先日購入してきたミニクーパーのDIY整備の模様を本日も記事にしていきます。
購入してきて時からラジエターのサブタンクにはクーラントが入っていない…。
とりあえずクーラントを補充してみたものの2日でやはり空っぽに…
基本的にクーラントが蒸発して空っぽになることはありませんので、クーラントが減っている=水漏れです。
分解していくと、サーモスタットハウジングのパッキンから水が漏れていました。
ミニクーパーはここからの水漏れが多いです…
写真の右上のボルトをよ〜く見ると少し緑に…クーラントが漏れているのが分かります。(ちなみにミニクーパー純正のクーラントは緑ではなかったかな。なのでクーラントが交換されていますね〜…)
今回、自分でハウジングの交換をしたので、この記事でサーモスタットハウジングの交換方法を解説していきます。
※作業中手が汚れていたため写真が少なくないです…
サーモスタットハウジングの交換手順
- バッテリー・エアクリを外す
- サーモスタットハウジングを外す
- サーモスタットハウジングを取り付ける
- クーラントを補充・エア抜き
サーモスタットハウジングの交換手順は、上の通りです。
まず始めにサーモスタットハウジングを取り外すにあたり、工具が入らないため、バッテリーとエアクリーナーボックスを外していきます。
1つずつ順番に解説していきます。
バッテリー・エアクリ外し
バッテリーケースは外側2箇所の10ミリボルトと、バッテリー下に3箇所の10ミリボルトで固定されています。
エアクリボックスは外に4箇所10ミリ2箇所、8ミリ(もしくはトルクスネジ)で止まっていて、ダクトホース部分はバンド金属のバンドをマイナスドライバーでこじると開きます。
ECUのカプラーが1つ外せなかったため、面倒になり、バッテリーケースを右上に傾け、下に木の板で支えながら作業してやりました!笑
ハウジングを外す
サーモスタットハウジングはボルト3本(M10ボルト確か)を外すと簡単に外れます。
まずボルトを外す前にサーモスタットハウジングに刺さっている3本のホースを抜きましょう。
ボルトを緩めてからだとホースが抜きにくいと思います。2本のホースはバンドにて固定されていますので、プライヤーで挟みバンドをずらして引き抜きます。
一本の細いホースはバンドはありませんのでただ引っ張れば抜けてしまいます。
※青○がバンド固定、赤○がバンド無し
僕の場合、クーラントは抜かずに作業を始めたので当然、ホースを抜くと同時にクーラントがダダ漏れになりました。(後で掃除。笑)
おそらくクーラントを抜いてから作業してもハウジング内に多少なりともクーラントは残ってしまと思いますので、抜いてから始めても然程は変わりはないかな〜なんて考えました。
ホースを抜く際、ホースピックがあるとだいぶ作業が楽です。
やったことがある方ならわかると思いますが、ラジエター関連のホース類は結構な確率で張り付いていて抜くのが大変です。
無理やりこじったり、ねじったりしてしまいホースに傷が付くと水漏れの原因になる恐れもあります。
心配な方や今後も作業する可能性がある方は購入しておいても損は無いと思います。
ホースが抜ければ、後は3本のボルトを緩めてから外せばハウジングが取れます。
この時パッキンとサーモスタットが一緒にくっ付いてくるか、エンジン側に残るかは車によって違うかもしれませんが、サーモスタットの向きを覚えておいて下さいね。
分かりやすい写真が無く申し訳ないですが、サーモスタットをよく見ると突起のようなものが!!これは触ったり揺すったりするとカタカタ動きます。
これはエアーの抜け道でこの突起を取り付ける際上向きに付けてあげないとサーモスタットが開かなくなってしまい、オーバーヒートの原因に繋がります。
これはミニクーパーだけでは無く、サーモスタット全て共通する事だと思います。(以前サーモスタット交換したムーヴもエブリーも同じだったから多分!笑)
はい!取れました〜!上側が取り外したもの、下側が新品です。
おそらく水漏れの原因はパッキンの劣化によるものですが、ハウジングごと変えるのがおススメだと思いますよ。
ハウジングがプラスチック製のため、経年劣化や振動によって割れて水漏れを引き起こすケースも珍しくありません。
ハウジングの取り付け
後は外したサーモスタットハウジング(サーモスタット、パッキン)を元通りに付けていきます。
パッキンの内側をよーく見ると一周切れかけが作ってあり、この切れかけにサーモスタットをはめ込みハウジングにセットします!
この時、先程も少しお話しした通り、サーモスタットのエア抜き部分が上側を向くように考えながらパッキンにセットしてあげて下さいね!!
