モンキーに乗っているのですが、断機運転中にエンジンが止まり、そこからエンジンが掛からなくなってしまいます。これは何が原因だと思いますか?
先日、このような相談を受けました。
そこでこの記事では、モンキーがアイドリングしない原因についてお話ししていきます。
【モンキー】アイドリングしない9つの原因
モンキーのエンジンがアイドリングしないケースは以下の原因が考えられます。
▪️燃料・キャブ
- スロージェットのセッティング不良
- スロージェットの詰まり
- 2次エアーの吸い込み
- 燃料が古い
▪️点火系統
- スパークプラグの不良
- CDIの故障
- イグニッションコイルの故障
▪️エンジン
- ピストンの焼き付き・ダキツキ
ぱっと思いつく原因を並べてみると、こんな感じになります。
燃料・キャブ
もっとも怪しい点は、キャブ周りになりますので、まずはキャブの点検から始めることをおすすめします。
アイドリング不良の場合、スロージェットのセッティングやパイロットスクリューのセッティング、スロージェットの詰まりなどがもっともアイドリング不調(アイドリングしない)に繋がりやすい原因です。
キャブ周りを確認する際には、同時に2次エアを吸っていないかの確認も忘れずに。
- マニホールドとエンジンの接続部分
- マニホールドとキャブの接続部分
エンジンを掛けた状態で、接続部分にパーツクリーナーを少々吹き掛けて、回転数に変化が起これば2次エアを吸っている証拠です。
また、長年放置されていた車両なんかによくあるのが、ガソリンが劣化していることで、エンジンの不調が現れるケース。もし心当たりがある方は、燃料を一度新しく入れ直してみるのも1つのチェックポイントになります。(ガソリンは腐ります。タンク内の臭いを嗅いでみて、ガソリンとは異なる悪臭がすれば、腐っている証拠。)
点火系統
スパークプラグや、イグニッションコイル、CDIといった点火系統のパーツが劣化していたり、故障していたりすると、燃焼室に安定した火花を入れることが出来ず、エンジンがアイドリングしないという症状が出る場合があります。
プラグに関しては、いくらもしない部品なので、気軽に交換してやって下さい。ダメもとレベルでも。
イグニッションコイルやCDIに関しては、試しに購入してみてそれが原因ではなかったときに、掛かってしまう費用が馬鹿馬鹿しいかと思いますので、周りの友人やバイク屋さん等に依頼して、問題なく走行できている車両から部品を一時的に借りてみる手段を取るのがおすすめです。
エンジン
ここまで紹介してきた内容のどれにも当てはまらない場合は、エンジン内部に異常があるケースがあります。
※絶対とは言いませんが…。
ピストン、シリンダーが焼き付きを起こし、ピストンやシリンダーが傷まみれになっていると、キックスターターにてエンジン始動し、アクセルを開けている間はかろうじてエンジンがかかった状態をキープするものの、アクセルを戻すとエンジンがストールしてしまうようなケースがあります。
こればっかりは、エンジンの腰上を開けてみないことには確認のしようがありませんが、どうしても原因が分からない場合は、一度腰上のバラしてみて、内部の状態を確認してみる必要があるかもしれません。
6Vモンキーなら点火タイミングのズレという可能性もある
CDI点火であれば、点火タイミングのズレというのはそう滅多に起こりうることはありませんが、6Vモンキーのエンジンに採用されているポイント点火方式の場合、ポイントマグネットの汚れや摩耗によって展開タイミングがズレてしまうケースはよく起こります。
※定期メンテナンス、点火時期の調整が必要。
↓これがポイント点火を採用しているエンジンの点火時期を測るためのパーツです。(フライホイールの内側に取り付けられています。)
どれだけキャブの調子が良くても、スパークプラグから元気良く火が飛んでいようと、点火のタイミングがズレてしまっていたら、エンジンの調子は悪くなる一方です。
もし、6Vモンキーのエンジンがアイドリングせずに困っているようであれば、点火時期のタイミングを確認してみて下さい。点火タイミングは、タイミングライトという工具で確認することが可能です。
高校生時代に乗っていたシャリーが、エンジンの暖気が完了ししばらくするとエンジンがストール。その後エンジン再始動が出来ない。という症状が出た際に、バイク屋さんでポイントの調整をしてもらったら改善した過去があります。
まとめ
モンキーのエンジンがアイドリングしない場合は、以下に原因がある可能性が高いです。
▪️燃料・キャブ
- スロージェットのセッティング不良
- スロージェットの詰まり
- 2次エアーの吸い込み
- 燃料が古い
▪️点火系統
- スパークプラグの不良
- CDIの故障
- イグニッションコイルの故障
- 点火時期の狂い(ズレ)
▪️エンジン
- ピストンの焼き付き・ダキツキ
こればっかりは、1つずつ順番に原因になりうる可能性があるポイントを潰していくほかありません。時間は掛かるかと思いますが、お金が掛からない順番で試してみて下さい。
そんな時間が取れないよ。という方は、バイク屋さんにモンキーを預けて時間と技術をお金で購入する方法をおすすめします。
6Vモンキー(6Vエンジン)の場合は、点火タイミングがズレていないかのチェックも忘れずにやることをおすすめします。ついこの間まで調子は悪くなかったのに…。なんて方は特に点火タイミングのズレはありがちな原因です。
それでは。
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