ハンドタップを立てようと思っているんけど、何度やってもタップが真っ直ぐ入っていかず、ネジ山が斜めになっちゃう…。
工作機械(ボール盤や旋盤等)があれば、タップを真っ直ぐに立てることなど、それほど難しい作業ではありませんが、手動でタップを立てていく場合に関しては、これが簡単そうで難しい。
そこでこの記事では、DIY作業にてタップを立てる際に真っ直ぐタップを立てる方法について紹介していきます。
用意するもの
- クランプもしくはバイス
- タップとハンドル
- 真っ直ぐタップが立てられているプレート
ハンドタップにて、タップを確実に真っ直ぐ立てる際には、すでに真っ直ぐタップが立てられている材料を用意するのが最も手っ取り早く、確実です。
ハンドタップを真っ直ぐに立てる方法
ハンドタップを真っ直ぐに立てる方法は、以下の手順で作業をしていくこと。
- タップの下穴を真っ直ぐ開ける
- ガイドに使用するプレートにタップを入れ込む
- ガイドとタップを立てる材料を重ねる
- そのままタップを切っていく
タップの下穴を真っ直ぐに開けたい時には、それようのガイドを購入するのが手っ取り早いです。アルミや真鍮と柔らかい場合は、多少下穴が曲がっていても、強引にタップを真っ直ぐ立てることも可能ですが…。もちろん、タップに余計な負担がかかるので、その辺はご理解のもと…。
ネットショッピング等を見ると、色々な穴開けガイドが販売されています。
ガイドに使用するプレートに立てられている、ネジ山にタップを入れ込み、タップの先端(テーパー部分)が頭を出すまでねじ込んでやります。
※今回ガイドに使用したプレートは、不要になったバイク部品です。
そんな都合が良いプレート見つからないんだけど…。
そんな場合は、加工するタップサイズによっては少し作業しづらくなりますが、ナットをガイド側に使用する方法もあります。少しでも接地面積を増やすため、フランジナットがお勧め。
このワッシャがー一体型になったような形状をしたナットです。
この状態で、今回タップを切りたい材料をあてがい、これら2つの材料を完全に面と面で合わさる状態を作り、クランプした状態でタップを立てていけば、実質真っ直ぐにタップを立ててある状態から追加でタップを切り出すような形を擬似的に作り出すことが出来ますので、何も気にせずともタップは真っ直ぐ切れていきます。
タップが2、3周ぐらい材料の中に入ったら、もうガイドは外してもOKです。そこまで入れば、今切ったネジ山がガイドになりますので、タップが曲がることはありません。
この時の、注意点は2つの材料同士が必ずピッタリ付いているか否か。
ここが浮いている状態だと、その分タップが斜めに入っている証拠です。(ガイドに使用している材料のタップが垂直に入っているのであれば。)
まとめ
タップの下穴が真っ直ぐに開けられていることが絶対条件に近いですが、すでに真っ直ぐタップが立てられているネジ山にタップを通した状態で、それをガイドに使用する形で作業をしてやると、タップを真っ直ぐ立てることが可能です。
材料が柔らかい場合は、この方法を使用することで、多少下穴が曲がっていても、強引ではありますが、タップを真っ直ぐに立てることが可能です。
参考になれば幸いです。
こんなことばかりやっていると、そろそろボール盤を買わないとダメかな?とか思いで出す頃あいです。
それでは。
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