車のスピーカー音量を上げた際に外への音漏れ改善の意味も込めてドアのデッドニングを検討しているのですが、ドアのデッドニングをするとどのぐらい音漏れが軽減されますか?
先日、このような質問を頂きました。
そこでこの記事では、ドアデッドニングと音漏れについての話をしていきます。結論から先にお伝えしておくと、音漏れの改善には繋がりません。
音漏れを気になっているのであれば、余計にデッドニングには手を出さないほうが良いかも。というのが個人的な意見です。
ドアデッドニングは音漏れの改善になる?
結論は先ほどもお伝えした通り、基本的にはドアデッドニングを行なっても、音漏れの改善には全く繋がりません。ドアデッドニングは、室内での音質改善を目的として施工するものなります。
もちろん、デッドニングのやり方次第では、音漏れを軽減するやり方もあるかとは思いますが、多くの場合はデッドニングの施行前と施行後で音漏れは改善されません。
※デッドニングにも色々な施工方法があります。詳しい専門のショップさんにお願いすると、色々なプランニングがありますよ。
先日、通勤車に施工したドアデッドニングの場合、アウターパネル側の一面とインナーパネルのサービスホールを塞ぐ形で制振材を貼り付ける一般的なデッドニング方法で施工しましたが、音漏れは何も改善していません。
どうしても、音漏れを改善したいのであれば、デッドニングというよりかは、ドアのアウターパネル一面に吸音スポンジを貼り付けてやれば、多少はマシになるかもしれませんね。サービスホールは塞がずにね。
どのぐらい効果があるかはさておき、確実に効果はあります。
デッドニングをするとむしろ音漏れは悪化する
ドアデッドニングをすると、音漏れの改善に繋がるのでは?と考えられている方が一定数いらっしゃるようですが、実際にやってみると分かりますが…
ドアデッドニングを行うと、デッドニング施工前に比べて音漏れは悪化します。音漏れもクリアな音質に。
言葉では説明が難しいですが、正確には音漏れの音量が大きくなるというよりも、音漏れの音質が向上します。つまるところ、曲の歌詞がより鮮明に外に漏れるイメージ。何の曲を聞いているかより外の人に知れる感じ。
正確な理由までは分かりませんが、おそらくドアパネル内で圧が逃げ場を失い、薄いアウターパネルが振動することで、スピーカーコーンの役目をしてしまうことで音漏れが大きく、鮮明になるかと思います。
※サービスホールを塞いでいることで、本来室内側に漏れていた圧や音が外側へダイレクトに伝えようとするイメージ。
またそれに加えて、逃げ場を失った圧は窓ガラスからも出ていきますので、それも相まって。
ちなみにデッドニング後の音漏れ悪化については、安い軽自動車はじめコンパクトカーでよりそのような状況に陥るケースが多いようです。
まとめ
ドアのデッドニングを施工しても、音漏れに関しては全くと言って良いほど改善の余地はありません。
一般的によく行われるアウターパネルとインナーパネルのサービスホールを塞ぐ形で制振材を貼る施工方法だと、音漏れはむしろ悪化するケースが多いです。
僕自身も2、3回デッドニングの経験がありますが、全ての車で音漏れは悪化した。という印象を抱きます。
音漏れを改善したい。と考えているのであれば、アウターパネル(スピーカー背面の鉄板)に、吸音スポンジを貼り付けることをお勧めします。
それでは。
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