先日、購入してきたR56ミニクーパーですが、乗り出す前に一点だけカムチェーンテンショナーの確認をしておきたくて、部品を少々外して、カムチェーンテンショナーボルトへのアクセスを行いました。
そこでこの記事では、R56ミニクーパーのカムチェーンテンショナーボルトの交換方法や増し締め方法について紹介していきます。
必要最低限のものだけを取り外して、作業する方法です。
使用する工具
- ラチェットとソケット
- マイナスドライバー
- トルクレンチ
- 27ミリソケット
【R56】カムチェーンテンショナー交換方法と増し締めについて
R56ミニクーパーのカムチェーンテンショナーにアクセスする際には、エンジンヘッドカバー横にあるパイピングを一部横にズラす必要があります。
画像の矢印部分のバンドを緩めて、パイピングを退かします。今回、バイピングは完全に外さず、ズラして作業するため、外すバンドは下の2箇所だけです。
バンドを緩める際には、マイナスドライバーもしくは7mmのソケットを使用します。
下側のバンドはスペースが狭くて、それなりに大変です…。首振りタイプのラチェットを使用し、バンドを緩めてやりました。
これでパイピングの取り外し作業は完了。このパイピングは奥側でエンジン後方側へと別のパイピングも接続されていますが、そちらのパイピングは接続したまま、エアクリーナーボックスを取り外し、スペースを確保したのち、そのスペース側にパイピングを寄せて、カムチェーンテンショナーボルトの頭に工具を掛けて作業します。
エアクリーナーボックスは簡単に取り外し可能です。
非常に分かりにくかと思いますが、こんな感じ。下側に接続されているパイピング部分も外してありますが、Yの字に分岐されてもう一本のパイプが接続されていますので、これだけだと完全には外れません。そのため、このようにずらしておきます。
画像では隠れていて見えませんが、ホース接続部分のプラ部分、裏側でホースがもう一本刺さっている状態です。
画像の矢印部分が今回、増し締めを行うカムチェーンテンショナーボルトになります。
27ミリのソケットを使用して、脱着が可能です。取り外す際には、オイルが若干垂れますので、ウエス等を敷いておくことをお勧めします。このボルトの締め付けトルクは、【80N・m】です。
このカムチェーンテンショナーは、緩みが発生する事例が多いので、車検の度ぐらいに増し締め(トルクの確認)を行うことをお勧めします。(規定トルク80N・m以上で締め付けるのはNGです。)
ちなみに、カムチェーンテンショナーボルトには3種類あります。
- 前期
- 対策品
- 対策品の更に対策品
一番初めのテンショナーボルトは、ボルトの頭がツルツル。そして、対策品になりボルトの頭の中心部分に直径6〜7mm程度の穴(深さ5ミリ前後)が開いているタイプ。ただ、この対策品でもダメで更なる対策品が出ていて、それはボルトの縁が削ってあり、一段下がったような形状になっているタイプ。
少し分かりにくいですが、今回の車両に取り付けられているこのテンショナーボルトが対策品の対策品です。
テンショナーボルトがこれになっていない車両に関しては、こちらのボルトへの交換を強くお勧めします。
ボルト内に入っているスプリングが強化されている点に加えて、テンショナーのストローク量が増えています。
▪️対策品の対策品(品番)
まとめ
R56ミニクーパーのカムチェーンテンショナーボルトは、かなりのトラブルメーカーです…。
カムチェーンテンショナーボルトを一度も交換していないユーザーさんや、交換後からかなりの時間が経過しているユーザーさんは、対策品の交換や増し締め(緩みの確認)を行うことをお勧めします。
特に、前期の車両に乗られている方は。
ちなみに、今回の車両は前期ですが、テンショナーボルトが最新の対策品に交換されておりましたので、増し締めだけを行なっておきました。
対策品のカムチェーンテンショナーボルトは、2種類あり、中央に穴が開いているタイプではなく、ボルトの外側が削って段になっているボルトが対策品の対策品になります。
部品を外さない状態でも、ボンネットを開けてカムチェーンテンショナーのボルト部分を上から覗き込めば、どのタイプのテンショナーボルトが現状使用されているかの確認は可能ですので、気になる方は事前にボルトの種類を確認しておくことをお勧めします。
▪️対策品の対策品(品番)
それでは。
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