R56ミニクーパーのリアピースを交換したいのですが、欧州車の多くはリアピースがボルトで固定されておらず、1本物になっているため、交換するには純正マフラーをカットし、差し込み式の形状になってしまいます…。
社外品のマフラーは高いし、一度交換してしまうと、気軽に純正マフラーに戻すことすら出来ない。
そこで、純正マフラーのリアピース部分をストレートに加工しつつ、純正のリアピースに交換できる仕様に加工しましたので、加工方法(使用した材料等)について紹介してきます。
使用した材料
- 60.5mm用スチール製フランジ ×3
- スチールパイプからのステンレスデュアル(60.5mm)
使用したのは、この2つだけ。
スチールパイプから、ステンレスパイプのデュアルマフラーに関しては、オークションより購入しました。探せばすぐに出てくるかと思います。Tig溶接にて、スチールパイプにステンレスパイプが溶接されています。半自動溶接機だと、スチールにステンは溶接出来ないので助かります。
それに、接続部分がスチールパイプであるため、フランジを溶接する際にスチール用の溶接ワイヤーがそのまま使える。これは本当に楽。
※おそらく、多くの純正マフラーがスチールであるため、このような作り方をしているのかな?と思います。コストを下げるためかもしれないけど、それでも結果オーライ。
安いし、クオリティーも申し分ありません。
▪️使用したフランジ
それでももっとコスパ良くやりくりしたいというのであれば、ステンレス製のパイプを購入して、マフラーカッターを取り付けるという方法も…。
【R56】純正マフラーのリアピースストレート加工
まず初めに、純正マフラーを車体から外して、リアピース手前でマフラーをカットしてやります。カットする位置は、純正の溶接ビードのど真ん中です。
この溶接ビードど真ん中でカットする理由は、純正のマフラー径が57mmしかないため、エンド側に使用するデュアルパイプ径と同じフランジを使用することが出来ません。(どこかで作って貰えば話は別だけど、それだと費用がね。)
そのため、ビードの厚みで足りない直径分約3mmを補っちゃう作戦です。ビードを少し削ると、ピッタリはめられます。素晴らしいぐらい、作戦通りにコトが進んでおります。
もう一点だけリアピース直前をカットする理由があって、なるべくフランジの溶接部分をマフラーエンド側に近付けた方が、マフラーの位置がズレにくくなります。
あとは、マフラーの位置を合わせながら、合計3ヶ所に購入しておいたフランジを溶接してやるだけです。
▪️フランジ溶接のやり方
こうしてやることによって、本来ボルトオンでマフラー交換が不可能だった純正マフラーが、フランジ設置によってボルトオンでマフラーの交換が可能になりました。
純正マフラーに戻したい場面が来ても、ボルト2本で簡単に交換可能。リアピース部分だけの保管済むので、純正マフラーの置き場所にも困らない点も良いですね。
マフラーステーは、適当な長さのアンカーボルトを使用しています。車体にマフラーを固定し、下からジャッキで支えた状態で位置を合わせながら、車体の下で点付。点付出来たら、またリアピース部分を外して車体の外側で本溶接してやれば、作業完了です。
まとめ
ミニクーパーの純正マフラーは、交換しようと思うと、純正マフラーを切断して差し込んでやる必要があるため、純正マフラーに交換したくなった際には、マフラーを丸々交換、もしくはカットした純正マフラーを溶接してやる必要があり少々厄介です。
また、リアピースをストレートにする方は皆、リアの太鼓部分を切断して、スチールパイプを直接溶接してしまっていますが、これだと純正マフラーを予備でもう1本購入する必要があるので、お金も掛かるし、保管場所も取るしで良いことが1つもないかと思います…。
個人的には、今回やったみたいに、フランジを取り付けてやる方法が最も理に適っているかな〜。と思います。
クーパーSに限った話ですが、純正マフラーがほとんど一直線状に前から後方まで来ているので、初めてマフラー加工する人には打ってつけの練習台かと思います。
溶接機だけ購入すれば、誰にでも出来る作業内容かと思いますので、興味がある方は是非。溶接経験がない人でも、扱いやすい溶接機なので、ホームセンター等で安く買える単管パイプで練習すればすぐに溶接が出来るようになります。
それでは。
▪️関連記事はこちら