折角、減衰調整が出来る車高調を使っているのであれば、減衰調整を合わせない手はありません。
しかしながら、減衰調整は奥が深く、素人が完璧なセッティングを出すのはかなり難しいものがあります。
僕自身も初めて車高調を取り付けた際、減衰力調整を試みましたが、イマイチ合わせ方が分からず、ネットで調べてみても結局のとこら分かりませんでした。
鈍感な僕に、ブレーキを掛けた時にリアの動きが『どうちゃらこうちゃら』なんて言われたってわかりません!!笑
そこで、こんな僕でも乗り心地のいい減衰力調整方法がありますので、この記事を通して伝授していこうと思います。
減衰力調整って何?
減衰力調整とは『ショックアブソーバー』が縮み込んでから、伸びるまでの時間を調整するための機能です。
厳密に説明すると、ショックアブソーバー内にあるピストンに開けられた小さな穴『オリフィス』の径を変更して抵抗に変化を付けています。
ショックアブソーバー内には『オイル』または『ガス』が入っていて、これがショックアブソーバーの抵抗を作り出しています。
つまり、減衰力調整を1番強くセッティングした場合はオリフィス径は小さくなり、ショックアブソーバーの戻りは『ゆっくり』になります。
逆に減衰力調整を1番弱くした場合はオリフィス径は大きくなり、ショックアブソーバーの戻りは早くなります。
- 強く =ゆっくり戻る
- 弱く =早く戻る
これを調整するのが減衰力調整です。
車高調によって減衰力調整のダイヤル位置は異なりますが、車高調の上側(センターナット部分)に取り付けられている事が多いです。
上側の他には、車高調の1番下(カートリッジの下)に調整ダイヤルが取り付けられている場合があります。
減衰力調整のダイヤルが上側に取り付けられている場合、リアはショックを取り外さないと調整が出来ない事も多く、車体に穴を開けて室内から調整出来るようにする方もいます。
そのような場合、メーカーの方で長いワイヤー式のダイヤルを付属してくれている場合が多いです。そのワイヤーを室内に通せば、ショックを外さなくても調整が可能になります。
中にはリアショックを外さなくても調整が出来るように、ショックの側面に取り付けられているメーカーもあります。
ショックアブソーバーの役割
車のサスペンションは『ショックアブソーバー』と『バネ』の2つによって構成されています。路面からのショックを吸収しているのが『バネ』。バネのアシストをしているのが『ショックアブソーバー』になります。
アシスト方法
路面からの衝撃を吸収したバネは一旦縮み、再び元の長さに戻ります。ショックアブソーバーはこの『バネの戻りをアシスト』しています。
もしもショックアブソーバーが無かった場合、衝撃を吸収し、沈み込んだバネは勢いよく元の長さに戻ってしまいす。そうならない為に、バネの戻るスピードをゆっくりにしてくれるのがショックアブソーバーです。
またバネだけでは元の長さに戻る勢いで再びバネは縮んでしまいます。それを防ぐのもショックアブソーバーの大切な役割です。
車高調を取り付けて車が跳ねてしまうのはバネのレートと減衰力調整が合っていない為に起こる現象です。
減衰力調整の合わせ方
まず初めに今使っている車高調の減衰力調整は何段階式の調整が可能の物かを把握します。
もし分からなければ強くするでも弱くするでもどちらかに調整ダイヤルを回して数えます。
減衰力調整のダイヤルを回すと『カチッ』という感覚があると思いますのでその回数を数えればオーケーです。
- 減衰力調整を真ん中に合わせる
- 減衰力調整を1番柔らかくする
- 減衰力調整を1番硬くする
この①から③の手順で近所を5分程度走行し乗り味を確かめます。一通りの減衰力調整で走行が終わったら、②、③どちらか自分好みの乗り味だったかを選び硬いよりなのか、柔らかいよりなのかを見極めましょう!!
後はひたすらこれを何度か繰り返し、自分好みの乗り心地が表現できている減衰力調整のセッティングを決めてやるだけです。
かなりアナログでしらみ潰し感満載な手順ですが、このやり方がこの記事のタイトルにもある通り『誰にでも簡単に出来る減衰力調整のやり方』になります。
少し手間がかかりますが自分好みのセッティングが出しやすいと思います。
解りやすいように簡単で下手くそなイラストを描きましたのでコチラを参考にしてみて下さい。
まとめ
1度は減衰力調整を試みたけど、上手くセッティングが出来なかった方や、これから初めての減衰力調整を行う方は是非参考に試してみて下さい。
焦らずにこの方法で減衰力調整を行えば、自分にあった乗り心地を手に入れることが可能になりますよ〜!!それではまた!!
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