車を弄っている方には2年に一度のアレが…面倒くさい。そう感じている人も多いはず。
アレとは言うまでもなく『車検』。僕の周りにも毎度車検前になると慌てて準備をし出すお馬鹿さん達が多い。
車検の期限はずっと前から分かっているから計画的にね。笑
そんな余談はさておき、今回は『車検とキャンバー角』にまつわるお話をしていきます。
結論からお伝えしておくとキャンバー角を付けていても車検には『通ります!』ただし注意が必要。
キャンバーが付いていても車検に通る
キャンバー角を付ける事が違法改造か何かと勘違いされているのか分かりませんが、『キャンバー角を付ける=車検NG』などと思っている人が多いです。
しかし全くそんな事はありません。そもそもキャンバー角○度〜○度以内なんて規定はありません。
仮にも車検に落ちる原因があるとすればキャンバー角の問題以外に原因があります。
あまりにも過激なキャンバー角を付けているとサイドスリップという車検項目をクリア出来ず、車検に落ちてしまうケースもあります。
車検に通らない例
先ほど、キャンバー角は車検に通るとお伝えしましたが、必ず通るというわけではなく、落ちてしまうこともあります。
車検に通らない例は以下の通りです。
- タイヤがはみ出す
- キャンバーの付け方
- サイドスリップに落ちるケース
順番に解説していきます。
ホイール(タイヤ)がハミ出す
キャンバー角が付いている事で規定の数値よりもホイール(タイヤ)がフェンダーの外にはみ出してしまうケースがあります。
このようなケースでは当然車検に通す事は出来ません。
タイヤのはみ出しに関する保安基準に関してはこの記事にわかりやすく説明されています!
タイヤ(ホイール)の頂点だけ入り込んでいれば、OKと勘違いしている方はよく読んで見てください。
キャンバー角の付け方
キャンバー角が付いていようが付いていなかろうが規定を満たした車であれば車検に通す事は可能です。
しかし、キャンバー角を付けるために規定を守れなくなり、車検に通らないケースは多いです。それはキャンバー角の付け方によるものです。
キャンバー角を付ける方法は車種によっても異なりますが、アッパーアームやロアアームの交換、または加工品の装着によってキャンバー角を付ける場合がありますよね。
車の部品には『指定部品』と言われる部品が存在しており、この部品は純正部品出なくては車検に通す事が出来ません!と言う部品が存在します。
キャンバー角を付けるために交換される、アッパーアームやロアアームと言った部品は指定部品になっています。
そのため、社外品に交換されていたり、加工が施されている部品を取り付けた車両は車検に通す事は出来ません。
車検に通すのであれば純正部品に交換して車検に挑む必要があります。
どうしてもその部品を付けたまま車検に通したい!と思うのであれば『強度計算書』が必要になります。
『構造変更』という手続きを行う事で社外部品や加工品を取り付けたまま車検に通す事が出来ます。
サイドスリップに落ちるケース
車検を受ける際に、検査項目の1つになっている【サイドスリップ】と呼ばれる検査内容があります。
キャンバーがどれだけ付いていても、タイヤやホイールが規定値に収まっていれば通るのですが、サイドスリップに落ちてしまうケースがあります。
サイドスリップとは【横滑り】の数値を測る検査です。タイヤが真っ直ぐ転がるかを確認しています。
この数値を測る際に、特殊なテスター上を走行するのですが、あまりにもキャンバーが付いていると、コチラの検査で合格数値から外れてしまう場合があります。
こちらの簡易的なテスターでサイドスリップを確認する方法もあります。
そうなれば、車検に落ちてしまいます。
特にキャンバーを付けた車両で、アライメント調整をしていたとしてもサイドスリップに落ちる恐れがあります。詳しくはこちらの木記事で解説しています。
まとめ
キャンバー角を付けていると車検に通らない!と思われていた方の中には朗報だった。かもしれません。
ここでお話した通り、キャンバー角が付いていても、車検規定の項目を一通りクリアしていれば問題なく車検を取る事が可能です。
- ホイール(タイヤ)の出ツラ
- キャンバー角の付け方
上記の2点を確認してみて下さい。自分の車はこのまま車検に通す事が出来るのか?出来ないのかが分かると思います。
※全ての車検規定をクリアしていてもキャンバー角がつき過ぎている車の車検は車屋さんによっては断られてしまうケースも耳にします。車屋さんも商売でやっているため、いくら車検に通る車であっても周りにのお客さんにそれは分からない場合がほとんどであまり良い印象を与えないからだと思います。そのため車検準備は何かトラブルが起きても対処に困らぬよう早めに動き出しましょう。
それでは。
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