合も
キャンバーのつけ方次第では、車高が下がる場合があります。
- キャンバーアダプター
- ロアアームの上げ加工
代表的な2つを挙げました。
ただし、どちらの場合もダブルウィッシュボーンまたはマルチリンク式サスペンションであることが条件です。
しかし、どちらにせよこれはキャンバーをつけたから車高が下がったのでは無く、キャンバーのつけ方が影響しているということを頭に入れておきましょう。
ロールセンターアダプターと【車高・キャンバー】の関係性はコチラの記事で詳しく解説しています。
まとめ
キャンバー角を付ける事で車高が下がる!と言うのは視覚的な問題。フェンダーとホイールのクリアランスが狭くなることで、そう感じる人が多いです。
当然過激にキャンバー角を付けていく事で、多少の車高差は産まれるかもしれませんが微々たるものしか変化はしません。
車高が下がった訳ではなく、『フェンダーとホイールの隙間が縮まった!』と言うのが正しい事実だと思います。
ただし、キャンバーの付け方次第では、車高が変化する場合もあります。
それでは。
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