ウォーターポンプから水漏れしているんだけど、これって何が原因?直すににはどんな修理方法かな?
こんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、ウォーターポンプから水漏れする原因について紹介してきます。また、合わせてどのような修理方法で直してやれば良いのか?という点にも少しだけ触れておきます。
結論から先にお伝えしておくと、パッキンの劣化によって水漏れしているケースが多いです。また、修理する際には、パッキンだけではなく、ウォーターポンプごと新品に交換してしまうケースが多いです。(理由は後ほど。)
ウォーターポンプから水漏れする2つの原因
ウォーターポンプから水漏れする2つの原因は、ウォーターポンプ本体が劣化しクラックが入っているパターンと、ウォーターポンプとエンジンの合わせ面に取り付けられているゴムパッキンの劣化のどちらかになります。
日本車の多くは、ウォーターポンプは金属で作られているため、日本車であればウォーターポンプ本体から水が漏れるケースは少ないです。つまるところ、パッキンが劣化(固くなる)ことによって、合わせ面から水が漏れてきてしまっているということになります。
そのため、ウォーターポンプを一度取り外し、合わせ面にハマっているゴムパッキンを新品にしたら、水漏れが止まります。
ただ、欧州車に関しては、ウォーターポンプ本体がプラスチックで出来ている車も多く、合わせ面のパッキンではなくウォーターポンプ本体にクラック(ヒビ)が入り、本体から水が漏れてきてしまうケースがある車種もあります。
また、プラスチック製のウォーターポンプにあちがちな水漏れ原因として、ウォーターポンプが熱によって変形して隙間が発生するケースが多いようです。
BMWの正規ディーラーでメカニックをやっている知り合いの方から教えてもらった話です。
先日、交換したミニクーパーがその例です。
水漏れの修理方法
先ほどもお伝えしたとおり、ウォーターポンプから水が漏れてしまっている原因に関しては、ポンプとエンジンの取り付け面にハマっているゴムパッキンが劣化しているケースが大半なので、取り付け面のゴムパッキンを新品に交換することで、水漏れの修理をすることが可能です。
ただ、ウォーターポンプは、水漏れ以外にも長年使用していると、異音が発生することも多く、基本的にはゴムパッキンのみを交換するのではなく、ウォーターポンプ本体を丸々交換して修理する方法を取られるケースが一般的です。
パッキンのみを交換する場合も、ウォーターポンプを丸々交換する場合も、どのみち一度ウォーターポンプの取り外しを行いますので、どっちの手段を取っても工賃は全く変わらないという理由が1つ。
ウォーターポンプ本体の金額を見ても、それほど高い金額では無いため、同時に交換してしまう2つ目の理由です。
仮に、ゴムパッキンだけ交換してその場を凌いでも、しばらく経ってからポンプ本体の異音が発生して、そこでポンプ本体を交換するとなったのでは、工賃が2回掛かってしまいますので、そのような理由から車屋さん的にもウォーターポンプを丸々交換する方法をお勧めされるところが大半かと思います。
数ヶ月後の車検で車を乗り換えるとかの理由があるのであれば、ゴムパッキンだけを交換するのも1つの手段かとは思いますけどね。
もっと細かいことを言うのであれば、ウォーターポンプを取り外す際に取り外す、ウォーターポンプを回転させるためのベルトも同時に交換されるケースも多いです。プーリーと呼ばれる部品も同様。
まとめ
ウォーターポンプから水漏れする原因は、ポンプとエンジンの取り付け面に使用されているゴムパッキンが劣化し、弾力性を失ったことによって微妙な隙間が発生し、水が漏れてくるケースが大半です。
車種によっては、ウォーターポンプ本体にクラックが入り、ウォーターポンプ本体から水が漏れてきてしまうケースもあります。
欧州車の水回りパーツに関しては、金属製ではなくプラスティック製で作られている車種も多く、案外ありがちなことだったりします。
修理方法に関しては、パッキンから水漏れしているケースであれば、パッキンだけ交換してやれば、水漏れを止めることが出来ますが、工賃が変わらない点やウォーターポンプそのものの値段はそれほど高価でない理由、後ほどウォーターポンプから異音が発生してしまうリスク等を考え、ウォーターポンプを丸ごと交換される方法を取られるケースが多いです。
車屋さんに修理を依頼するまでの時間稼ぎをしたいと言うのであれば、ワコーズさんから出ているストップリークという商品を使用することで、ぴたりと水漏れを止めることが可能です。(あくまでも応急処置ですよ…。)ジャバジャバ水漏れしているケースを除いては、ほぼ確実に止まると言っても過言では無いレベルです。
それでは。
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