後はハウジングにパッキンとサーモスタットをはめ込み、エンジン側に軽く押し当てながら、ボルトを3本締め込み固定していきます。
この時ボルトは3本均等に少しづつ締めて下さいね。
これは複数のボルトがあるものには多く共通する事です!1つずつを思いっきり締めていくとボルトを締めている反対側が浮いてきてしまう為です。
今回みたいにパッキンがあるものだとパッキンが中でズレてしまってもおかしくありません。そうすれば当然水漏れを引き起こします。
サーモスタットのハウジングが固定し出来たら、後は1番始めに抜いた3本のホースを指して、再びバンドを固定してあげれば交換完了です。
クーラントのエア抜き
ミニクーパーは全般的にエアーが抜け難いと言われていますが、やり方を知っていれば然程難しくは無いので心配無用です!
まず始めにサブタンクをクーラントでいっぱいにします。そしたら次にエア抜き用のボルトを2箇所プラスドライバーで緩めます。
1つはサーモスタットハウジングの少し奥側。パワステタンクの右側という方が分かりやすいかも?もう一つはエンジンルーム左寄りのラジエターホースに付いています。
この2つを緩めて、更にサーモスタットハウジングの上のキャップを回します。
このキャップはエア抜き用になりますので回しても外れる事はありませんので、くれぐれも引っ張って外そうとかしないで下さいね!!
赤○の箇所がエア抜き用のプラスネジです。ここのボルトはプラスチックな上、プラスなので舐めやすので気を付けて下さいね。
ボルトは外さず緩めればOKです。
後はエンジンを掛けます。この時エアコンはOFFにしておきましょう!ファンが回っていつまでたっても水温が上がらないため。
水温が50度近くになりましたら、エアコンはOFFのままヒーター全開にします。ヒーターコアに水を送る為です。あとはそのまま放置してファンが回るのを待ちます。
待ってる間にエア抜きのため3箇所から水が出てきたらボルトを締めてOKです。
ラジエター側のプラスネジ部分はファンが回り出さないと水は出てこないと思いますので最後になると思います。
ファンが回ったら、止まるのを待ちエンジンを止めてエンジンが冷めるのを待ちます。
エンジンが冷めるとサブタンクに入れておいたクーラントが一気に飲み込まれていきますので、再びクーラントを補充した下さい!(エンジンを止めてから5分後ぐらい時間差で音を立てて入ってきます。笑)
あとはこれを3回ほど繰り返し、エンジンを止めてエンジンを冷ましてもサブタンクの水が減らなくなれば完了です!
それでもまだ少しずつはエアーが抜けていく場合がありますので、しばらくは走行後冷えた後にボンネットを開けてサブタンク内の水量を確認してあげて下さい!
エア抜きまで完了すれば全作業が終わりになります。
そしたら周りに溢れたクーラントを水道水でいいので全て下に洗い流しましょう。
クーラントがどこかに付着したままにしておくと、クーラントの漏れが止まったのか判別しにくくなります。
クーラントのエア抜きが不安だな…
そんな方も多いかもしれません。こちらの記事でラジエターのエア抜きについてもっと詳しく解説しています。

ヒーターパイプも一緒に交換するのがおすすめ
この記事を書いて、半年が経過してからヒーターパイプからも水漏れが…
どうやら当時は知りませんでしたが、ヒーターパイプからもよく水漏れするみたいです。
ヒーターパイプはサーモスタッドの近くにある為、交換時には全く同じようにバッテリーやらエアクリやらを外します。
近くというか、お隣さん…。ヒーターパイプとサーモスタッドのハウジングはホースで繋がっています。
ヒーターパイプは結構安いので、ついでに交換しておくことをおすすめします。
詳しくはコチラの記事をご覧ください。

まとめ
僕自身もプロでは無いためミニクーパーの水漏れ修理は初めてでしたが、それほど難しい作業で無かったと思います。
水漏れは放っておくとオーバーヒートの原因になり、更に高い修理代を払わなくてはいけない重大な故障に繋がります。
気が付いた時点で早めの交換が必要ですね。
水が減っていたり、駐車場の下にクーラントの跡が残っていたりしたらサーモスタットハウジングの漏れを疑ってみて下さい!クーラントは非常に甘く、独特な匂いがするので匂いで分かる場合も多いです。
DIY整備は自己責任でお願いしますね。今回紹介したやり方はあくまで私流のやり方に過ぎません。
心配な方はディーラーや修理工場にお願いした方がいいと思います。
グーピットを使ええば、近くの修理工場を簡単に見つけられて、そのまま電話の相談も可能です。
それでは!楽しいミニクーパーライフを!!
今回使った部品
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